Tasuku

1989年生まれ。逗子在住の旅好き。 旅をする傍ら、チェキのフイルムを数人から預かり、…

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1989年生まれ。逗子在住の旅好き。 旅をする傍ら、チェキのフイルムを数人から預かり、旅先で出会った人を撮影し、写真を渡して、帰国後、預けた人に記録をリターンする、”支援ではない“参加型プロジェクトOnePhotoを推進しています。 なんでも問い合わせはお気軽に。

マガジン

  • ベトナム〜カンボジア〜タイ(マイナー陸路国境越え):旅の記録

    2015年9月、8泊9日でベトナムからカンボジアを通ってタイまで、陸路によるマイナールートを通りながら、様々な出会い、感じたことを記した旅の記録です。

  • OnePhotoProject

    国内で普通に生活している人と、発展途上国に住む人を、旅人がインスタントカメラで撮る1枚の写真「OnePhoto」によって繋ぎます。

  • 常識と非常識の境界 〜僕が旅で得たもの〜

    僕が旅の中で、自分の目で見て考えたこと、得たものを、ひとつずつ載せていきます。

  • アンナプルナ周遊トレッキングで感じたネパールの暮らし(予定)

    2016年の年末、約1週間をかけアンナプルナ周遊トレッキングをして感じた山越え街道の歴史、急遽小さな村に泊めさせてもらって気づいた里山の人々の暮らし、ネパールの年越しの様子などを、写真とともにアップしていく予定です。

  • 少数民族が住むベトナム・ハジャン省をバイクで旅する(更新中)

    2017年5月、ベトナム最後の秘境とも言われているハジャン省を、現地で借りたバイクで5日間、少数民族の村を訪ねながらじっくり回った中で感じたこと、考えさせられたことを、写真とともにアップしていく予定です。

最近の記事

  • 固定された記事

OnePhotoProjectのご紹介(前編)

こんにちは、Tasukuです。 ここでは、僕が推進しているOnePhotoProjectについて紹介します。 OnePhotoProjectとは?OnePhotoProjectとは、国内で普通に生活している人と、発展途上国に住む人を、旅人がインスタントカメラで撮る1枚の写真「OnePhoto」によって繋いでいく活動です。 具体的には、まず、旅人はインスタントカメラのフイルムを出資してくれる「参加者」から預かります。 預かったフイルムを持って、旅人は旅に出ます。

    • 歩いて国境を越える(ベトナム→カンボジア)

      2015.09.20(Sun)  4日目 バンルンへ ルタンーオヤダヴ国境を越えて 朝、ボロボロの薄いカーテンから日のひかりが差し込んでいるのに気がついて、目を覚ました。 相変わらず、じとっ、と冷たく湿った空気が充満している部屋なので、ノビをする気にはなれない。 支度をして部屋を出ると、おっちゃんはフロントの前でちゃんと待ってくれていた。 バックパックを背負ったままバイクの後ろに跨り、バスターミナルへ向かう。 10分程度で到着。 バスターミナルに人は少なく、目に映る全て

      • ラオス旅を終えたいまの所感

        一昨日の朝、無事にラオスから帰ってきた。(と書き始めながら、結局書き終わったのは一週間後の今日・・・) 普段ノートに書くことは、読み返したりしながらゆっくり書くのだが、じっくり振り返る記事は未来の自分に任せて、備忘も含め、旅の終わりに振り返ったことを中心にそのまま書いてみようと思う。きっと長くなる。 大学時代、文化人類学のゼミの教授に「その日のことはその日に書け」といつも言われていたが、未だにできない。だって、ビアラオを飲んだらそのまま寝てしまうのが気持ちいいんだから。

        • 合言葉は「ぼーぺんにゃん」

          明日、旅に出ます。 目的地はラオス。僕が初めて一人旅に出た場所で、一番好きな国。 ラオスにはなにがあるの?ってよく聞かれるけど、なんにもない。 けど、自分が大切にしたいと思ってることを気づかせてくれる不思議な国。 気づいた瞬間、僕の中には大切にしたいことが生まれる。 だから僕にとっては、なんでもあることより遥かに多くの価値が眠っている、なにもない国なのです。 始めてチェキで写真を撮って渡したのもラオスでした。 あの、写真1枚でたくさんの笑顔の花が咲くことを知ったとき

