チンポの角度は30° どうもジョーバイデンです。
皆様お元気でしたか?
昨今の作文では「昨今」から書き出すのが定石となっております。
昨今、世間ではアメリカ大糖領バイデンの調子が悪いと囁かれています。
↑
こんな具合にね。
ところでジョーバイデンですが、急な話題の変更に対しても「ところで」が「昨今」では定石となっております。
↑
こんな具合にね。
いやはや、ジョーバイデン。こわいね。
貧乏人の湯舟ぐらい歴史の浅ぇ国アメリカの大統領さんでございますけども、オオボケオジイすぎてもうこわいです。
ええこわい。
なにがこわいのか今から教えます。
奴の本名ですが、それを割り出す為、我が調査隊は出雲の国
現在の「島根県」へと向かいました。
ここ島根県に奴の本籍を知る筋の者がいるという情報が近年出回っており、我々はその者へ出会うため、わざわざ夜行バスで島根県へ行ったのです。
現着、午前6:00。
バス停最寄の土産屋の婆に話を聞く。
「あのぅ~ここ出身の有名人のぉ、ジョーバイデンさんについて知ってることってありませぅ?」
調査隊の切り込み隊長「あのちぁん」が溶けた言語中枢と滑舌で婆に声をかけた。
あのちぁんは溶けた日本語を話す人型宇宙生物で、これはマスターヨーダと一戦交えた際に頭部を負傷したためである。
「バイデン…?いや…バイデン…?」
あのちぁんから受け取った言葉の処理に数秒かかる婆。
この系統の女の子がどことなく好きな俺は、あのちぁんは世間で理解されないこと、婆が未知言語に触れ困惑していることを踏まえ、すかさず謝罪の言葉を挟む。
「あ!あの~!すみませ~ん!なんて言ってるか分かりづら_」
「あ~!バイ ↑ デン ↓ ね! バイ ↑ デン ↓!!」
婆が俺の謝罪を無下にし、言葉を挟み返す。
まるでファミマのサンドイッチじゃないか。許せない。
「あにょ~?バイ ↑ デン ↓って何ですかぁ?」
地球に来てまもない、あの隊員
抑揚への理解が及んでいないため、バカ糞な質問を重ねる。
「アンタらがアイネクライネナハトムジークしてるのってバイ ↑ デン ↓のことだろう?」
「あにょ、アイネクライネナハトムジークも分かりませんし、バイ ↑ デン ↓の答えになってませんょ」
(宇宙人とはいえコイツは日本語をもっと勉強するべきだ)
「あのちぁん。アイネクライネナハトムジークはここの方言なんだ
意味は【羽海野チカみたいな絵柄になっちゃった米津玄師】
バイ ↑ デン ↓は僕らの探しているジョーバイデンと何か関連があると思う
婆、そのバイ ↑ デン ↓はジョーバイデンのことで合ってます?」
「多分合ってるんじゃないかな?
ここいらではジョ~バイ ↑ デン ↓って呼ばれてたよ」
「僕らはそのジョ~バイ ↑ デン ↓について調べにきたんです
何か知っていることを教えてくれませんか?」
「ええけど、ただで教えるっちゃないわ~」
婆のがめつい返しに俺は少し頭を悩ませた。
「う~ん。わかりました。いくらですか?」
「うちの裏でやってる飯屋。そこでなんか食って行ったら教えるよ」
てっきり情報料に数万出すつもりだったので、俺はほっとした。
財布にはいつも数万円分の小銭しか入れていない。
給料は毎回100万円貯まる貯金箱に入れて貰っているからだ。
「わかりました。」
「よしきた!ついてきな」
婆の後ろ姿を見ながらあとをついて行く。
ちょうど足が当たる位置に背中があるので、思わず蹴とばしたくなってしまうな。
「そこゎ婆がやってる料理屋さんなの?
