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業務効率化を推進してはいけない

こんにちは、しがサラです。

近年、多くの企業が業務効率化に注力し、生産性向上を追求しています。

効率化に積極的になれば、業務の生産性が上がり、企業の価値創造や利益創出に繋がります。

しかし、業務効率化はあくまで目的のための手段です。

本日は、業務効率化に取り組む際に抑えておくべき考え方を解説していきます。


本来の理想形の目的として効率化を考える

業務効率化は、本来、企業が長期的な目標を達成するための手段として重要です。

効率的なプロセスは時間とリソースの節約につながり、組織全体の生産性向上に寄与します。

しかし、これは手段であって目的ではありません

理想的な状態では、効率化は企業の目的達成に寄与する一環となります。

業務プロセスの最適化が、製品やサービスの品質向上や顧客満足度の向上に繋がることが期待されます。

効率化が目的ではなく、目的達成の手段であることを理解することが重要です。

人的要素の無視

効率化を声高らかに推し進めてしまうと、業務の担当者ではなく、業務そのものにスポットが当たります。

業務効率化の過程で、人々のスキルや経験が軽視され、機械的なプロセスが優先されることがあります。

これにより、従業員のモチベーションが低下し、クリエイティビティや柔軟性が損なわれる可能性があります。

業務というのは人があって初めて価値が付随してきます。
効率化にあたっては、必ず人とセットにして考えなければなりません。

サービス低下とコミュニケーション阻害

これも人的要素を無視することによる悪影響です。

特にやりがちなことはコンサルタントを入れた上で、企業実態に沿わない業務効率化を進める場合です。

コンサルタントの方は、プロですからノウハウは数多く持っています。
しかし、自社の価値感の優先順位やコアコンピタンスは自社でしか把握できません。

また、従業員が過度な業務負荷にさらされると、顧客とのコミュニケーションやニーズへの適切な対応が難しくなり、最終的には顧客満足度の低下に繋がるかもしれません。

さらに、社内コミュニケーションの希薄化も懸念されます。

業務効率化に注力するあまり、チームメンバー間のコミュニケーションや協力がおろそかになり、結果として組織内の協調性が損なわれる危険性があります。


業務効率化を1番の目的として推進することは、慎重なバランスが求められる重要な課題であると言えます。

本当に業務効率化を1番の目的としなければならないのかは、事前にしっかりとした分析が必要です。

ぜひ、ご参考にしてください。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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