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        OnePhotoProjectのご紹介(前編)

        マガジン

        • ベトナム〜カンボジア〜タイ(マイナー陸路国境越え):旅の記録
          7本
        • OnePhotoProject
          6本
        • 常識と非常識の境界 〜僕が旅で得たもの〜
          3本
        • ”チベットよりチベットらしい”インド・ラダックの旅(更新中)
          1本
        • 少数民族が住むベトナム・ハジャン省をバイクで旅する(更新中)
          2本
        • アンナプルナ周遊トレッキングで感じたネパールの暮らし(予定)
          1本

        記事

          スコールと戦争 (ベトナム・プレイク)

          2015.09.19(Sat)  3日目後半 プレイク プレイクに着いてバスが降ろしたのは、町の中心地にある5階建くらいの大きなホテルの前だった。 自分の中での内陸都市のイメージとは違って、4、5階建くらいの高い建物が並び、ちらほらとガラス張りだったりして、割と都会的な印象。 プレイクは、ベトナムの中部内陸に位置するザライ省の省都で、二つの主要高速道路(14号線と19号線)が交差する交通の要衝である。 Wikipediaによると、ベトナム戦争中はアメリカの空軍基地が攻撃

          スコールと戦争 (ベトナム・プレイク)

          僕が旅する理由

          僕が旅する理由

          見知らぬ土地で心通わす バスの旅(ベトナム)

          2015.09.19(Sat) 3日目前半 サフンからプレイクへ 海辺を歩く翌朝、本当は朝日を見るつもりだったのに、6時に起きても周りはすっかり明るくなっていた。 眠い目をこすりながらビーチに行くと、沖から太陽が上がり、ちらほらと散歩している人たちの、それぞれの影を長くしていた。 ベトナムでは、朝の涼しい時間を海で楽しむのが習慣らしい。 カメラを持ちながら歩いていると、すれ違う上裸のおじさんから、 「いいカメラだな。息子たちも撮ってやってくれ」と言われた。 僕の腕が

          有料
          100

          見知らぬ土地で心通わす バスの旅(ベトナム)

          「学校に行く」ことが生むリスク

          「貧しい国の子供たちを学校に通わせたい」 日本で生活していると、そんなフレーズが書かれたプロジェクトをよく目にするし、それを読む少しの間、心動かされるものがある。 「学校に行ってないなんて、かわいそうだな。」と。 僕自身、教育はとても重要なものだと思っている。 しかしベトナムでの経験をするまでは、盲目的に教育は是だと思っていた。 ましてや、学校に行くことにリスクがあるなんて考えてもいなかった。 ベトナムで山仕事を手伝う子供たちに出会う2017年5月、僕はベトナム北部に

          「学校に行く」ことが生むリスク

          スマホ × 発展途上国 写真は身近になったか?

          ここでは、僕が進めているOnePhotoProjectに関連して、スマホの普及によって、発展途上国で写真は身近になっているのか、ベトナムとネパールの農村部を実際に歩いて感じたこと、それが写真を渡すOnePhotoProjectにどのような影響を与えるのか、を紹介します。(OnePhotoProjectの詳細はこちら) ベトナムやネパールでの様子ベトナムやネパールでは、街から何時間もかかるような山奥でも、カメラ付携帯電話やスマホ自体は、ここ数年でかなり身近なものになっているよ

          スマホ × 発展途上国 写真は身近になったか?

