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写真展 振り返り(3.各種詳細検討)

2023年1月21~22日に開催した写真展「Chasing the Stripes」

今回は「なぜこれを選んだか」という視点で【展示方法】【印刷仕様】【会場選定】【キービジュアル作成】【配布物作成】について、お話ししたいと思います。


展示について

今回展示した写真の総数は333枚。質より量とは言え、合計数を出すと、我ながらちょっと引きます(笑)

今回の展示方法は大きく分けて2種類。

▼パネルを額装せずに展示
・A1パネル×1
・A2パネル×6
・A4パネル×36
▼写真をクラフト紙に貼付して展示
・2Lプリント×202
▼写真をテーブルに置いて展示
・Lプリント×88
▼その他モノの展示

パネルのサイズについてはA3のサイズも試しに出力したのですが、他の写真と並べて見ると中途半端なサイズになってしまい、A2とA4で統一しました。

また、キャプションは全てデジタル化しました。
理由としては、
・物理的な準備をするにも量が多いのでリソースがかかる
・まずは文字や肩書きに囚われずに、写真そのものから感じていただきたかった

この点についてはアンケートでも数点、賛否をいただきましたので、後日の記事で振り返りたいと思います。


印刷について

パネル・写真どちらも半光沢系の仕上がりにしました。
光沢だと艶が強すぎて、展示した際にライトの光が反射して見えにくくなるためです。

▼パネルの業者はプリオ

仕様は発泡パネルパールフォト紙半光沢紙)。
受け取り後、自宅でパネル背面に両面テープを貼り、開場前に現場で両面テープにフックを取り付け、現地備品のワイヤーに引っ掛ける形で展示。
終了後は現場で両面テープを剥がし、平たいパネルに戻して搬出。

仕様の所感:
・写真を自らスチレンボードに貼る手間がかからない
・額縁を使わないことでコストを抑えられた(特に今回は量が多かったので)
・軽い板なので、搬入・搬出が非常に楽
・材質がやや弱いので、緩衝材をしっかり用意して、角や面に傷つかないよう注意を払った

業者の所感:
・パネル印刷業者の中でも、AIデータとかにせず、JPEGをまとめたZIPファイルそのまま送れる手間のかからなさ
・最短当日受け取り可能、2営業日後なら送料無料で納品の速さ
・事前に取り寄せた無料サンプルで印刷の質に納得でき、本番の印刷も良かった
・アフターフォローの良さ(実は配送時の破損があり対応いただきました)
・その割に安い

▼プリントの業者は富士フィルム

ビックカメラの写真サービスにて発注。仕様は縁なし+絹目
スクラップの要領でA3クラフト紙1枚あたり3~4枚の2Lの写真を両面テープで適当に貼りつけ。丁寧にしすぎると気にしがちになってしまうため、あえて少し乱雑に。A3横を縦に3~4枚ガムテームで繋げて、壁に吊るして展示。
終了後はA3を折り畳むだけで撤収作業もコンパクトに。

仕様の所感:
・いつも使っているので安心感ある
・光沢のように反射せず、絹目の質感は高級感があって好きです

業者の所感:
・いつも使っているので安心感ある
・店頭で注文し、当日中に店頭で受け取り可能
・光沢で大量発注できるネット業者と比較すると高い

プリントの使用や業者に関してはネガティブなイメージはなく、次回も同様の開催形式で実施するなら、プリントも同様かなと思っています。


会場について

初めて写真展を開催するにあたって、どこを会場にするかは、立地と予算を考慮して、かなり検討しました。
今回はオレンジギャラリーさんにお世話になることとしました。

理由:
・池袋西口という、立教関係者お馴染みの立地
・駅を出てすぐという来場者視点でのアクセスの良さ
・自宅から車で10分という準備/撤収の際の手軽さ

所感:
・開放感のある展示スペースかつ路面店だったため、視認性抜群
・正直なところ予算オーバー
・来客状況を見ると、立地の費用対効果は十分にあった

体育会総会や高校野球部OB会、チャペルでの結婚式など、立教のキャンパスに用事がある関係者に多くお立ち寄りいただけたのは、池袋駅至近の立地だったからこそです。

駅から近いのは、ベビーカーを押して来られた方をはじめ、ご負担少なくお越しいただける会場になったのではないかと思います。
また、近隣にカフェやレストランでランチや時間潰しができたり、写真展来場前後の動きにも良かったのではないかなと。


