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「お喋りが苦手」と「コミュニケーション上手」は紙一重…かも⁉︎

以前、「喋りたいけど未だに喋れない」というお悩みを「質問箱」に下さった方がいたのですが(随分前にくださった質問に最近今更回答しました、ほんとごめんなさい!)、この悩み、ほんとによく耳にします。
最近では特に、YouTuberやら動画配信者さんやら、『タレントや芸人の方でもないのに、どうしてこんなふうに上手く話せるの⁉︎』っていう方、本当に多いですよね。尊敬しちゃいます。どうしたらあんなに自然に上手にお話できるんだろう……。

逆立ちしても〈お話上手〉属性にはなれない現実

私自身、最近音声配信の「stand.fm」をやってみたくて、アカウント登録したものの、『あれ? で、何話せばいいの? ひとりで?え?』ってところでフリーズ。
あっという間に数日経過中しちゃったという有り様なので、〈お喋り上手じゃない〉属性の一員なのですが、なんせ、人間が好きなので、目の前にいる人間様とのコミュニケーションにあまり困ったことはありません。

それどころか、打合せの仕事相手だろうが親友とのごはんだろうが、誰とでもわりと何時間でも話していられるタイプ。

で、考えてみました。
なんでたいしてうまい話も面白い話もできないのに、人とお喋りするのが好きなんだろう…って。

よく考えたら私、人の話を聞くのがものすごく好きで。
特に取材なんて一番の大好物!
その人が何を考え、何を想い、何にハマり、何を伝えたいと思っているのか。
それをこともあろうに私に教えてくれるだなんて!って思っちゃう性質たちなんですよね。(あ、うん、そりゃ取材なら仕事だからだよね…と一瞬我に返ったけど)

で、たぶん私の「それでそれで? え?そんなことが!!!? 」という食いつきっぷりに「そんじゃあ、もう少し楽しい話でも恵んでやろうかのう」(誰?)という感じでお話上手な方はノリに乗ってくださるのです。

特に印象深かったのは、いまは亡き超大御所俳優さん。
「大人の自由時間_今ハマっていること」というような内容の取材で、取材時間は確か30分ほどだったと思うのですが、なんと3時間近くお話をしてくださって!
取材後疲れも見せず、笑顔で『今日は楽しい取材だったよ』と言ってくださったんです。
取材とはいえ、3時間近く周囲を飽きさせることもなくものすごく深い話をしてくださるその知識の深さ、喋りのうまさ……。
ご高齢なのに颯爽として、ルブタンの靴を履きこなしていたその華やかな面影が記憶に残っています。

そしてもう一人、お喋り上手で印象深いのは、新卒で同じ出版社、同じ編集部に入社した同期の親友。
彼女は本当に異常なほどに話が面白くて!
仕事中、一緒に移動しているだけのたった数分ですら、階段から転げ落ちそうになるくらい笑わせてくれる力量の持ち主。
なんなら実際笑いすぎて腰の力が抜けて立ち上がれなくなったこともあるほど。
その彼女は、案の定大出世して日々大忙しなのですが、未だに人生の節目節目には会って食事して、食べるのも忘れるくらいの楽しい時間を過ごしています。

そのエンターテイナーぶりにすっかり楽しまされているのは私の方なのに、彼女はいつも別れ際、『私ばっかしゃべって本当ごめんね。でも本当に癒された! 幸せ! ありがとう!』的なことを言ってくれるんです。
年を取っても全然変わらない”ひよこ”みたいな可愛い笑顔で。
もう、ほんと好き。

私はなにひとつ上手く話せないけれど、そういう時間が幸せすぎて、お喋りコミュニケーションってやっぱりいいなあ、と思うのです。

長々と自分語りしてしまいましたが、結局何が言いたいかというと、お喋り上手じゃない人は、〈お喋り聞く上手〉を目指せばいい、ということ。
面白い話ひとつできなくても、コミュニケーションには困らないよ、というお話です。

コミュニケーション2.0時代の聞き上手を目指す

いやそうはいってもねえ……。
もうこっちは話すのも聞くのも、そもそも人との会話が怖いんよ。
このご時世、そういう方が多いのも、わかります。

かくいう私の息子も、小学校時代に場面緘黙&不登校になり「自閉症スペクトラム」と診断された極度のHSPちゃん。
18歳になった今も〈上手にお喋りできない〉→〈だからリアルでお友だちもできない〉というつらさを目の当たりにすることも多く、家ではこんなにニコニコ楽しそうに話してくれるのになあ…と思うことも多々あります。

ギャル世代どまんなかの私からすれば、休日にお友だちと遊びにいく様子もない、当然女の子も連れてこない。「Why〜? 青春どこいった〜?」みたいな暮らしぶりなのですが、それでもリアルじゃない場所には友人が結構いるようで。

とある夜ふけに部屋から笑い声がするので「なになにこわいこわい! めっちゃ笑い声したけどどうした?」
と聞くと、チャットで友だちとゲームしながら話してた、と。

あー、もう今やそんな感じなのね。
コミュニケーション2.0。

ちなみに、友人たちは音声通話で声出しで会話、息子はたまにチャットで文字打って会話しているそうで、人と話せない息子の特性をお友だちも理解したうえでそんな感じのコミュニケーションをしてくれているとか。

会話×チャットで当然聞き役であろう彼も、今時なコミュニケーションを楽しんでいる昨今。
やっぱりリアルだろうがデジタルだろうが、「お喋り下手」でも、「お喋り聞くの上手」属性として愛されていくのって、なかなか素敵なことだと思うのです。

とりあえず餅をついてくれる人を探してみる

学校でうまく話せない、会社でうまく話せない。

そんな人は、朝すれ違った人、席が近い人、清掃員の方、誰でもいいので目があったらにっこり笑って「おはよう」って、それだけ頑張って発してみましょう。

「おはよう」ついでに、話したくてうずうずしている人が、〈獲物(聞き上手)〉を捕まえた! とばかりに思いっきりトークしてきたら、チャンスです。

ものすごくニコニコしながらうんうん、それで? と目を輝かせるだけでいいのです。
喋る方だって一人でお餅ついてるより「ほいさ!」「よいやさ!」とちょいちょい水足してくれる人がいたほうが絶対楽しいはずですし。

『もうやだ、うまく喋れない…(しょぼん)』
そんなふうに嘆いて心を閉ざしてしまうより、まずは〈お喋り下手の聞き上手〉属性を目指してみるのはどうでしょう^_^?

今日も1日、あなたが笑顔で過ごせますように……♡


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櫻麻 莉子(Rico Sakuma)


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