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次に繋がる勝利ではなく、勝利を次に繋げる(清水‐愛媛)

2024.3.2  明治安田J2リーグ
第2節 清水 2-0 愛媛
北川航也(2)
3位

こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。

開幕戦で勝利した年は成績が悪いとか
ホーム開幕戦はもう何年も勝てていないとか

そんなような雑音を吹き飛ばすクリーンシートでの勝利。
北川選手のドウグラス選手ポーズは
試合中ながらグッと来てしまいました。

去年から?表示されているゴール期待値。
清水は1.28でシュート数とともに愛媛よりやや低かったものの、
2得点。省エネと言えるかもしれませんな。

いきなり連勝なんて、久しく見てない。
何年ぶりかなと思ったら
17年ぶりだそうです。すごいな。

確かにまだまだ不完全なところは多くありますが
これからこれから。
勝ちながら修正していけるということは
去年のことを思い出せば、なんて幸せなこと。


0,前提とお約束のおさらい

あくまで清水エスパルスの試合を題材に
メンタルの小ネタをお伝えしていくnote です。
清水の選手のメンタルがどうのこうのというのが
目的ではないとご理解くださいね。

それっぽいことを書くこともありますが
選手個人のことを論じるのが最終目的ではございません。
ただし、褒める時は徹底的に持ち上げます(笑)

1,メンバーのメンタルはいいぞ

個人的な印象ですが
前半はやはり少し上手く行っていないように
感じました。
去年の今頃を思い出すと
「このままスコアレスドローかな」
という雰囲気でしたが、
ハーフタイムの
修正があり後半はご存じの通りの結果。

もちろん愛媛側のプレスがやや弱くなったことも
影響があると思いますが
プレーの精度は後半の方が上がっており
パスワークが生きていたと思います。

プレーの精度をあげる。
それはどのチームにとっても永遠の課題ですが
この選手上手いなぁって思う人は
独特の練習をしていると思います。

練習で上手くこなしても仕方ないのです。
それだけでは「練習がうまい選手」になってしまう。
練習では、上手く行かないところを練習するもの。
もちろん全体練習ではみんなと同じことをやるわけですが
ただやるのではなく、自分のできることに+1した練習を。

試合中のシチュエーションを想定してみたり
ボールを受ける時に他の選手の位置関係を
常に把握する癖をつけたり。

某チームの元監督さんにお尋ねしたら、
首を振る習慣をつけるため、パス練習の時に
視界の外に立っているコーチの
指の数を数えさせていたと言います。
それを聞いて乾選手がいつもウォーミングアップで
やっている練習を思い出しました。
似たような意識かもしれませんね。

練習がうまい選手は、試合では使ってもらえません。
練習で次々に課題を克服していく選手が
試合に使われる選手です。

とはいえ、それ以外にメンタル的に気になるシーンは
特になかったかもしれません。

みんな足を止めずに走っていましたし、
球際も厳しく行っていた。
去年から秋葉監督が仰っていた
細かい基本のところ、が徹底されていたように思います。

敢えて気になることがあるとすれば、
メンバーに入っていなかった選手かも。
漏れ聞く感じではベンチ外の選手のコンディションも
悪くはなさそう。
それだけ競争が高レベルになっているともいえますし
その選手たちのモチベーションがどうなっているのか
メンタルのサポートはあるのか。などが
ちょいちょい気になってます。


2,セレブレーション

勝利の後、みんなで喜ぶこと。
これって、すごく大事なことだと思います。
前節の熊本戦でも、今節の愛媛戦でも、
試合終了の時みんなでピッチ上で集まって
わちゃわちゃする、
ただ喜んでいるだけじゃなくて、
この喜ぶイメージが次のホーム戦の時に
プラスのイメージとして選手の中に残るはずで。
それが潜在意識となってメンタルに作用する。

円になってグルグルするの、実は
2016年のエスパルスもやっていて。
これはあくまで私の憶測だけど、
実はあの年返ってきた西部選手の前所属川崎さんで
勝利の後選手たちがいつもやっていたのですよね。

勝ちロコが復活できたのも好材料の一つ。
コロナ禍で勝ちロコを封じられたことも、
エスパルスにとっては不運だったかなと思っています。

勝ちロコ楽しかった!
選手がそう思ってくれると、またやりたいなとなるし、
お子さんの居る選手であれば、
自分も子どもと一緒に勝ちロコしたいな
そんな風に思ってくれたら、それがまた
モチベーションになる。