キービジュアルについて

今回は二大テーマの【RIKKIO × JAPAN】にて、どちらも主将として背番号10を背負った山田健太選手の後ろ姿にしました。
後ろ姿にしたのは、私的な写真展の告知で様々な場所に掲載することを考えると、顔が見えるものは好ましくないと思ったためで、事前にご本人様にも確認をとり、快諾いただけたので嬉しかったです。

この写真はオランダの空が広く写せているので、青空に写真展のタイトルを文字入れ。フォントや字間はこだわりました。少し字間を空けたのもポイントです。あとは単純に縦長の写真が好きなのですが、この写真は奥行きを感じられてさらに好きです。

告知用画像には会場名、日付も文字入れしました

Instagramでは1週間前からストーリーズで連載投稿していました。
告知画像はいくつか用意していたのですが、縦長トリミングで使えるものをチョイス。

編集はAdobe Creative Cloud。補正済みの写真を用意し、サイズをIGストーリーズ用に設定。以下、実際の画像を2つご紹介します。

荘司康誠投手
実際の展示では横長の写真
宮海土投手
実際の展示では横長の写真

配布物について

今回、準備したものが大きく3つあります。

▼ポストカード(300枚@¥7)(発注先:ラクスル
来場者全員にお渡ししました。表面はキービジュアル。裏面には私からのメッセージと、作品紹介およびアンケートにリンクされているQRコードを載せました。なので、実際にポストカードとしては使えません(笑)

皆さんにお土産にしていただけると同時に、このカードを「写真展を見に行きました」とSNSの投稿で掲載いただけた方も多く、認知〜集客にも繋げられたかと思います。モノにするって大事。

用意する枚数を200にするか300にするか迷ったのですが、単価が安かったこともあり、余裕を持って300枚に。結果、225名の来場者があったことと、来場いただけなかった方に後日お送りすることを踏まえ、300枚でちょうど良かったです。

▼名刺(100枚)(発注先:ラクスル
今まで個人の名刺、持っていなかったのです。
本業が写真関係の仕事をしているため、シーンによってはそちらを渡すことで済むことも多かったのですが、今回は副業用も兼ねてシンプルなものを作成。実際に名刺交換するシーンがいくつかあったり、その後にも利用できるので、作っておいて良かったです。

▼立教スポーツ紙面
現在、野球部を担当している記者Yさんとはリーグ戦の頃から面識があり、12月のオープン戦の際にお互いに協力できることはないかと立ち話をしていました。
そこで、立教スポーツの最新号、1つ前の号を会場に設置し、配布することになりました。

最新号は荘司投手ドラフト指名が1面(OBコメントに私が撮影した写真が掲載)、前号は中面に荘司投手、山田選手のオランダでの結果(私が写真を提供し署名あり)が掲載されていることもあり、来場者の興味と重なり効果的だったかなと思います。
結果、最新号は100部、前号は50部以上をお持ち帰りいただき、来場者の半数にアプローチすることができました。

在学中に半年だけ在籍して退部した編集部と、10年以上が経過して、こうして一緒に紙面に取り組めたり、配布をお手伝いできたり、私も楽しかったです。
少しでも、編集部の皆さん、体育会で頑張っている皆さんの後押しになれたなら嬉しく思います。


次回予告

次は来場者アンケートを踏まえた反省点をまとめ、抽象化していきたいと思います!

継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。