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雨水

今は二十四節気の雨水
凍っていた大地が雨によって溶け
春が近づいていると知らせる期間。
雨が降った方が良い期間。
奈良は雨だった。

毎年、神武天皇の御陵に行き
日本建国の感謝を伝え
全員で(100名くらい)国歌を斉唱する。
今年もいざ歌おうとした時
後ろから見知らぬ方が近づいて来た。
70代くらいの男性。
あー集まってるといけないのかな。
何か言われるのかなと思って
とりあえずわたしが声をかけた。
ご一緒に歌いませんか?とお誘いしたら
毎月参拝に来ているがこんなに集まっているのを初めて見たとおっしゃり、共に歌いたいとのこと。
御陵に響き渡る君が代。
ものすごく美しく大きな声で
魂込めて歌った。
その方も大きな声で歌ってらした。
その後万歳三唱までお付き合いしてくださった。

目が潤んでいる。

「毎月毎月ひとりで通って、もう何十年経ったかなぁ。今日は一生記憶に残る参拝が出来ました。本当にありがとう。」


何度もありがとう。ありがとうと繰り返し
去ってゆかれた。

この時もそう感じたのだけれど
(↑のnoteの時)
常にわたしが皆さまを喜ばせて
楽しませている立場で
それがお役目なのだと
勝手に思っていたけれど
こんなにもわたしの魂をしあわせにしてくださる方々がある。
今までそういう方々に感謝していただろうか。
思い上がっていなかっただろうかと
我に返る日となった。

その方の一生の記憶に残る
そんなことにあと何回立ち会えるだろう。
そしてわたしも一生記憶に残る出来事が
あとどれくらい訪れるだろう。
頻度を上げるには
ご機嫌でいること
怖れないこと。

ところで

大切な彼の人は
もうすぐ誕生日。
四捨五入したら70やって言っていた。
そんなに時間もない。
共に過ごす時も、離れている時も
大切に時を刻みたい。
離れている時こそふたりの在り方が大切だ。

雨水生まれの彼の人に
お誕生日にはたくさん伝えたいことがある。





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