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被写体としての能面。フォトグラファー・ケースフェルト氏、来日撮影。

フォトグラファーのロバート・ファン・ケースフェルト氏より被写体としてのオファーをいただいた。彼は日本が大好きで、歌舞伎や芸妓さん、日本庭園など、これまでにも日本をテーマにした作品を発表している。写真集『京都の芸妓と舞妓』(配給:ペンギン)は、オーストラリア写真家協会賞2015年最優秀フォトブック賞を受賞している。

彼の作品は、存在、空間、時代を超越した「世界の質」のようなものに焦点を当てている。ケースフェルト氏のインスタグラムでもそんな彼の世界観が垣間見れる。
https://www.instagram.com/robertvankoesveldphotography/

実は、ケースフェルト氏は以前にも能面の撮影を試みたことがあるそうだ。壁面に展示された能面の撮影。しかし、それは満足のいくものにならなかったとのこと。能面は「顔」だ。顔だけが壁に点々と存在している。そんな能面と向き合った時、それが彼には「不十分だった」そうだ。能面が内包するものを捉えることができない。今回のオファーは「能面」という被写体を撮るためのリベンジなのだ。


ケースフェルト氏の要望に応えられるだろうか。私にとっても能面という存在、能面との関係性を改めて見つめ直すいい機会。

Thank you,Robert!

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