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感情高ぶり病

私は重度の感情高ぶり病だ。

笑っては泣き
嬉しくては泣き
好きすぎては泣き
悲しくては泣き
悔しくては泣き
怒っては泣き

これは歳をとって涙腺が緩みがちだからとは違う。
若い頃からなのだ。
でも、好きすぎて泣くは歳をとってからかもしれない。
若い頃の恋愛にはないものを知ってきたからだろう。
愛についてはひとまず置いといて・・・。

この感情高ぶり病は大変困ったものなのだ。
何か考えごとをするには、運転中がベストだと思うのだが
仕事柄、長距離運転が多い私は
頭の中のおしゃべりはもちろん思考が止まらない。
そうしてるうちに症状が出てしまうのだ。
涙とセットの鼻水も垂れ、朝一から化粧は崩れるし
私の乱視が余計に見づらくなる。

あまりにも酷いので私も病名を付けてみたのだった。
最初は「感極まり病」と名付けたのだが
この言葉はポジティブ用だった。

最近の発症例を書いてみたい。
だれか共感してくれたら嬉しい。

大好きな彼とお互い運転中にすれ違って嬉し泣き。
頑張っている私に、神様からのご褒美だと思った。
私もきちんと守られているんだなあと感謝の気持ちもあった。
そして感謝する自分は偉いという気持ちもあった。

最近ファンになった写真家さんの個展に行って泣いた。
写真が光って見える程の美しさに感極まって泣いた。
鼻水ズルズルしながらメイクもとれかけ
おひとり様には「何泣いてんの〜」と誰も突っ込んでくれない。

リップサービスだと分かっていても、
優しい言葉をかけられて泣いた。
この言葉は目上の者して当たり前の事を言っただけで、
思いやりは1ミリも乗ってないと分かっていながら泣けた。
この程度の言葉で私は十分だという扱いなんだろうなと。
不貞腐れた悔しさもあいまった感情だった。

仕事で嫌な取引き先からの電話がかかってくると(まず1回で出ない)
恐怖心から「面倒な事を言われませんように」と祈ってから折り返す。
そんなちっぽけな自分を憐れんで泣けてきた。
そして「仕事やめたい」という流れから
頑張ってる自分に応援する気持ちで泣けた。

私は、間違いなく俗にいう「繊細さん」なのだろう。
繊細さんを通り越して、マジもんの病気なのかも。
HSP・・・・。
赤の他人が不憫に思えても泣けてくる私だから。

この感情の豊かさは私の才能だと思うし大切にしたい。
ただ、泣くべきではない場面では泣きたくない。
ネットを泳いで見つけたこの記事、この質問者さんも同じだと感じた。

https://www.asahi.com/and/article/20190621/3123217/

そして、この記事に書いていた対処法は実践しようと思う
「今泣くのを我慢したら、帰りにちょこっとご褒美的なものを」
「つらいことに対する慰謝料が給料なのだ。
 あとでお金が入ってくるからまあいいか」
泣くべきではない場面では、餌をちらつかせて乗り越えるのも大人。

もう少し大人になって、この見事な感受性を何かに活かしていきたいな。
活かせるもんなのか・・・笑


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