毎週木曜はアニメ/映画の日! 『トゥルーマン・ショー』

こんばんは!リルカです。

今日は木曜なので、「毎週木曜はアニメ/映画の日!」です!

さて、以前の記事にも書いたように、最近、ずっと念願だったNetflixを始めたので、これからは家でも外でも、映画をたくさん観ていけたらいいなーと思っております。はい。

アニメが好きなのでついつい実写映画をおろそかにしてしまうのですが、やはりシナリオを書く際に参考にすべきは実写映画だと思うようになりまして。ストーリーを分析して、自分の血肉にしていきたいですね!

ではでは、いきましょう。
今回取り上げるのは映画『トゥルーマン・ショー』です。言わずと知れた超名作で、ずーっとずーっと観たいなと思っていたのですが、なかなか TSUTAYAとかだと見つからないんですよね。今回Netflixを契約したタイミングで、観ました!観ましたよー。
その結果、めっっっちゃ面白かったです!

ざっくり説明しますと、
庭付き一戸建てに美人の奥さんと暮らす、理想的な生活を営む男性が主人公・トゥルーマンです。仕事も順調、家庭も充実。そんな羨ましい人生ですが、彼は人生にどこか空虚なものを感じています。どこか遠いところに行きたいと考えています。
そして、この世界そのものに疑いを抱いています。この世界は作り物なのではないかと。

そんなトゥルーマンのバカげた予感は、実のところ的中しているのでした。彼の人生は彼の為に用意された舞台であり、そこで起こる全てのことは、台本の用意された作り物なのです。
彼の人生は、至る所に張り巡らされたカメラで撮影され、全世界で放送される大人気TV番組、その名も『トゥルーマン・ショー』だったのです!

そして、トゥルーマンはその舞台となっている街の造りやエキストラたちの演技の綻びや、かつて彼と恋に落ち、彼にこの世界の真実を伝えようとした女性、そして彼の人生全てを『演出』するプロデューサーなど、さまざまな『外』のものたちと戦いながら、彼は真実を目指していく……というお話です。

以上があらすじです。
これくらいの書き方であれば、ネタバレは回避できているのではないでしょうか。主人公の人生が作り物であるという事実は、伏せられていない、というより、この映画の『セールスポイント』だと思いますし。

さて。ここからは多少ネタバレがありそうです。ご注意ください。
まず、この映画を観て「最高だな」ど思ったのは、この映画は基本的に、鑑賞する者を、『映画鑑賞者』から『人権を無視したようなTV企画映像の野次馬客』に変えてしまっている点です。
映画の作中でも度々、下品な野次馬根性丸出しの人たちがTV番組『トゥルーマン・ショー』を観ては、好き勝手あーだこーだ意見を言っているシーンが挟まれています。
基本的には、自分たちの立ち位置もその野次馬客と同格になります。その構造が最高です。

…もちろん、映画ではそのTV番組の舞台裏を見せているので、厳密には野次馬ではなく神目線なのですが。なので「基本的には」という文言を入れました。

そして、「構造が最高」と言った理由は…
ラストに、トゥルーマンが世界の真実に気づき、外の世界への脱出を目指し、船を出して海を渡るシーンにあります。
神の視点を得て真実を全てを知っていようが、劇中の野次馬視聴者のように舞台裏を知らずにいようが、高波に煽られ溺れながらも懸命に外の世界を目指すトゥルーマンを前に取れる行動は、たった一つです。
そう。応援する。

頑張れ! いけ! もうちょっとだ! 高波になんか負けるな! 外に出て、お前だけの人生を始めるんだ! トゥルーマン!!

と、ただ応援するだけなのです。
その構造に気づいたとき、僕は感動しました!

これは小説やゲームにも応用できそうです。もっと映画をいろいろ観て、さらに構造について知見を深めたいなーと思ってます!

本日は以上となります。次は土曜日の『毎週土曜はゲームの日!』でお会いしましょうー!

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