それとも家族ぅ?」
「あ~、あたしゃ別に関係ないよ
ただ昔からの知り合いの店でね
創作料理が好きでよく出してるんだけど、まあ評判が悪くって客が来ないのよ
なのに店一本でやってくなんて言っててさ
今月も月収ゴジラマイナス1.0だから可哀想で仕方なくて
私はアンタたちに金落としてもらってソイツに少しでもちゃんとした飯食ってもらいたいのさ」
「婆ゎゃさしぃんだね!やはり、日本人の温かみは最高だよ!」
「そういうお世辞はやめなさい。あのちぁん。
こんな助け合いの精神はもう日本に存在しない。
これは偽善に決まってるんだ」
俺は地球人を持ち上げる宇宙人が気に入らないので、あのちぁんに釘を刺した。
年末正月になると、宇宙で間違った広まり方をしている地球食をその道のプロが出向いて矯正するテレビ番組が延々と流れる。
カルフォルニアロールは向こうの人に受け入れられているのだから別にいいだろ。海外好みの味に魔改造されていたって別にいいじゃないか。何でわざわざ日本人が食う寿司に戻すんだ。俺ら日本国の民が食うわけじゃないし。こんなのオナニーもオナニー、床オナならぬ、寿司板オナニーじゃないか。しかも、ニューヨークのスシレストランだとかロンドンのだとかじゃなく、ブラジルのよく知らねえ地域のスシレストランみたいな場所を標的に酢飯みたいなバカクセエ精液ぶっかけやがる。
今度は俺の地元で寿司板にチンポ乗せただけの「ナマコの活け造り」って名前で寿司出してやるから、絶対来いよ。ぶっかけジャパニーズ。
「着いたよ。土産屋の裏つっても丘挟んでの裏だからちょっと時間かかっちまったね」
「この看板、なんて書ぃてあるの?」
「けんた食堂 だな」
「あ~違う違うお兄さん。
LTんT=食堂だよ!」
「えっ、でもけん_」
「やめておくれ!
ここは、L+ん+=食堂!
間違えると180cm越えの巨漢が殴りかかってくるよ!」
食堂へ入ると、真っ暗な部屋で不気味な笑みを浮かべた和服の男が二人立っていた。
よく見ると男は上半身しかない。
厨房の上に上半身だけ出ているものだからパッと見で気づかなかった。
これは立っているのではなく宙に浮いているのだ。
「おっ!いらっしゃい!
久しぶりのお客さんだ。
何でもリクエストしてきて
ご希望の物を作るよ」
左の和服の男が張り付いたような笑顔で言った。
「えっとじゃあ、豆腐よう。作れますか?」
豆腐ようは沖縄独自の発酵食品であり、豆腐に麹、紅麹、田所浩二、泡盛を用いて発酵させたものだ。
島根の片田舎で営む食堂が果たしてこれを作れるのだろうか。
そもそも発酵食品であるため、完成まである程度の時間が必要である。
そう俺は、この食堂の店主が気に入らないので嫌がらせで豆腐ようのリクエストをしたのだ。
何でもいいが一番困る。母親がよく言うじゃないか。
いい歳こいて「何でもいい」だなんて情けない。
じゃあ絶対に作れないものにしてやろう。
そういうこった。
「豆腐よう!?」
左の男が驚く。
(ざまあみろ。作れるはずがない)
「将来有望だね!!☝️😁」
右の男が天に向けて人差し指を突き立て、若干黄ばんだ歯をむき出して笑った。
(有望?
何がだ?
第一印象でお前らがろくでもない人間だと見抜いたことか?)
「「今回、豆腐よう」」
男二人の謎の掛け声と共に調理が始まった。
(まさか、本当に豆腐ようを作ろうってのか…?)
「ふたりのおぢさん、お名前ゎ?
わたしゎあのってゆいます」
作業を始めたジジイ二人組にあのが問う。
「「紹介が遅れた」」
「僕はオイ・ケン」「私はイェス・ケン」
「ケン一族の兄弟」
妙に機械的で不気味な挨拶だ。
「一族?ほかにもケンがぃるってこと?」
「おい、あのちぁんあったばかりの人に家族構成を聞くもんじゃないよ
アタシだって聞いたことないんだよ?」
先ほどまで空気だった婆があのに注意するためだけに口を開いた。
「もちろん」「いる」
「この厨房にいる」
カウンター席からは厨房が一望でき、この狭い厨房の中でもう一人巨漢が隠れられるようには見えなかった。
「どこにいるのぉ?」
「ここに」「いる」
男二人が厨房に置かれたどんぶりに向かって指を指す
それはサッポロ一番の上に乗っかったケンタッキーフライドチキンであった。
サッポロ一番特有の若干透明感のある塩スープにケンタッキーの醜悪な揚げ油が溶けだしている。
まるで化学工場の排水を眺めているような気持ちだ
「くぉれがケン一族の人ぉ?」
「そうだよ」「その通り」
「名前はなんていうのぉ?」
ケン・チキ
気がつくと薄暗い井戸の中にいた。
あれから数時間意識を失っていたらしい。
またしてもジョーバイデンの本名にはたどり着けなかったようだ。
おのれジョーバイデン。
完。
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