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毎週金曜はなんでもありの日! 今日のテーマは『おばあちゃん』

こんばんはー! リルカです。
今日は一週間仕事頑張ったなーって思って、家に帰ってマカロニサラダとビールを飲んでいたら深夜1時を回っていたのでびっくりしましたー……。

ちょっぴり眠いですが、書いてみたいことがあったので、さらりと書いてみようと思います。

毎週金曜はなんでもありの日! なので、今日は年始に帰省した時に印象深かった出来事を書いてみます。

埼玉の実家に帰省した際に、祖母に会いました。祖母はずっと新潟の山の上に住んでいたのですが、独り身となって、90歳で新潟の冬は越せないということで、埼玉の実家の方に移り住んでいます。

物静かで、ずっとこたつで本を読んでいるおばあちゃんです。
でも、本を読むようになったのはおじいちゃんが亡くなってからだそうです。時代や土地柄もあるかと思いますが、女性が何か趣味に没頭するということは考えたこともなかったようで、今はそれを取り戻すかのように本を読みふけっています。
話題の小説に手が伸びる性分のようで、少し前は又吉の『火花』を絶賛するなど、意外と柔軟な読書スタイルで、僕は素直に感心してしまいました。

そんなおばあちゃんと、久しぶりに会ったので話したのですが、不思議と話が盛り上がって、つい1時間ほど話し込んでいました。

本の話、家族や親戚の話、僕の仕事の話など、いろいろとしました。
僕の仕事の内容については、いくら説明してもよくわからないようでした。おそらくパソコンにも触ったことのないおばあちゃんですから、現代の仕事についてまるっきり理解できないはずです。
おばあちゃんは、どうやっても僕のことを理解できないんです。そもそも僕のことを理解するのを諦めているのです。
そのことに、僕はいくらかの後ろめたさを覚えました。
でも、おばあちゃんは「こんな年寄りのことはいい」「今はお前たちの時代だから、思うように生きろ」と何度も言ってくれます。何か欲しいものはある?と訊ねても「金は自分のために使え」の一点張りです。物静かなおばあちゃんが、優しく微笑んで、でも力強く、そう言ってくれるのです。

その言葉にどんなに励まされたことか……。

「バズる」とか、「情弱」とか、いろんなノイジーな言葉に慣れてしまっている僕は、少し恥ずかしくなりました。
便利な生活をやめて田舎暮らしをしたいとか、そういうことではないのですが、それでもおばあちゃんと笑って話せる自分でいたいと思ったのは揺るぎません。
おばあちゃんが寂しそうだから構ってあげてるとかじゃないんです。シンプルに、話していてとても面白いんです。だから、延々と喋っていました。懐かしい感覚と、とても新鮮な感覚が同時に押し寄せてきました。
まったく違う文明を持つ僕に、おばあちゃんは「想像力」をもって接してくれてました。僕も、おばあちゃんと楽しく話せる「想像力」は失いたくないと、何度も思いました。会話をしながら、何度も、何度も思いました。

別れ際、おばあちゃんはなんとお年玉をくれました。僕ももういい歳なので「いらない」と一度は言ったのですが、おばあちゃんは静かに「これでうまいものでも食って、元気でいてくれ」と言いました。
僕は、もらうのが礼儀だと感じました。例え何歳になろうと、おばあちゃんの前では、良き孫でありたいと思ったからです。そう思うと、お年玉を拒否することなどできませんでした。それが、おばあちゃんと僕の『縁』だからです。
僕が帰る別れ際、「ばあちゃん、帰るね」と言うと、本を読んでいたおばあちゃんは、目線だけを僕によこして、「元気でな」と言いました。その口ぶりは、「自分と過ごす時間なんかよりも、僕の人生を大事にしてくれればそれでいいから」という調子でした。

僕は嬉しくなって、絶対にまた話しに来るんだと心に決めました。


以上、おばあちゃんと僕のお話でした。また折をみて、実家に顔を出して、おばあちゃんと喋りたいなと思ってます。


さて、明日は『毎週土曜はゲームの日!』です。まだ扱うゲームは決まってませんが、ゆるりと更新したいなと思いますので、よければ寄ってみてください。

それではまた明日ー!

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