WIRED YAMERO の裏話とか

↑この動画を制作するにあたっての色々。動画も本文も全て自己満足です。
アニメ serial experiments lain 本編内容の記述があります。


出会いはYouTubeshortsで 月ノ美兎のインターネットやめろ (いわゆる躁鬱ダンス)がたまたま流れてきて、それを見て「良い曲だなぁ……ダンスも良い……」ってなりまして。(ほぼ一目惚れ)色んな方の躁鬱ダンスを眺めてるうちに「これを岩倉玲音でやったらどうなるんだろう……」と思って「よし自分で作るか!」ってなったのがきっかけです。

元動画様

その時やってたゲームも飽きてきてたし逆に創作意欲がモリモリ湧き始めてて「大作作りたいなー」とか思ってたので丁度良かったのですが、結果的にはとんでもない作業量になってしまい、軽くゴールデンウィークが吹き飛びましたとさ。とほほ。


最初は躁鬱ダンスの2ポーズ+αの4枚程度のイラストで終わらせる予定でした。が、それじゃあリスペクト、原作愛が足りないと思ったんです。そもそもリスペクト、パロディ、オマージュらとパクリとの違いは原作愛が籠ってるかどうかだと思ってまして。(厳密には違うと思います)やろうとしてる事は立派なトレパクですし、4枚程度のお茶濁しじゃあ双方の原作者様に失礼だと思って、躁鬱ダンス前後含めたfull?で作ることにしました。(それでいいのかもわかんないけど)タイトルの「 WIRED YAMERO」(ワイヤード やめろ)もこれしか無いだろうという感じですね。ワイヤードというのはlain作中における所謂インターネットの事です。

最初は学生服玲音のダンスだけのつもりだったんですが、それだけじゃあまだまだ原作愛が足りないのでは!?と思ったので結局そこから追加で、ダンス前(インターネット最高!の部分)後(オリジナルのエンドロール)、キャミソール玲音、コードグルグル玲音(2パターン)、女神玲音までやることにしました。この時点でおっそろしく作業量が爆増してますね。しかもそれぞれの状況に合った背景も描く羽目に。ですがそれぐらい力の入った作品のつもりです。また随所に私なりのアニメ原作再現を入れてみたのもこだわった点です。


実際の作業はとにかく描き込む1枚イラストとは違って地味でした。ポーズをトレースして、資料見ながら玲音描いて、バケツ塗りで決めた色を置いて、アニメ的な動きを加味して調整して、またレイヤー変えて……。進んでいる実感が薄く、モチベがすぐ死ぬのが難点でした。でも途中でGIFにしてみるとめちゃくちゃ良く出来てて、テンション上がりました。自分の描いた絵が動くって想像以上に嬉しいものですね。アニメーターの楽しさが多少なりともわかったような気がします。

GIF動画にするにあたり何枚かは使い回していますが、最終的に80枚ぐらい描いて、調整込レイヤー含めて460イラスト?になりました。作品は動画で投稿してますが、元はGIFにするつもりでした。でもGIFメーカーに460枚入らなくて。泣く泣く200枚ぐらいのGIF2つをくっつけてその際に動画になってしまいました。動画になったので音楽もつけたかったけど、どう考えてもダンスとズレるし、そもそも付け方が不明なので音楽も泣く泣く諦めました。
ダンスを描くのに反転を使うと楽なんですが、玲音の髪型的に反転したくなかったので描き直したのも些細なこだわりです。レイヤー数が莫大になったためか最終的にアイビスの読み込みが数十秒かかるようになり、笑ってしまいました。笑えないです。

