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タイムスリップですか。そうですか。

目的地もなく、余り時間もない早朝に散歩をしてみました。人生に比べれば束の間の時間サボっただけなのに驚くほど足元は覚束なくなりヒヤヒヤしたのを覚えています。

しかしそれ以上に驚嘆した事は、世間がこんなにも寒くなったという事です。当たり前の話なのですが今年は暖冬でありダウンコートなんて要らないんじゃないかと思う節もありましたが、やはり冬は冬。突き刺すような冷たさに衝撃と一種の心地よさを感じていたのです。

信号の灯りだけが辺りを照らし、この世界で起きているのは私だけだという感覚は、眠っていた時とそうは変わらず不安にもなります。それでも私は自分の足で立ち、凍りつくような空気を胸いっぱいに吸い込んで、確かに呼吸を繰り返しているのです。

朝方の空は未だ暗く
纏わりつく夜は紳士ぶって寄り添うなかでも
微かに打つ鼓動は定期的なリズムを
確かに歩む足取りは不定期な曲線を
まるでこの先の道のように
不確かで確かな歩みである

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