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【review】清水エスパルスvs.ガンバ大阪...日本平青みかんサワーは日本一うまい飲み物




今回は現地で観戦しました。



日本平青みかんサワーは今年も美味しかった。


以上です。


今日はもうこれでいいんじゃないかな?だめ?




試合記録

清水 2-4 G大阪:中村(清水 17分)、小野瀬(大阪 29分)、アデミウソン(大阪58分、70分)、ファンウイジョ(大阪 73分)

清水 form.1-3-5-2
GK:13六反
DF:2立田、3ファンソッコ、33ヴァンデルソン
MF:27飯田(→9鄭大世)、30金子(→34滝)、7六平、17河井、25松原
FW:23北川、20中村(→8石毛)

G大阪 form.1-4-4-2
GK:1東口
DF:22オジェソク、5三浦、19キムヨングォン、4藤春
MF:8小野瀬(→25藤本)、15今野、7遠藤(→21矢島)、10倉田
FW:16ファンウイジョ、9アデミウソン(→39渡邉)



試合概要


①良さが出た先制点も守備の粗で波に乗れず

お互いにほぼ予想通りのスタメンも清水にキャプテン欠場のアクシデント(どうやら風邪らしい)がありわりとざわついて始まった試合はまずガンバ大阪のゲームに。

清水は前節から3バックの並び順と5-3-2への変更とわりと大きな変更を加え相手を押し込むという指向をみせるが、2トップのファーストチェックが曖昧でガンバの思い通りの攻めを許してしまう。これほんとどういうつもりだったんだ。ちょっと下がり目で自由を得る遠藤。そして息をするように5バックにされてカットインを許す。だから嫌いなんだ3バック。

しかし先行は清水。ベタ引きの532から中村慶太のサイドチェンジを受けた飯田のドリブルでカウンター。再度の展開で駆け上がっていた立田のクロスは中で北川がつぶれて中村慶太自ら決めて先行。これは3バックのメンバー変更が功を奏した形。飯田はこの日藤春に圧勝しててすごかった。中が合わせられず報われなかったけど。

これで勢いに乗る清水は352のミスマッチを使っていくが遠藤が列移動をアレンジして試合を動かす。ちょっと前に出てきて中盤に厚み。やっぱりこれも受け渡せない。知ってた。倉田のマイナスのクロスに小野瀬。知ってた知ってた。広島戦と同じサイドを突破されて怖いので引いたらマイナスがぽっかりあくやつ。たった1試合で弱点丸裸でした本当にありがとうございます。



②前がかり修正の費用対効果の賭けに負ける

結局どうすんだという答えが見えないまま後半。答えはハーフタイムにあった。金子を一列あげて列移動のボランチに襲いかかる。河井さんも襲いかかる。この修正に面食らったガンバは自陣でのボールロストが増えて清水のターンに。

しかしガンバが引くと攻めきれないという事態に。六平のボトムチェンジやインサイドハーフの飛び出しだったりやりたいことはこんなにあるんですと見せるが、攻勢を支えるべき余裕のある最終ラインでイージーなパスミス。六平がスキップパスではなくステーションを選んで目の前の敵にプレゼントするわヴァンデルソンと松原が熟年離婚みたいな冷ややかな連携でミスを連発するわ。実質自分で試合を終わらせてしまった形。4-4-2に戻して再出発を図ろうとするも間延びした陣形と焦りからくるポジションの混乱はどうしようもなく。新たな積み上げどころか、かつての原点さえも失った醜態を晒しただけだった。



お気持ち


3421は腰抜け。352は不適正。

開幕2試合を見た率直な気持ちとしてはこれですね。サンフレッチェ広島とガンバ大阪とおよそソリッドとは言いがたかった2つのチーム相手にこの内容ということで判断するには十分。

どこで勝負をかけるべきで、どこはやらせてはいけないのか。その部分が、4-4-2で積み上げて来たものが、完全なる振り出し。この脱力感。笑っちゃった。積み上げゼロにしてて。早めに教えていただいて助かりました。楽になりました。なるほどね。練習は裏切らない。プレスのかけ方全然やってないなこれ。


さて、私が清水エスパルスを応援している点は

・高い位置でボールを奪う
・ゴールを最短距離で仕留める

ことを目指している(できているとはいってない)点にあります。たぶん今年も目指してると...思いたいんですけど...そうじゃないのかもしれないなこれだと...別にポゼッション率高かろうが低かろうがどうでもいいんですけれども、今の清水エスパルスはこの美点を犠牲にしてしまっている。その結果が言語道断のパスミス(しかも連発する)とそのミスひとつでチームがバラバラになってしまう程度のスピリットというのも良くできた話です。圧倒的に正しい。点差もっと開くべきでしたけどね。とりあえず3-4-2-1では清水のサッカーができないし3-5-2では選手の実力や編成が追い付いてないという話だけ今回は触れていきます。

