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今日が私の独立記念日

推しが、結婚した

いつかそんな日が来るとは思っていたが、こんなにも不意に訪れるなんて。
近所のタイ料理屋でランチして、お会計中にふと見たケータイの通知。いつもと同じ文字の中に、大切なご報告、とあった。その瞬間から動悸がバクバク、ブログを開いたら結婚の2文字が見えて反射的に閉じた。

そこからどうやって家に辿り着いたか記憶がない

午後は大事なプレゼンがあった。動揺してもスンとした顔で隠し通すのは私の特技なので、平然と(見えるように)やってのけたが、息はずっと浅くて苦しかった。

そうかぁ。うんうん。
いやぁ。うん、そうかぁ。

何この咀嚼できない気持ち。
この気持ちを表す適切な言葉が、ない。
心に特大の穴がドカーンと開いて、あっけにとられている。エースが最後にやられたときの、あの感じだ。
虚無。

なんだろう
30年以上生きてきたけど、失恋とも悲しみとも違うこの感情は、初めてかもしれないなぁ

半日経ってもまだめでたい気持ちにはなれないけど、それで良いと思う。それだけ大きな存在だったってことだもん。よしよし、自分。それで良いんだよ。

虚無顔でお風呂に浸かっていたら、なぜだかだんだんと感謝の念が込み上げてきた。

今後私が推しに対してどういう風に思うか、感じるか、接したいか、それは分からない。
でも今確かに分かるのは、
たくさんたくさん、私の人生に光を注いでくれて、ありがとうの気持ち。14才の私の人生に突然舞い降りて、そこから計り知れないほど影響を受けた。バファリンの半分は優しさでできているが、私の半分は推しでできているのだ。恋する気持ちや愛情だけではない、深い深いところの考え方や生き方、物事の見方。傷つきやすい弱い自分も含めて、一生懸命に、自分に素直に生きること。その姿がとても美しいこと。
今の自分になれたのは、確実に彼のおかげである。そうだ、彼のおかげで、私は自分を好きな自分になれた!

なんだか、ここからは自分がそれをやってみな、と言われたような気がした。
誰かの人生をそっと照らせる、灯火みたいな人に私もなれるかな。なりたいな。よし、なろう!

こうして私は、推しの結婚から謎の勇気を得て、
今日を私の独立記念日とすることにしました。(飛躍がすごい)

私が一生懸命もがき生きる姿をNoteに綴ろう。
それが誰かの灯火になることを願って。


よし、これで今日という日が推しの結婚した日、にならなくて済む。良かった良かった(本音)

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