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毎週土曜はゲームの日! 今日のテーマは『ドラクエ11』!

こんにちは!こんばんは!!リルカです!!
更新が遅れてしまいました……本来は土曜日である昨日に更新するはずの記事でした……。
毎週土曜はゲームの日! ということで、今回のテーマは『ドラクエ11』です。

昨日は、東京の方は朝にちょっと雪がチラつきましたね。やけに冷えると思ったら……あと1〜2ヵ月は我慢我慢の日々ですね……。。

さて、先週はこれまでのゲーム遍歴について語りました。
(詳しくはこちらをご覧ください↓)

この記事で語った通り、僕は本も読みたいし、アニメも見たいので、そこまで死ぬほどゲームだけに没頭するタイプではないのですが、それでもゲームシナリオを仕事にしている以上、ゲームもいろいろやっていきたいと思っています。
そこで今日は、最近プレイしている『ドラクエ11』のストーリーについて思ったことをちょっと書いてみようと思います。

ここから先は深刻なネタバレがあります。シナリオについて考えたことを書いているので、どうしても核心に触れる内容になってしまいます。内容を知りたくないという方は回れ右でお願いします……!


まず、僕が『ドラクエ11』のストーリーを語る時の立場を明確にしておきます。
単純な話です。『ドラクエ11』は最高なのです!

さて、僕が『ドラクエ11』のシナリオを語る上で一番中心に置きたいキャラ……それは、(プレイ済みの方にとっては当たり前かもしれませんが)……

ベロニカです!!!!!!!!!!!!!
なぜなら、可愛いからです!!!!!!!!!!
嘘です!!まあ可愛いのは本当ですけど!!!!!!

それ以上に、シナリオ的にも最重要キャラと言って差し支えないと思います。
なぜならベロニカという存在が、プレイヤーに大きな決断を促す起爆材となるからです。

どういうことか、ストーリーを説明します。

主人公の役割は勇者です。世界の闇を払うべく生まれた「選ばれし者」です。
勇者は、魔王の策略により罪人としてその身を追われる立場となってしまいます。
旅の中で勇者は、協力者たちと巡り合います。ベロニカともここで仲間になります。
そして世界中を巡り、各地の問題を解決しつつ、世界の核心に迫っていきます。
ついに一行は、魔王を打ち倒すための「勇者の剣」があるという天空に浮かぶ大樹にたどり着きます。
しかし、その行動を予見していた魔王は、一行から勇者の剣を奪い、強大な力で世界を闇に染めてしまいます。
そこでベロニカは、自らの命と引き換えに、絶体絶命となった勇者一行を世界中に飛ばし、逃すのです。
そう。ベロニカは死んでしまうのです。

そうして、世界は魔王に支配されてしまいます。
魔物が跋扈し、各地で悲劇に見舞われる最悪の世界で、生きながらえた勇者は再び魔王を倒すための冒険に出ます。
各地で仲間たちとの再会を果たし、再び集結します。ただし、ベロニカ以外は……。
大切な仲間の死を乗り越え、より深く結束した一同は旅の果てに魔王を打ち倒すことに成功し、世界は救われます。
世界中の人々、ベロニカの死という犠牲は消えない傷を残しますが、世界は平和になったのでした。
めでたしめでたし。
……となれば、ある意味では尊い犠牲の上に成り立った美しい物語なのですが、ところがここで終わりません。

一行は旅の果てに、時を司る塔を発見します。
そこではなんと、過去に戻ることができるというのです。
もう一度過去に行き、空に浮かぶ大樹で魔王に剣を奪われなければ、世界は闇に包まれることもなく、世界中で多くの犠牲者がでずに済む……。
何より、勇者たちを守るために落命した大切な仲間…ベロニカにもう一度会うことができる……という想いが湧き上がってきます。
しかし、この時間遡行には非情な条件がありました。
それは、主人公である勇者しか過去に行くことができないとういうものです。
つまり、過去に戻った勇者を待っているのは、仲間の死を乗り越えて共に魔王と戦った仲間ではありません。勇者だけが真実を知っていて、誰ともその気持ちを分かち合えないのです。
これはとてつもなく無情なことです。

ゲーム的、シナリオ的な側面からこれを見てみます。

ここでプレイヤーに「過去に戻る」ことを選択させるためには、
「仲間の死を乗り越えて生まれた結束、平和な世界」を捨てさせて、「ベロニカとの再会」を選ばせなければなりません。
これはとてつもない選択です。

この選択をさせる為に必要なもの……
それは、シンプルな話で、ベロニカが魅力的であることです。大きな犠牲を払ってでも、生きているベロニカとまた会いたいと思わせることです。
…もちろん、後者を選ばない限りストーリーが進まないというゲーム的な事情はありますが、僕はやはり「ベロニカにまた会いたい!!」と思い、過去に戻りました。
そうさせるだけの「キャラの魅力」がベロニカにはあります。

同時に、シナリオ的に「うまいな!」と思わず唸ったのが、過去に戻って「やりなおし」をした後の物語です。
ベロニカが生きていること自体が、物語を核心へと押し進める重要な要因となっているのです。
ベロニカこそが真のハッピーエンドへの「最後の1ピース」だったのです。
この構造が素晴らしいと思いました!
まるで華麗な手品を披露されたかのような、夢心地になってしまいました。

ベロニカは可愛い。でも、ベロニカが可愛いのにはちゃんとした理由があるのです。ゲームシナリオ的に、ベロニカは誰よりも愛されなければならないのです。
可愛いのにも、理由があるのです。

その構造に、僕は痺れました。最高です。
ベロニカは可愛い!でも、可愛いだけじゃない!
だから、『ドラクエ11』は最高に面白いのです!!!

以上、当初の想定の3倍の分量になってしまいましたが、僕がドラクエ11をプレイしての感想でした。

さすがにここまでハマれるゲームは今後あまり出てこないような気がします。
今度出るSwitch版にはフルボイスがつくようなので、間違いなく買うと思います……!もう一度最初からプレイしても、必ず楽しめるはずですし、ベロニカの声に浸りたいですから…w

ではでは、遅くなってしまいましたが、『毎週土曜はゲームの日!』でした!

ここまでお読みいただき、ほんとうにありがとうございます!!!

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