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毎週日曜は本の日! 『グランブルーファンタジー メインバーズフェイト』(その1)

ご存知『グランブルーファンタジー』の、様々なキャラクターにスポットを当てた短編集です。

まずはじめに、本来は一冊通して読んでの感想を掲載するつもりだったのですが、シンプルに体調がすぐれず、そこまで書ききる体力が残っていないため、今回は第1章の感想のみとさせてください。初回からふがいないです。すみません……。

では、気をとりなおして……。

こちらの本を選んだ理由は、ゲームに関係しており、キャラクターの深掘りがテーマになった小説だからです。本書の性質からして、作家の才覚というよりは、企業の方針が色濃く反映された小説だと想像できるため、ゲームシナリオを書く際に勉強になるかなと思ったので、選びました。
……もちろん、作家の才覚がまったくないということではないです。才気あふれる作家さんだからこそ、ここに指名されているのは承知しています。

では、あらすじと簡単な感想を記していきます。
今回は全4章のうちの第1章のみです。
※深刻なネタバレはしていませんが、当然内容には触れていますのでご注意ください。


第1章 ゼタ編 〜消えた槍戟と大鎌の顎〜

騎空艇が嵐に巻き込まれ、奔放な娘・ゼタと、大柄な男・バザラガは命からがらエインガナ島に辿り着いた。二人は目的を果たすため、ある酒場に赴く。そこは盗品を非合法に売買する『故買屋』という噂がある場所だった。
二人が様子を窺っていると、そこにエルステ帝国軍の兵士たちが現れ、盗品の売買を始める現場を目撃する。
黙って見過ごすはずが、かつて自分が盗まれた物がそこにあると知ったゼタは、持ち前の勝ち気な性格のせいでいてもたってもいられず——?

というあらすじです。

感想としては、まず、二人の掛け合いがスタイリッシュでおしゃれです。以前の『グリッドマン』の記事でも似たようなことを語りましたが、やはり物語において、会話劇というのは車輪の役割を果たします。


そして、短い中でもきっちりと起承転結があり、シナリオのお手本を見ているようでした。
ピンチがあり、チャンバラがあり、主人公たちの強さがしっかり描かれていることで爽快感もあり、意外な事件で驚きがあり、さらにピンチになり、しかしそれまでに触れていたことが伏線となってピンチを脱する——。
読後に残るのは爽快感とキャラクターへの印象という、理想的な作品でした!

勝ち気で口がうまいゼタと、ぶっきらぼうな語り口調で、テンションが低めなバザラガの対照的な性格も物語を引き立てています。
基本的には、ゼタが突っ走って、その後ろでバザラガがため息をついているという構図ですが、時々その構図が破られ、バザラガが好戦的な態度を取るのもゾクゾクっとします。
二人は基本的に口喧嘩をしているような会話をしますが、そういう時は息がぴったりなんですよね。それがたまらなく『バディもの』という感じがして面白いです。

いつか『バディもの』についても考察してみたいなーと思います。面白い『バディもの』物語はたくさんありますしね!

本日は以上となります。ライトな内容ですが、仕事をしながらほぼ毎日更新となると、文字数としてはこれくらいが理想的な気がするので、毎週日曜に本一冊について語るのはちょっと無謀な気がしてきました……泣

そのあたりは模索しながらやっていこうと思います。
『記事をアップする』という軸を中心に、その中で無理なく、しかし面白いと思っていただけるような記事を目指すという流れを生活に組み込んでいけたらと思っていますので、よろしくお願いしますー!

以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
明日は『毎週月曜は原稿の日!』の記事をアップする予定です!

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