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曖昧な顔

はじめに
二重整形をする羽目になった
社会人10年目の
女性の物語(私)である。


きっかけはとあることだった…

自分の目にはコンプレックスを抱いたことがなく
むしろ気に入っていたくらいだった
なぜなら自分の目に黒子があった。

黒子のある目は綺麗な二重がくっきり、
もう片方の目は奥二重という
なんとも絶妙なバランスの両目
この曖昧な二重のバランスが私は好きだった


それを自分自身では魅力的に考えていた
角度によって表情が違うのもまたいい

個性だと思っていた。


ある時親友に相談した

「この右目の黒子、なんか大きくなってない?」

最近では黒子が大きくなってくると
ガンの進行具合の現れ、要注意…
そんなネットニュースが気になりはじめた
ふと魅力的に思っていた黒子、
そして右目に目線がいくようになった


今まで魅力的だと思っていた黒子が
急に怖くなってきた。。。

後日怖くなった私は
意を決して今まで見慣れてきている両親や
兄弟にも相談してみた

「ガン細胞かもしれないよ
 時間見つけて早めにやめにとっちゃえば?」

自分の想像以上に簡単に言われた。
そんなことで悩んでるの?って言われたようで
長年の相棒をなんだと思ってるんだよ、と
なんだか悔しかった。

私が気に入っていた右目のチャームポイント。
もう30年も連れ添った相棒…
手放す……

どうしよう

手放す選択肢がなかった私だが
人1番フットワークが軽く
気になったらとことん突き詰める性格の私は
居ても立っても居られず
ガン細胞なのかどうかだけみてもらおうと
そんな軽い気持ちで
医者に相談してみることにした


以前友人から伺っており
低価格で美容施術できるくまぽんというサイトにむかった


あったあった!

こまめな性格の私は携帯のメモ帳に
くまぽんのサイトとURLを添付していた

「黒子一つ1250円で除去できる」をうたった
少し胡散臭いクリニックが見つかった
口コミには悪いことが書いてないので
とりあえず予約だけしてみた

part2へつづく…

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