カネコアヤノがだいすき

 母親が車で流してたから
LOVE PSYCHEDELICOが好きだった。母親と旅行に行かなくなってから聴かなくなった。
 好きな人が好きだからONE OK  ROCKが好きだった。振られてからは好きじゃなくなった。

 
初めて自発的に好きになったのがカネコアヤノだった。

 5年前、半年カナダに留学していた。鬱になった。晴れた日に住宅街を散歩していた。甘いドーナツを買ったのに鬱々とした気持ちのまま、YouTubeでおすすめされたカネコアヤノの 愛のまま をたまたま再生してみた。

 なんか、どかーんときた。晴天の霹靂。
 歌を聴いて泣いた。こんなことは初めてだった。
 

全編顔のドアップだけなのに、カネコアヤノの表現力で目が離せない。歌声と歌詞がすごく真っ直ぐだった。

「泣かせた誰かのこと思い出したって仕方がない日」

好き

 
 以来、カネコアヤノがだいすき。
 音源を沢山聴いたあと、ライブ映像をみて2回目の衝撃を受ける。言葉を選ばなければ、猛々しい獣のようだった。野太い声でほぼ叫んでいる。音楽をやるぞ、という活力が溢れて仕方ない。そして終わったあとはMCが一切なく挨拶だけして未練なく舞台から去っていく姿が格好良過ぎる。


 ・カネコアヤノからは少年性を感じる。
 雨の日に傘もささないで水浴びを楽しんでそう。雪の日には雪だるま全力で投げてきそう。
 同時に、憧れてしまう引力がある。不思議だ。追いつきそうで一生追いつけない。近づくことも出来ない。
 


 ・歌詞が普遍的で等身大だ。
「私は決して良い人じゃない」
「君とは友達じゃない」「全てへ捧ぐ愛はない」
 好き。挙げたらきりが無い。
 あと歌声が好き。俺は歌が上手いですヨ!!!という小賢しい感じが一切ない。真っ直ぐに歌うから心を動かされる。
 バンドも弾き語りも全部好き。

 

 進化し続けるカネコアヤノを目の当たりに出来るのはしあわせなことだ。

 次のライブを楽しみにしています。

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