「まあ神だけど」
「お前を真似して小説書いてみたんだけど、すぐ恥ずかしくなって消したよ」
「ちゃんと神になってる?」
「え?」
「神になって書けば恥ずかしくないよ」
「え、お前、神になって書いてんの」
「うん、そうだよ」
「俺は人間として書いてた……」
「そりゃ恥ずかしいに決まってる」
「だって俺、人間だし」
「俺だって人間だよ」
「でも神なんでしょ」
「まあ神だけど」
「え?」
「え?」
「まあ、俺にはやっぱ小説は無理だったわ」
「読む方が楽しい人もいるよ」
「読むのは好きじゃないけどな」
「読まないのに書こうとしたの?」
「うん。だめなの?」
「いや、お前、神の才能あるよ」
「まじで? やっぱ小説書こうかな」
「いや、小説の才能はないよ」
「じゃあただの神じゃん」
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