          OnePhotoProjectのご紹介(後編)

          (つづき) 前編はこちら 虚空を見つめる少年の話ここで、僕の中で一番印象に残っているエピソードを紹介します。 ネパールでのトレッキング中、ガンドゥルックという、僕らと同じモンゴロイド系の人々がいる村に寄った時のことです。 この村は、トレッキングルートの一つになってるため、宿やレストランがあり、現金収入が比較的多い村です。 しかしそれは、村の中でも宿やレストランという資本を持っている一部の人に限られます。 そのため、村内での貧富の格差を感じた村でもありました。 その村の道

          OnePhotoProjectのご紹介(後編)

          OnePhoto報告書(Junya)

          僕が進めているOnePhotoProjectにおいて、実際に参加者のJunyaに渡した報告書を載せます。(プロジェクトの紹介はこちら) 今年5月にベトナムのハジャン省という北部の中国に接している地域で、バイクに乗りながら少数民族の村々を回っていた時の報告です。 その時の旅日記については、少しずつアップしていく予定です。 10枚フイルムを預かったので、10枚分の報告と簡単な旅の記録を書いたものを、プリントして渡しました。

          OnePhoto報告書(Junya)

          チャイと杏

          泊めてもらうことになった村を歩いていると 向こうから男が歩いてきた ジュレーとあいさつすると はにかみながら ジュレーと返してきた 男は ティー?と僕に聞きながら 横の家を指さした どうやら「うちで茶でも飲んでいかないかい?」ということらしい   男の家はとても質素だった 棚にはチベット式の お釜とも寸胴とも仏具ともつかないものがびっしりと並べられ 他にわずかな家族の写真と 絨毯と  最小限の家財道具があるだけだった 男はシャイなのか寡黙なのか 口数が少ない

          チャイと杏

          宿が見つからない…!?/旅行者ゼロの町ベトナム・サフンをさまよう

          ホイアン名物カオラウ宿に戻り、出発の12時まで時間があったので、近くの店で早めの昼食にした。 ホイアンにはいくつか名物があるようで、有名どころはカオラウとホワイトローズらしい(ネットで調べるとすぐに出てくる。)。 ホワイトローズはワンタンに似ているらしいが量が少なく主食向きではなさそうなので、和え麺のカオラウを頼んだ。 いつもなぜか添えられてる香草(特にミント)にはまだ慣れないが、太い麺はコシがあって、なかなかうまい。 食べ終わってゆっくりしていると、宿のスタッフがや

          宿が見つからない…!?/旅行者ゼロの町ベトナム・サフンをさまよう

          ゆずれないもの/おじさんとの戦いと葛藤(ベトナム・ホイアン)

          旅2日目 ベトナムの朝は早い宿の前の細い通りをバイクが往来する音で目が覚めてしまった。 外で朝食をとりながら、三人乗りのバイクや天秤棒で野菜を運ぶ人が道を行き交うのを眺めていると、ベトナムに来たんだなぁと感じる。 12時のピックアップまで時間があるので、宿で自転車を借りてホイアンのビーチに行くことにした。 ビーチまでは片道30分くらいの距離で、街から一本道だからとてもわかりやすく行ける。 街を一歩出ると、田んぼや畑ののどかな景色が広がっている。暑いけれど、青く澄ん

          ゆずれないもの/おじさんとの戦いと葛藤(ベトナム・ホイアン)

          ベトナム・ホイアンの夜をめぐる

          初日、いよいよ出発の日午前のみ出勤して、職場から成田へ向かう。こっそりバックパックを担いで来ても暖かく送り出してくれる環境に感謝。 スカイライナーを待つホームでも、今からベトナムに行くという実感はまだなかったが、空港に着くと、ぐんっと半ば強制的に海外の気分になる。見送りで来たときでもそんな気分になってしまうから、空港は不思議な場所。 フライトは成田15:25発、ダナン18:55着(現地時間)。少し居眠りすれば、あっという間に着く距離だ。 予定通り出発、到着し、1カ国目

          ベトナム・ホイアンの夜をめぐる

          歩いて国境を越えてみよう:旅の前に

          歩いて国境を越えてみよう。 そう思ったのが2015年の6月くらいで、そこからはGoogle Mapをにらむ日々。 複数の国を旅するなら日本から近いところがいいか、移動ばかりになるのは嫌だから全体の移動距離は抑えたい、など色々妄想しながらルートを考えた。 決めたのは、ベトナムから、カンボジアを通って(流れによってはラオスにも寄って)、タイに入るコース。 細かい通過点は決めず、国境は大きめの道が通っているポイントなら大丈夫だろうと、地図から幾つか候補を出して、内陸側を通る

          歩いて国境を越えてみよう:旅の前に