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台湾3→2→1人 温泉から冷泉(10日目)【専業旅婦飯台湾🇹🇼ぐるり】

瑞穂温泉→蘇澳冷泉 1人

朝8時40分。びっくりして飛び起きた。
今までは7時には起きていたので、9時までの朝食に間に合わない可能性など思ってもみなかったのだ。
きっと久しぶりの大浴場?SPA?に加え就寝前部屋の温泉に浸かったのと、鳥の声のみの静かな環境に爆睡したのだろう。
あたふたと身支度をして、道をはさんだ本棟のダイニングに滑り込む。滑り込んだ割には十分に余っている料理から色々と盛り合わせる。

「専業旅婦飯」と飯とあるのはグルメ旅行しているからではなく、色々ありすぎて忘れることもあるけれど、食べた物の記録で比較的簡単に旅の記憶が蘇るからだ。
だからこの時もいつものように写真を撮ったが、今見るとそれを見せるのが恥ずかしい。
大体ホテルの朝食バイキングで取った皿って、着替えそのものじゃなくても脱いだ服を見せるに近い気がする。またはドラッグストアのレジカゴの中とか。若いと旺盛な食欲が微笑ましいが、この歳になると節操のなさといじましさが漂う。

気恥ずかしくなってモザイクにしたが
問題はそこじゃないようでやっぱり恥ずかしい


私の部屋は3階だったが、そう言えば台湾の4階以上のホテルはどこも4階がなく、つまり4階に当たる階は5階になっていた。中国でも 四 の発音は 死 と似ているので避けるのは知っていたが、日本だと4号室がないのはあるけど4階もろともなしにされる事はあまりないと思う。
ネパールのホテルでは4階の部屋が実はイギリス式で5階だったが(階段のみ)、こちらは5階の部屋が実質4階だ。


部屋で朝風呂に入る前、そう言えば公共露天SPAも含めて3回目の温泉入浴だが体を洗う事をしていなかったとはたと気づく。だってどこにも洗い場はなく、温泉は純粋に浸かるためのものだっだ。そうだそうだと洗面所横のシャワーでボディーソープやシャンプーで洗ってから湯に浸かる。3月末、長袖気候で気持ちいい。
日本と同じ温泉を求めるなら人に勧めはしないけど、久しぶりだし異文化温泉である事自体を楽しめるなら👍

もったいない気もするけど
多分45℃はあり水でうめて

台鉄で昨日南下した路線をまた「かぷらんあにほにほ」みたいな放送を聞きながら北上し、乗り換えの為またもや花蓮で降りて昼食。
朝遅めにバイキングで取りまくり完食したため、大して空腹ではない為、質素な量の鶏飯。

鶏飯はタレがからんでイケる


花蓮からは蘇澳駅まで区間車を乗り継ぐ。

本当は瑞穂温泉に続いて、礁渓温泉に泊まる気だったのだ。温泉三昧♨️。
ところが今日は土曜日。台北からでも気楽に来れる距離の休前日の温泉地が混むのは日本と同じようで、いいなと思っていた宿の空きは埋まり、平日よりはるかに高くなっていた。
うーん、だよね
で、方針変更。礁渓温泉より南に見つけた蘇澳冷泉というところに宿を取ることにした。

味のある旅館

今の台湾では民宿やゲストハウスタイプの宿も増えて、今回お世話になったが、もし90年代だったらこういう「旅社」的な宿に泊まったんじゃないかと思う。冷泉にご入浴だけもOKな金華旅館。
フロントのオーナーも台湾の旅館の老板イメージにぴったり。久しぶりに自分の名前の漢語読みもうれしい。
このホテルが当たりの点は、新しくもそれほど高級でもないがめちゃくちゃきれいに磨き上げてるそのすごさだ。誰が?どうしてここまで?という程超ド級のきれいさだ。文字通り光っている。
決める時口コミを見ていて、「ワックスがけの仕事をしているので、この仕上がりがどれだけすごいことかわかる」というコメントがあったが、どこもピカピカ✨
部屋もそれほど広くはないが、ベッドメイキングの完璧さは、昔厳しい事で有名だった教授の看護技術の最初の実技、「リネン類は“羊羹を切ったように”」「枕カバーは“スピッツの耳のように四角をピンッ」の教えを地でいくような出来。

蘇澳はピチピチすごい炭酸冷泉が湧くところで有名だ。
荷物を置いて公共の足湯?足水?のある冷泉公園に行ってみる。

足湯というより腿までくる深さの脚湯の底はゴロゴロした石が敷き詰められ歩くと転びそう。水温は22℃くらい。その時期の気温は20℃くらいなので、結構冷たく感じる。足をつけてよく見ていると、サイダーのように泡がついてくる。
後から男子3人女子1人の10代っぽいグループが入ってきて、キャッキャと足をつけた後上半身まで浸かり出した。
そうか、足湯ではなくこの深さは全身浴用。
小学生の頃のプールを思い出す。今は北海道の夏も猛暑だが、当時は盆地で比較的暑くなると言ってもが水道から出るのは大雪山の雪解け水の街。飲むとおいしいが(今でも)冷たいし、朝気温が冷え込むからなかなか水温が上がらない。規定があったようで、先生が温度を測りに行き
「水温と気温を足して40℃になったからプール授業できるぞ」
という声でプールに入った。さすがに40℃ギリギリ超えだと冷たくて、一部のはしゃぐ男子以外は唇紫にしてそっと足をつけるが、上半身入る勇気が出ない。
ちょうどそんな水温と気温だ。

ここは暑い夏はとても気持ちいいんだろうな。

部屋の浴槽は温泉の蛇口と冷泉のボタン。温泉にも入れるのだ。2日続けて温泉堪能。炭酸冷泉の陰に隠れているが、主役も張れそうな泉質で気持ちいい。
で、冷泉の方を押すと、下から炭酸水が湧いてくる。炭酸含有量もすごい。

すごい勢いでボコボコ
そして公共浴池よりはるかにすごい炭酸
バブだと何個分か

冷たくても温泉浴後にこのシュワシュワしたのに足をつけると冷たいのに体が更にいい具合に温まる。
蘇澳冷泉堪能したいなら、ここの利用はおすすめ。酎ハイなら「ほろよい」と「ストロング缶」くらいの違いあり。

夕食食べに外に出たら、私が愛してやまない鴨肉の店、それも台湾でずっと食べていた蒸し式ではなく「港式」(香港式)のが。テーブルは片付けられていたので持ち帰りの列に並んで、この願ってもないご飯にありついた。

おかずだけでこの豪華さ
ご飯は別
ちなみにパックは日本で思うよりずっと大きい

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