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【国際ガールズ・デー】ミズ・マーベルを語りたい。

このページをご覧いただき、ありがとうございます。
30年以上ガールをしている黒木りりあです。

今日は国際ガールズ・デーですね。
女の子をエンパワーする存在について語りたいな、と考えて、パッと思い浮かんだ存在がミズ・マーベルことカマラ・カーンでした。最新映画の公開も近づいていますし、良いタイミングかな、と思い、今日はミズ・マーベルについて語っていきたいと思います。


ミズ・マーベル(カマラ・カーン)とは

ミズ・マーベル(Ms. Marvel)は、米マーベル・コミックス社のアメリカン・コミックスに登場するキャラクターです。ミズ・マーベルというキャラクター名が誰を指すのか、というお話をするとかなり長くなってしまうので割愛しますが、近年ではミズ・マーベルというとカマラ・カーン(Kamala Kahn)というムスリムの少女のキャラクターを指すのが一般的です。2013年にデビューを飾ったこのキャラクターは、初登場前から大きな話題を呼んでいました。特に話題となったのが、過去には白人男性が中心的な存在だったアメコミ界において、有色(カマラはパキスタン系アメリカ人)のイスラム教徒の少女がスーパーヒロインとしてコミックスの主人公になるという点でした。ミズ・マーベルのコミックは非常に大人気で、数々の賞にノミネートされ、いくつもの賞を受賞しました。

人々の心をつかむカマラの最大の魅力の一つは、彼女が普通の女の子であるという点です。それも、どちらかというと要領の悪いタイプ。彼女のお母さんは厳格なムスリムで、カマラの中では高校生らしく羽目を外したい気持ちと母の言いつけを守ろうとする気持ちが常にせめぎあっています。それだけでなく、友達との関係、勉強のこと、学校生活のこと、そして恋愛のことなど、カマラには悩みが絶えません。このような誰もが経験していたり共感できたりする部分は、多くの人が親しみを覚えるところかもしれません。

その一方で、カマラにはミズ・マーベルというスーパーヒロインとしての一面があります。ある事件をきっかけに彼女の中に眠っていたスーパーパワーが開放されたことで、彼女は正義を貫くスーパー・ヒロインとして活動するようになります。彼女はもともとキャプテン・マーベルというスーパーヒロインに熱烈にあこがれていたので、当然の成り行きかもしれません。様々な失敗や苦悩を乗り越えながら、立派なスーパー・ヒロインになるべく努力する彼女の姿は、ついつい応援したくなるものがあります。

カマラ・カーンの人間としての成長、そしてスーパー・ヒロインとしての成長の両輪がうまく機能するストーリーラインはまさにアメコミの王道。それでいて、それまで主人公として焦点があてられることが少なかった、「女子高生」「ムスリム」といった要素が人々に新鮮さを感じさせ、広く支持されているように思います。

ミズ・マーベルの活躍(アニメ編)

ミズ・マーベルは勿論、マーベルコミックで大活躍しています。しかし、彼女の活躍の場はコミック紙上だけではありません。マーベルといえば映像作品も有名です。むしろ、映像作品の方で親しんでいる方の方が多いかもしれませんね。かくいう私も、コミックよりも映像作品の方が馴染みの深い1人です。

私が初めて彼女を見たのは、『アベンジャーズ・アッセンブル』(Avengers Assemble)というアニメシリーズでした。ほかの有名な先輩ヒーローたちをメインとした作品で、カマラは数エピソードだけのゲスト出演でしたが、新しいキャラクターというイメージが強くて、新鮮に感じたのを記憶しています。他にも、同じく高校生スーパヒーローのスパイダーマンを題材にしたアニメーション作品たちで彼女を何度か見かけたことがあります。

カマラの活躍をメインで楽しめるアニメシリーズもあります。『マーベル ライジング』というシリーズで、これまでに8作リリースされています。このシリーズはミズ・マーベルことカマラ・カーンと、スクワレル・ガールことドーリーン・グリーンという親友同士を中心に、ゴースト・スパイダー、クエイク、ミス・アメリカといったスーパー・ヒロインたちが多く活躍作品で、ガールズ・パワーを存分に感じることができます。比較的、女性の方が親しみやすい内容なのかな?と思います。