せーのっ ワイヤードさ!い!こ!う !
ブルースクリーンの砂嵐的ノイズと画面に走るノイズを分けたつもりです。ノイズについて最初はlain特有のノイズ、元動画のノイズのそれぞれの質感など考えていましたが割とシンプルに落ち着きました。
文字はそれっぽいフォントを探してそれっぽく塗りました。
「ワイヤード最高!」と言っているような口の動きになっているか不安でしたが何とかなったような気がします。ちなみにGIFなのでノイズレイヤーを強さ100%→80%→60%……のようにそれぞれ用意して順番に保存して並べることで動画っぽくしてます。というか今作のノイズやぼやけ表現を全部このゴリ押し技法で突破しています。なので画像フォルダに400枚という凄まじい物量があります。笑ってください。

順番に並べてひたすら保存して片っ端からGIFメーカーに突っ込むゴリ押し

学生服玲音
アニメ最初あたりの玲音と背景ですね。
制作するにあたりアニメ本編を見直しました。3枚目のDVDが見つからないというハプニングもありました(違うところに入れっぱなし)。背景はさすがに見直さないと描けませんね。玲音は背景と調和させるために色味を割と抑えました。背景はまだ散らかる前のお部屋ですね。何も無くだだっ広いだけで孤独感を感じます。窓とベッドを描いてると何となくモニターとキーボードみたいだなぁと思ったりしました。

キャミソール玲音
ワイヤードに没入しだした玲音と散らかり始めた部屋ですね。ごちゃごちゃした背景は描くのが難しかったですがそれはそれで楽しかったです。

グルグル玲音
1つ目
ついに自分自身が接続され始めた玲音ですね。足の踏み場なんてほぼないお部屋です。キャミソールをヨレヨレにさせてるのも些細なこだわりです。コードもどれぐらい巻くか悩みました。

2つ目
神と邂逅を果たした玲音ですね。背景は神だったものです。最後に一瞬だけ出血涙目(鬱ダンスのみ)を入れてます。こだわりです。コードも多少変えてます。

女神玲音
笑顔が印象的な女神様です。(躁ダンスのみ)背景は例の歩道橋です。最後に玲音本人が消えてホワイトアウトするのは、自分的に原作再現出来た気がしてかなりお気に入りです。服装もこだわりです。

エンドロール(オリジナル)
後述する動画のリスペクトですね。しかもかなりの。

話がズレますが、lainにハマったきっかけであるラグトレインMAD、『ラグとレイン』要素もリスペクトとして入れたつもりです。(主にエンドロールで)この動画が本当に本当に好きで、毎日1回は視聴しているぐらいです。そして映像と音声の作り方動画も見て憧れたんです。「自分も原作愛の籠った作品を作りたい」って。詳しくは作者様の作り方動画やnoteの解説を見てほしいのですが、この方々(チームで制作)原作愛の込め方が狂気じみてて凄まじいんですよ(褒め言葉です)。まずそもそもlainとラグトレインとはどのような作品であるかを文字にまとめてチームで共有・明確にし、それらの世界観がどのように重なるか、また重ねるか、から進めているんですね。つまり元の作品の魅力を細やかに分析、明確にしてどのように自作品に昇華するか、という万物の作品制作における基本行動を忠実にかつ精密に行っているんですね。加えて自分達ならではのテーマも考案しています。
じゃあ自分に置き換えた時どんな風に原作愛を込めて伝えるか、というのが課題になりまして。今作ではただ情報量を増やすだけになってしまったのが反省点ですが、今後の制作における私の課題になりました。
余談ですが音MADや切り抜きから興味を持ったアニメは数あれど、速攻でDVDや書籍の原作に手が伸びたのはserial experiments lainぐらいです。導かれるように、手を引かれるようにハマりまして。これも岩倉玲音の恐ろしい魅力なのかなと思いました。今ではNEEDY GIRL OVERDOSEにも激ハマリしています。超てんちゃん最高!



こんな感じで制作した物の裏話とか色々書いていこうかと思います。誰も見てないのは承知です。自己満足ですね。ありがとうございました。偉大なる原作者様に感謝いたします。次回は引き裂かれる自己(イラスト)でお会いしましょう。



おまけ
高速玲音ダンス  背景  インターネットやめろパロ



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