わたしの髪は細い。柔らかい。ストレート。長い。
サラサラ、ツヤツヤ。そう見せているのだ。
N.のヘアオイルとあの青いワックスで（名前忘れた）。

羨ましいと言われることもある。痛んで見えないから。
実際は、美容師に見た目以上に傷んでると驚かれることがほとんどである。

パーマはかかりにくいし、癖がつきにくい。ふわふわのスパイラルパーマが好き。
HIPHOP育ちなので、その手のヘアスタイルには強い憧れがある。
人生で一度スパイラルにした時は、ただの爆発頭になった。

事件が起こったのは数日前。

ブリーチ毛のわたしはシルバーシャンプーをした。その後何を思ったのか、やはりピンクにしいたいと思った。わたしはピンクシャンプーを頭に追加した。
その後にふと思った。
前にピンクを入れた時、「退色時になんかオレンジっぽくなって嫌だったなあ」と。
やめよ。
わたしは普通のシャンプーをした。普段は上を向いてシャンプーする派だが、その時は下も向いた。上に下に。歌舞伎の連獅子さながらだった。

なんか変だなと思った。流してる時に
左右に大きな毛玉！トリートメントをしてもそのまま。嫌な予感はした。
だけど、わたしの髪の毛は濡れて乾けば元通りになる。そのままシャワーを上がった。

乾かそうとした時にその毛玉の大きさに焦った。ピンポン球を潰したぐらいの範囲。愕然。
途中まで乾かしたけど、根本だけサラサラして毛先がモジャモジャ。

助けて！！！！！先生！

困った時はYouTube先生に頼っている。
早速検索。『髪 スペース 絡まり』
先生はすぐに答えをくれた。
「毛先から順に、根気よくコームでほぐしてください」と。
「せんせー、コームがありません泣」
「寝たきりだと髪が絡んでしまうことがあると思いますが…」と先生は続ける。
先生がコームで解いてるそれは、わたしのよりもはるかに軽症だった。

どうにもならなかったので、力任せにブラシで解く。
もう髪がちぎれてもとりあえず毛玉がれれば良い。助けてくれ！
洗濯が終わる。早く干してくれと、丸まった姿でこちらをみている（ドラクエ的に）。

次の先生が頭に浮かんだ。相葉先生‼︎ そう、あのスーパースターの⭐︎
相葉先生は、保護猫の毛玉を丁寧にスキばさみで切ってたなぁ。それだ！
わたしはリビングに走りスキばさみをに戻る。髪を切ることは本望ではなかったが、時間をかけても無駄だってことはわかった。わたしは英断には定評がある。
いざ。
全然切れない。硬くて切れない。先生みたいにサクサク切れない…泣

憤った。

こんなことに時間を費やすなんて馬鹿げている。やってられない。てられなっ！
ドカドカとリビングに戻る。ダースベーダーのテーマ。いつだって怒りは人を突き動かす。
髪切りバサミを手に持ったわたしは強くなった。

いざ。効果音はチョキチョキではなく、ガシガシガシだった。                                                                                             
切ってやった。その長さ10センチ以上…
毛玉は金髪と黒髪が混ざって可愛い。やっぱりバレイヤージュ可愛いなぁと呑気に思った。

それでもまだ髪は爆発していた。むりやり解こうとした髪はジリジリと嫌な髪質になっていた。

水をつけてオイルをつけて何事もなかったように乾かす。
戻った…見ためも変わっていない様子。
洗濯物を干そう。

帰ってきたパートナーに「髪に毛玉できたから、切った」と一言報告を入れた。
この手の話は長々と話してもしかたないので、noteに。

この一件で失った時間を取り戻すように、わたしは夜の背徳タイムを設けた。
チャパグリを食べながら、FORTNITEした。 おしまい。