私自身、このシリーズは大好きで、繰り返し何度も見ています。カマラたちが「シークレット・ウォーリアーズ」というチームを組んで活躍する物語で、メインのキャラクターのほとんどがティーンエイジャーなので、青春を感じる話が多めです。個人的にはもともと好きだったキャラクターがたくさん登場する上に、オリジナルの声優陣も好きな役者さんが多く、主題歌もカッコいいので、好みのツボが勢揃いしている作品です。

最新作のリリースから大分時間が経ってしまっているので、続編はもうないのかな、と覚悟はしていますが、出来ることならもっと続きが見たいです…。原作は同名のコミックスなので、こちらも密かに狙っています。今年の東京コミコンでどなたか売ってくださらないかな…。

そして、ミズ・マーベルの活躍する作品で忘れてはならないのが、MCUのドラマシリーズ『ミズ・マーベル』です。

ミズ・マーベルの活躍(実写編)

ドラマシリーズ『ミズ・マーベル』はMCUのフェーズ4作品として位置付けられています。

MCUというのはマーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)の略です。これは、マーベルコミックスに登場するヒーローたちの実写映画化プロジェクトの1つで、複数の作品で1つの世界観(ユニバース)を共有する、というコンセプトで作品たちが作られています。MCUは同じ主題の作品群をサーガ、更にそのサーガ自体もフェーズと呼ばれる段階に分けています。『ミズ・マーベル』はマルチバースサーガのフェーズ4という位置付けの作品ですが、それまでのMCU 作品を見ていなくても、単体で楽しめます。

新人俳優でマーベルオタクを公言するイマン・ヴェラーニを主演に迎えた『ミズ・マーベル』の世界観は、とてもポップな映像に仕上がっていて、画面の隅々まで楽しむことができます。演出もかなり凝っていて、個人的には「THE Z世代」という印象を受けました。アメリカのハイスクール感やスーパー・ヒーローの世界と、彼女のルーツとなる文化の世界とが明確に分かれて描かれており、それぞれの文化のバランスが彼女を通じてどう保たれ、どう融合していくのかを映像で存分に楽しむことができます。
また、ドラマではカマラの恋愛面も大きなテーマの1つとなっています。私の推しはレッドダガーと呼ばれる少年とカマラの組み合わせです。2人のシーンだけ繰り返し観てしまうほどに…。

MCUあるあるといいますか、ミズ・マーベルの能力がコミックスやアニメの設定とは異なっている部分は非常に残念ですし、その事情が思い切り透けて見えてしまうところは非常に残念です。しかし、その違いの表現方法はカマラらしくて良いのかな、とも思います。

ドラマシリーズ『ミズ・マーベル』はシーズン1が既に全話配信されています。ドラマの続編についてはまだ発表されていませんがらイマン演じるカマラは映画『マーベルズ』に登場します。ドラマから映画はダイレクトに繋がるので、実質的な続編です。そんな『マーベルズ』は2023年11月10日公開と、もう1ヶ月を切りました!今か今かと指折り数えていたファンとしては、ようやく!という気持ちです。予告編だけで私は既にハートをがっちり捕まれているのですが、カマラの活躍を期待しています!

更に、ミズ・マーベルは2025年以降公開予定の『アベンジャーズ シークレット・ウォーズ』にも登場が予定されています。大スクリーンでほかのヒーローたちとどう絡んでいくのか、今から非常に楽しみです。(ちなみに、この作品での悪役となる征服者カーンとカマラは特段のつながりはありません。カタカナ表記だと同じだから、と気にされている方をたまにお見かけするのですが、征服者カーンは'Kang'、カマラは'Kahn'と、綴りが違います…。)
そして勿論、ドラマの続編更新も、期待して待っていますよ、マーベルさん…!

ここまで、ご覧いただきありがとうございます。
また、興味のある話題がありましたら、足を運んでいただけますと幸いです。


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