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船旅をしよう

 紅葉の美しい京都。
だいすきな人に
『京都から船で旅に出よう。』と誘われて
京都の海をはじめて想像しました。
舞鶴です。
京都から特急『まいづる』に乗っても結構遠く、23時過ぎの出港に合わせて京都を発ちましたが
駅に降りても誰もいない何もない所でした。
真っ暗な街、引き上げ船で賑わった名残は暗さに紛れて何も分からず。
タクシーで港へ向かい、船に乗り込みました。
この季節は人よりもコンテナ荷物の行き来が多いそうで、船内はとても空いていました。
23時なのに今からはじまりですから今日は一日がとても長く感じられ、得した気持ちでうれしくなりました。
新日本海フェリー『はまなす』出港
明日は日本海から上る朝陽見ようと約束して
眠りにつきました。

 翌朝、起きたら既に朝陽が上りはじめていて、
慌ててスマホのカメラを起動。
水平線に上がる太陽のエネルギーは凄く
大自然の中のちっぽけな自分、生かされているありがたさを感じました。
『あれ?携帯繋がらない!』
と気付き
『wifiありますか?』
フロントの方にお尋ねすると
『ここは陸から200キロですから携帯は使えませんよ。飛行機は10キロほどですからね。』
と、教えていただきました。
携帯が繋がらない一日のはじまりです。
またうれしくなりました。
何回もお風呂に入ったり、日本海にかかった大きな大きな虹をデッキに出て消えるまで眺めたり、
京都伊勢丹で買った美味しいおつまみや仙太郎さんの栗のお菓子で日本酒を飲んだり、沈む夕陽を
風に吹かれて眺めたりしました。

 お酒を飲みすぎてうとうとしていたら
もう北海道小樽港まで1時間となりました。
そうです。小樽行きの船に乗っていたのです。
港近くになった船上からだいすきなお寿司屋さんに電話して、
『今から行くから閉めないで待ってて欲しい。』と告げ、船を一番に降りタクシーを飛ばして
小樽たけの寿司へ向かい、暖簾をくぐると
大将の笑顔。
『船で小樽に来たんだよ。』
と、言うと
『酔狂ですね〜全く。』
と、笑われました。
酔狂な旅を笑って楽しめてゆったりとした気持ちで過ごせる大人になったんだなぁとまたうれしくなりました。
このあとはイカ刺し、小樽のシャコ、いくら、鮑
ホッキ貝、トロ、またシャコと美味しい日本酒で
楽しい宴に。大将待っててくださって本当に感謝。

 小樽のお寿司屋さんのあと、Barへ行きました。また、これが宇宙のようなBar。
そのBarのお話しはまた今度にします。

京都のお寿司屋さんでちらし寿司を食べ、錦市場でごまのソフトクリームを食べたり古着屋さんで3000円のワンピースを買ったり、
目的のない楽しい時間を過ごしてからの22時間の船旅はまるで異空間。
 用事がなくても遠回りしても旅に出る楽しみは
生き方に空間があるからこそ出来るのですね。

#新日本フェリー #小樽#小樽たけの寿司
#船の旅 #虹#大人の旅#オススメの旅





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