実際蓮川壮大選手が
「勝ちロコ楽しいから毎試合やれるように頑張ろ」
と言ってくれていますね。

3,北川航也選手のこと

①結果と自信

北川選手のゴール。
2点とも素晴らしかったと思いませんか。
ゴールだけでなく、そこへつながるまでの
流れも素晴らしい。
特に2点目は「合わせるだけ」などと
本人は仰っていますが
ゴールキーパーに引っ掛けることもなく
きめるという、そのなんてことないように見えることが
どれだけ難しかったか。

おそらく去年のように序盤勝ちなしのエスパルスでは、
決めれなかったゴールじゃないかと
考えてしまいます。

ゴールが出ると選手はノる。

これもメンタルの効果でしょうね。

結果という数字に表れないと
どうしても「自分のやっていることが正しかったのか」
という不安、自信の揺らぎがでてしまいます。
自信が揺らぐと普段の練習にも迷いが出る。

結果として見えると自信が増すので
練習も継続性が出てきます。
もちろん周りからの信頼も厚くなりますので
ボールが来やすくなる。
自然とチャンスに絡む回数が増えるということですね。

②キャプテン効果

去年のnote で「北川選手にプレッシャーをかけすぎでは」と
書いたのです。
ユースからの選手、愛されていることは事実ですが
その分かかる期待がしんどいのでは、
いや、でもその期待に応えてこそのポジションの選手だし
でもちょっとそっとしておいてあげたいなというような
複雑~~な気持ちでいたわけです。

そして今年はキャプテン。
キャプテンという名前が重圧になる選手もいます。
ですが、実はこのキャプテンになったということが
北川選手には逆にプラスになったかなと

というのは、人は役職を与えられると
それらしく振る舞えるようになるという実験結果がありまして。
アルバイトから社員になると仕事のクオリティがあがったり
責任感がうまれたり、そういう効果が、あるのですね。

北川選手にもこの効果が出ているのであれば
キャプテンになってプレッシャーのかかる状況になったのが
逆にそれが当たり前と捉えられるようになり、
また責任感に対して前向きになれたのかもしれないなー
なんてことを、考えています。

敢えて何か役割を与えて成長を促す、
というのも一つの手なんですね。

4、何連勝でも、していいんだよ

去年、このまま連勝できれば…
と思ったことがあります。
柳の下に二匹目のどじょうはいない、とは
よく言ったもので、エスパルスは昇格を逃しました。

まだたった2勝。
前節も言いましたが
次に繋がるのではなく、
次に繋げる

繋げるのは自分たち次第です。

いったい何勝したら、
今年のエスパルスは一味違うぞ
といえるでしょうか。

結果が出るまではなにも安心できない。
それは私たちが一番よく知っていると思います。
最後まで、昇格をつかむその日まで、
慢心と油断を断ち切ったチームが勝つんでしょう。

次は長崎。去年も第3節はアウェイ長崎でした。
かなり苦しめられましたね。
ラストプレーでおいついてドロー。
今年はどうなりますか。勝ちたいな。

ワクワクする日々は続きます。



最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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【お約束】

  • 清水エスパルスを題材にメンタルを語るブログです。
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    あくまで一般論としてのメンタルを語っており
    誰が悪いとかあの時○○すべきだったとか
    ここを改善すべきだとかを
    論じるブログではございません。

  • 選手個人を挙げてメンタルを論じることはおやめください
    ただし、○○選手のあの時のこの行動が
    その後の試合の流れに影響を及ぼしてた!(かもしれない)
    というようなことはブログ内では取り上げます。
    それは○○選手のメンタルの話ではなく行動の話だからです。

  • こちらに書かれていることを元に
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    おやめください。

  • 特定の選手、チームに対する暴言や誹謗中傷等もおやめください。


【勝利のリズムへ導くプロスポーツメンタルコーチ Lily】

・独りきりでがんばるアスリートをなくしたい
・すべてのアスリートがメンタルコーチに頼れる世界に
・すべてのアスリートに幸せな引退を

静岡市出身。お茶の水女子大学心理学卒。
清水エスパルスとサッカー、音楽が大好きです。
小~高校まで吹奏楽部。高校野球の応援にも全力。
現在は清水エスパルスのゴール裏で声援を送る生活。

将来有望とされていた若手サッカー選手が
活躍できずに引退してしまう、
そんな姿を見たのをきっかけにメンタルコーチの道へ。

現在は音楽家(プロジャズミュージシャンなど)、
スポーツ選手(サッカー、ビリヤードなど)の
サポートの傍ら、自らの音楽活動も継続。

プロスポーツメンタルコーチ
プロチームメンタルコーチ
NLPマスタープラクティショナー
音楽療法士
リトミック ディプロマA

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