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1試合を正当に評価する(清水‐長崎)

2024.3.10  明治安田J2リーグ
第3節 清水 1-4 長崎
乾貴士
6位

こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。

土曜日に1位2位が負けたので、勝てば1位!
という試合でしたが、
色んな意味で去年よく見た感じで負けて6位です。

「勝負強さ」をテーマとして挙げている
今年のチーム。

まだまだ発展途上という感じですかね。

この試合から私たちはどんな気づきを
得られるのか。


1,奪われる不安とストレス

長崎にうまく対策され、
清水の良さを出す前に失点。

その後いい攻撃も見られましたが
こちらは乾選手の1点のみで
さらに追加点を取られるという流れ。

J2で4失点は初めてなんだそうです。
今までどんな酷い試合でも3点までだった。
それが4点ですから
サポーターの中には相当ストレスを
溜め込んでいる人もいると思います。

なぜそんなにストレスか。

それは、連勝の後の完敗。
連勝によっていい気分だったのを、
ペシャッと折られたからです。

3連勝だ、開幕ダッシュだ、
というムードを、消してしまうような
負け方だったからです。

「奪われた」と感じると不安になります。
そして不安はストレスに変わります。

奴隷制度の研究で、
ずっと虐げられてきた人たちより、
虐げられて、もう少しで自由になれるかもという
期待をさせてからそれを奪った方が
暴動が起きやすいという研究結果もあります。

とにかく、長崎戦で感じたその気持ちは
そういう理由によるものが大きいと
私は想像しています。

心理学的に仕方ない、というか。

前向きな話をしましょう。

自信と慢心は紙一重です。

勝ったことを自信にするのか
勝ったことで驕ってしまうのか。

負けたことで不貞腐れるのか
負けたことを教訓にするのか。

今の自分の感情が自信なのか、
それとも慢心や驕りになっていないか
常に客観視する必要がありそうです。

去年4月の頭まで苦しんでいたことを思うと。

始まって2試合で、
そこまでワクワクできていたってことで
十分幸せなことでは?とも思います。

反省や改善は、スタッフコーチ選手がやってくれます。
私たちはこの素晴らしいリーグを楽しみましょう。

2,試合の重みを正当に評価する

たった2つ勝ち、
たった1つ負けただけですが
実は序盤がとても大事。

今回この1勝を
「まだ序盤だからこれから頑張ればいいよね」
と思ってスルーするか
「もうこんな負け方は2度としたくない」
と思って取り組むかは
選手次第、コーチスタッフ次第。

それはスタートダッシュがどうのという
単純なことではなくて、
チーム作りの問題なのです。

今、どのチームも100%ではないでしょう。
戦術面や連携の部分を少しずつ改善して
チームは成長してゆくものです。
ですが、チームのメンタル的な部分は
本来開幕までに作っておく必要があるのです。

まあ私はエスパルスの中に入ったことがないので
この核の部分がちゃんとできているのかは知りませんが、
おそらく、J60チームの中でも100%やれているチームが
1つでもあるかどうかわかりません。

100%ではないにしてもある程度の
そういう中心となる考え方とかやり方とか、
チーム作りができているチームは核があるからブレない。
「積み上げ」ができる。

できていないチームは
1つ勝ったり負けたりするだけで揺らいでしまう。
いいかえれば「ブレてしまう」

チームでブレたら、上手く行かないですよね。

今ほんの少しのブレでも、
8か月後まで積み重なるともう手の施しようがない。

だからこそ、初期の段階で
できれば公式戦が始まる前に、
チームのメンタル作りは完成させておくべきなんです。


3,チームとは精密機器の集まり。


くれぐれもお伝えしておきますが
選手やチームへのクレーム、誹謗中傷は
絶対にNG

個人じゃなくチーム相手だからいいだろう
自分の応援してる選手じゃないからいいだろう
も絶対あり得ません。

チームの中をギスギスさせたいのですか?
文句を言われてよし頑張ろうって思えると
本気で信じているのですか?
あと個人攻撃は、回り回って
あなたの好きな選手にも影響が出ますよ。

なぜなら、チームとはそういうものだからです。
選手一人ひとりは独立した存在ですが
チームとなった時点で
運命共同体のようなもの。

1人の調子が悪くなると
他の誰かに影響が出る。
その誰かがやりづらさを感じると……

もうわかりますよね。

特にサッカーは高い精度を要求されるスポーツ。
ちょっとした意思のズレが
パスのズレ、精度の差に繋がっていきます。


4,理由は些細なことかもしれない


寝不足でもない、食事も睡眠もいつも通り、
いつも通りに起きて仕事に行って
にも拘らず、ミスの連発、集中力に欠ける
そんな日、ありませんか?

その時はわからなくても
何か理由があるのでしょう。

例えばいつもしていることをしなかった
いつもしていないことをした。

例えばいつもより長くTVを見ていたとか
いつも食べないものを食べたとか。

ほんの些細なことがコンディションに影響する
こともあります。
時に自分でも知らなかった軽微なアレルギーを
持っていたというケースもあります。
訳もなく調子が悪いな?と感じた時には
なにが理由だったんだろう?
と考えてみるのもいいかも知れません。



最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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【お約束】

  • 清水エスパルスを題材にメンタルを語るブログです。
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    あくまで一般論としてのメンタルを語っており
    誰が悪いとかあの時○○すべきだったとか
    ここを改善すべきだとかを
    論じるブログではございません。

  • 選手個人を挙げてメンタルを論じることはおやめください
    ただし、○○選手のあの時のこの行動が
    その後の試合の流れに影響を及ぼしてた!(かもしれない)
    というようなことはブログ内では取り上げます。
    それは○○選手のメンタルの話ではなく行動の話だからです。

  • こちらに書かれていることを元に
    チームや選手個人にご迷惑をかけるような言動は
    おやめください。

  • 特定の選手、チームに対する暴言や誹謗中傷等もおやめください。


【勝利のリズムへ導くプロスポーツメンタルコーチ Lily】

・独りきりでがんばるアスリートをなくしたい
・すべてのアスリートがメンタルコーチに頼れる世界に
・すべてのアスリートに幸せな引退を

静岡市出身。お茶の水女子大学心理学卒。
清水エスパルスとサッカー、音楽が大好きです。
小~高校まで吹奏楽部。高校野球の応援にも全力。
現在は清水エスパルスのゴール裏で声援を送る生活。

将来有望とされていた若手サッカー選手が
活躍できずに引退してしまう、
そんな姿を見たのをきっかけにメンタルコーチの道へ。

現在は音楽家(プロジャズミュージシャンなど)、
スポーツ選手(サッカー、ビリヤードなど)の
サポートの傍ら、自らの音楽活動も継続。

プロスポーツメンタルコーチ
プロチームメンタルコーチ
NLPマスタープラクティショナー
音楽療法士
リトミック ディプロマA

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