3421は陣形上の不利から(前節触れたので割愛)、今節の352では2トップのファーストチェックの理解不足からセットした状態で相手のボランチにプレッシャーがかかりませんでした。特に中村慶太が中央のパスコースをふさぎながら寄せる、ということを全くできてなくてちょっと驚くくらいカジュアルにボールを通させていました。同点にされたあたりで下がってきて守るという意識は見せていましたが、それだと守備になんない。ただ好きに回されて後手を踏むだけです。北川のほうは「寄せ」の意識はあったもののそれは2トップで連動して交互にボランチへのパスコースをふさいでこそ意味があるもの。もっとお互いに求めるべきですし、ドウグラスはそういうことしてたんですけどね。ドウグラスいないと駄目なのかな?

この問題は352のインサイドハーフの2人をぶつけることで机上で言えば対処は可能で、金子がぶちあたることで後半はいい守備がかかりました。それが後半立ち上がりの優勢でしたね。これを続けられればいいのですが、中盤の三枚を大きく動かした代償を払いきれず。大きく選手を動かしましたが、それで味方の位置を把握できてないパスを連発されると、失策としか言いようがないですね...。なんでこんな初歩の初歩な失策をしてしまうんでしょうか...昨季とは何だったんだ。

こうしたカオスの要因と断定できるものがひとつあって、松原后がなぜかFWのようなことをし続けているところ。これはちょっと触れざるを得ない。5バックでの守備もそうでしたけど、前節と同じ失策してればそりゃ狙われますよ。中に入っても何もできない松原が何しに来てんのかと。中村慶太がサイドに開いてどうすんだってなってて不憫。不憫どころか前節中盤の人数不足を一人で解決した大車輪の役割も台無しやないか。滅茶苦茶だ。たまに入れ替わるんならわかるんですけど、なんでこの関係のほうが主なんだ。

ヴァンデルソンを左に置くとろくにボールすら持てないというのも結構な予想外でしたけどねwそれが拍車をかけてしまいました。ファンソッコさんが偉大すぎるのか。ここは監督のミスでしょう。申し訳ないことですが、この種の読み違いは割とあります。

根本的な話として、3バック1アンカーでクリーンにボールが持てていて前方のパスコースが空いているのにまあパスが出ない。飯田が仕掛ける時にSBの裏を狙う選手がいない(金子もしくは北川がやるべき)、裏を狙った場合でもその後の連動(マイナスの位置を取ってダイレクトプレーに繋げる)もない...松原サイドは前述した通り。

そもそもどういう風にガンバ大阪の弱点を見てどういう風に攻め落とそうと思ってたんですかね。ぼんやりとボールに向かってるようにしか見せることが出来てなかったので大変見にくい試合でした。シュートまでいくには、シュートを打たせないためには、それぞれの部分でちょっと詰めが足りなかったですかね。

その点ガンバは、立ち上がりの中村慶太、飯田さんのところ、後半のインサイドハーフが上がってきたところの裏、パニックのヴァンデルソンとどこを攻めるべきかがはっきりした状態を常に作っていました。なのでこういう結果になったわけで非常に正しいゲームだったのがまだ幸いでした。間違っているからボロ負けしたとはっきりしているわけですからね。逃げようがない。



未来へ...


ないですね。このままを選ぶようであればないです。私が清水エスパルスのサッカーだと思っているものは3バックだと見られないんではないですかね現状のメンバーだと。前節の疑問が悪い方に進んでしまいました。光回線より速い。

いくら流れるようにボールを繋いでもただのサイドチェンジだし。最短距離じゃなきゃ意味ないし嬉しくないんで。切り替えの設計もなくボランチからボールを取り上げない腰抜けのサッカーなら要りません。優先順位が違う。

昨季勝負できたのは「まず守備から入ったから」という意識がなさそうなのでちょっと方向性の違いを感じてしまいました。ボールを持つのは良い守備のためです。ボールは奪うものです。奪うためには狭めることです。狭めるのはチームワークです。そういうものを目指していると思ってたのですが...

ま、決めるのは監督でやるのは選手です。そういうことで決まっちゃってるのであれば、もうしょうがありません。