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知っておきたい!借入の超基礎知識 '借りやすい資金・借りにくい資金'

                   【この記事の所要時間:約4分】

皆様、借入金とひとことに言っても、                 借りやすい資金と借りにくい資金があることをご存知ですか。

今回は、知っておきたい!借入の超基礎知識 第2弾として、この2種類についてお話ししていきます。            

(ちなみに、前回の記事はこちらになります。               まだお読みでない方はぜひご覧くださいませ^^)


さて、本題に戻ります。                       借りやすい資金・借りにくい資金とは、運転資金設備資金のことを指します。                                一体何が違うのでしょうか。                     またどっちが借りやすいのでしょうか❔                    まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう!

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①運転資金

借入金の1つめ、まずは運転資金です。

運転資金とは継続的な’経費を支払うための資金です。             

’継続的な’経費、とは・・・                     (通常の)事業を継続するために必要な資金のことを指します。        以下はほんの一例です。

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ここで運転資金の返済計画の例を簡単にお話ししましょう。
  新規スタッフAさんを雇用しました。
  ▼
  入社直後からAさんが売上をあげることは難しい💦                                  
  ▼
  売上はあがらなくても、給与や研修費等が必要です。       
  ▼
  借入金で給与や研修費をまかないます。
  ▼
  3ヵ月~半年後
  Aさんのスキルが身に付き、売上があがってくる=返済が可能                   


*始めは売上が足りないので、経費を支払うために一旦お金を貸してください。                                ただ、売上が上がりだしたら返済可能な計画です、というのが運転資金の考え方です。   

*返済期間の目安は3-5年程です。(比較的短い)


②設備資金


借入金の2つめは設備資金です。

設備資金とは’一時的に’発生する経費を支払うための資金です。

’一時的に’発生する経費とは、、                   10万円以上の資産購入や新規開店にかかる初期費用等のことを指します。   以下のような内容です。 

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出店や設備投資をする際には、まとまったお金が必要になります。   ただ、手元のお金だけだと足りないので、お金を貸してください、というのが設備資金の考え方です。

*返済期間の目安は7-12年程です。(比較的長い)


③借りやすいのはどっち❔👀

お待たせいたしました❕                       皆さまが一番お知りになりたいところだと思います。          さぁ、一体どっちが借りやすいのでしょうか❔❕            運転資金❔ 設備資金❔ どっちでしょうか。               分かりやすいように返済計画をふまえてお話しします。

運転資金の場合、このような返済計画となります。

今の経費は月300万円です。売上も経費と同じ位で月300万円です。       (売上と経費がトントン、という状態)                      ▼                                 ただ、このまま軌道にのれば、半年後位には売上が月360万円見込めます。    ▼
そうなれば返済できます。                      ▼                                 なので、足りない資金を貸してください。

と、こんなストーリーが描けるワケです。

銀行のイメージ 💭                          ・半年後?なぜそんなに時間がかかるの?                    ・今返せないのであれば、半年後も返せないのじゃないの?        と思われて・・・                              運転資金は信用してもらいにくい=借りにくい資金となります。



一方、②設備資金は、このような返済計画となります。

今度、新しく店舗を出します。                       ▼                                 それには初期費用(設備投資・敷金等)で1,000万円かかります。          ▼                                 売上の見込みは年3,600万円くらいです。                    ▼                                 なので、足りない資金を貸してください。

銀行側のイメージ💭                          ・初期費用の使途が明確。                      ・店舗が増加する=お金が入ってくる経路が増加する。            ⇒売上増加のイメージがつきやすい。 
ということで・・・・・
設備資金は信用してもらいやすい=借りやすい資金となります。


④まとめ


運転資金も設備資金も最終的な結論は「お金を貸してください!」と同じことが言いたいワケです。                       ただ、その経緯(目的・返済計画)が異なることで、借りにくい・借りやすいという差が出てくるんですね💡 

                                  さぁ、おさらいです!

①運転資金                             ・人件費や家賃等の継続的な出費を補うための資金            ・資金使途が限定されない(明確でない)                                        ・銀行側が売上増加のイメージがしづらいため借りにくい
・借入期間が短い

②設備資金
・出店費用や設備投資等の一時的な出費を補うための資金          ・資金使途が限定される(明確)
・銀行側が売上増加のイメージがしやすいため借りやすい
・借入期間が長い


「知っておきたい!!借入の超基礎知識 '借りやすい資金・借りにくい資金'」いかがでしたでしょうか。今回は以上となります。                        ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました!^^ 


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