見出し画像

アメリカネオンの原風景 -タイムズスクエア編-②

タイムズスクエアの立役者について、思い出してみよう!

Douglas Leigh, a wonderfully inventive kinetic artist, designed most of Times Square's spectaculars in collaboration with the Artkraft-Strauss Sign Company, which built and maintained them.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P65

"素晴らしい創意工夫を凝らしたキネティック・アーティストであるダグラス・リーは、タイムズ・スクエアのスペクタクルのほとんどを、それらを建設・管理するアートクラフト・ストラウス・サイン・カンパニーと共同でデザインした。"

⚫︎ダグラス・リーってどんな人だっけ?
…そうだ、屋外広告のパイオニアだった!
エンパイヤステートビルに照明をつけた人。
⚫︎ キネティックアートかぁ。
動くアートといえば、カルダー先生!
⚫︎そういえば、モンドリアンのブロードウェイブギウギは、調べると1940年らしい。車やジャズ、ネオンの街あかりがダンスみたいに動いてたのかなぁ。
「私の作品はすでに高速で動いている!」らしい。

From the first A & P coffee sign in the mid-1930s to the last version of the smoking Camel sign in the late 1950s, Leigh's sense of spectacular animated display gave Times Square its international reputation.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P65

"1930年代半ばの最初のA&Pコーヒーの看板から、1950年代後半の最後のバージョンの喫煙キャメルの看板まで、リーの壮大なアニメーション・ディスプレイのセンスは、タイムズスクエアに国際的な名声を与えた。"

ダグラス・リーの最初のネオン
出典 : Rudi Stern / Let There Be Neon
1953年、Camelのネオン
出典 : Rudi Stern / Let There Be Neon


⚫︎"A&Pコーヒー"の看板の下には、焙煎したてのコーヒーの香りが、ファンで吹きつけられたらしい。
⚫︎そして、"Camel"の看板には、コンソリデーテッド・エジソン社の蒸気ダクトを使って、4秒ごとに輪になって煙が吹き出すような仕掛けをしたらしい。

ネオン以外の視覚や、嗅覚に訴える広告なんて、インパクトすごい!広告屋さんは、いつだって新しいアイデアを探求するのに余念がないなぁ。

Of course, without the technical ingenuity of the glass benders, layout men, electricians, and metalworkers at Artkraft.
Strauss his concepts would have remained on paper, but through their combined efforts illuminated advertising became an art form typically American in its boldness of execution.

Rudi Stern / Let There Be Neon
P65

"もちろん、アートクラフトのガラス職人、レイアウト職人、電気技師、金属職人たちの技術的な工夫がなければ、彼のコンセプトは紙のままだっただろう。しかし、彼らの努力によって、イルミネーション広告は、その大胆な実行力において、典型的なアメリカン・アートフォームとなったのである。"

いいアイデアといい技術が揃って、はじめていいものが出来る。"驚き!"も人に喜んでもらえる大事な要素だよなぁ。


※ 引用部分については、Let There Be Neonさんのご厚意により、直接許可をいただいています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?