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台湾3→2→1人 ナッツとドライフルーツの明暗 花蓮到着(6日目)【専業旅婦飯台湾🇹🇼ぐるり】

龍田村→花蓮 2人

前日チェックインした時に、朝食の時間と内容を聞かれたのだった。
サンプル写真にはおしゃれなサラダやフルーツが盛られたプレートに、主食の違う7、8種類が並ぶ。ホットサンド チーズトースト フレンチトースト等。
息子と私は同時に同じものを指していた。肉包 肉まんだ。

それがこちら

おしゃれな宿の朝食ならやっぱり西洋風が似合うだろう。サンドイッチなんかもとてもおいしそうだった。
でも肉まん
やっぱり台湾にいる限られた日数が二人ともこれにさせたに違いない。
肉まん以外でも右側のナッツと地瓜(サツマイモ)にはご当地感がちょっと漂う。
日本人も食べるけど台湾でのナッツと地瓜人気はとても高い。コンビニで多くの種類が必ず売られている。
例えばセブンイレブンのセルフで取るあったか食べ物コーナーは「茶葉蛋(茶卵)」「ホットドッグ🌭(グルグル温められてる極太ソーセージを下にあるるバンで自分で挟む)」と共に必ず「烤地瓜(焼き芋)」があるくらいだ。
そしてナッツは各種ドライフルーツと共にしっかりコーナーが作られて売られている。カシューナッツのガーリック風味に蜂蜜コート、アーモンドにミックスナッツ起司(チーズ)入りなど、ナッツ好きならうれしい。

ついでだけど、ナッツと共に人気の中華風ドライフルーツは注意が必要かも。
昔8年中国に住んでいて、日本人とはかなり趣向が違ってしまったという人が
「いくらこっちの生活に馴染んだ人でも、あれが好きという日本人は少ないよね。私ぐらいしか」
と言ってたあれだ。
ドライサンザシやチョリチョリに乾燥させたナツメなんかはそれなりに好評だが、フルーツに中国独特の風味付けをしたタイプの物は意外にキツい。
それをわかっていながら列車に乗る前買ったドライヤマモモ。好奇心で知らない物を試してみたくなるのだ。

英語ではWaxberryというのか

ヤマモモは庭木や公園なんかによく見かける、木登りに適した枝ぶりの木だが、松ヤニのような匂いの実がなる。
生食しても大して美味しくないが、拾って砂糖に漬けたエキスで作るジュースとか、果実酒なんかなかなかいけるのだ。卵や乳製品と合わせて作ったババロアは、かつて作った手作りスイーツでは相当上位に来る出来栄え。もっとも量を計ったり泡立てたりを面倒がる私の腕でだし、喜ぶ小さな子とかがいなければもう作らないだろうが。
花蓮に向かう列車の中で試してみたら、泣きたくなった。

激マズ

だって裏を返してよく見ると

原料にヤマモモと砂糖と塩と五香粉!

五香粉だよ!塩だよ!
私は好きだけど茶葉蛋でさえニオイがダメとか言う日本人もいるというのに。ドライフルーツにそれがまぶされている破壊力は想像つくだろう。
更にうまくすればおいしいけどうまくしないと微妙というヤマモモ自体が持つ癖のあるポテンシャル。
その上忘れていたが種があるのだ。1個食べて味にウッとなって当然口に残る小梅の梅干大の種なんか、車中でどう処理すればいいのだ。35元も出してと思ったが、結局キャンペーンで当たったアイキャッシュなので強いことは言えない。
後で息子に食べさせてみた。意外と好きならいいなと思ったけど、やっぱりウッとなってた。
でもこれ、厳選された品揃えの筈のコンビニでも売ってたから、台湾の人には人気なのかな。そこの地域での好みってあるだろう。外国の人が「よっちゃんの酢漬けイカ」とか「男梅キャンディ」とか試したらこういう気分になるかも。

居心地良く優しい龍田村の宿から台鉄に乗って向かった先は 花蓮 だった。
翌週大きな地震に見舞われるなど夢にも思わず、息子はそれからの2泊、私は3泊した。

鹿野から花蓮までの車中、花蓮に近づいた頃私は あれ?あれ? と言いながらもぞもぞし始める。
入れた筈の袋に、📱スマホのケーブルとアダプタがない。
やってしまったかも
大体私は忘れ物失くしものが随分と多く、日常生活でもいつも物を探している。エピソード記憶だけは異様にあるが、持ち物の記憶のなさは子どもの頃から一向に良くならないままだ。
大事じゃないけれど、そもそも家を出る時からアダプタを持ってくるのを忘れ、先に帰った連れ合いの物を借りていたのだ。私の癖を知っているので、台南に着いた時から「もし失くしたらこういう店で買えるんじゃないか」
「ここでは〇〇元で売っているから相場を覚えておくといい」
などとアドバイスする連れ合いだったが、実は話半分に
「はいはいー」
と聞き流していた手前、離れて1日で早くも忘れたのというのはあまり知られたくない。

結局荷物ひっくり返しても見つからず、息子が調べてくれた店で見つけて購入した。花蓮は台南より小さめの都市で、コンパクトに実用的なお店が並んでいて助かった。

さて、お昼をかなり回ってから花蓮で昼食を食べようとしたのだが、閉まっているところが多く苦戦する。ようやく開いている店の看板にある「小籠包」に惹かれ、そこに入った。
そのメニューが見出し画像のそれ。
「えーと 10個で1籠60元だから2籠かな?それと肉燥飯と魯肉飯の小碗一個づつに、スープつけてー」
と言っている横のテーブルの人の前に巨大なせいろが運ばれてきた。息子と「へっ?」と顔を見合わせる。
どうやら小籠包と言っても想像したサイズより遥かに大きく、皮も分厚く小籠包と言うより包子、一個が小ぶりの肉まんサイズはありそう。ということで慌てて正の字の横棒一本だけにして注文した。

これが非常にうまかったのだ。

そして夕食の為外を歩いていて気づく。その小籠包の店は花蓮でも有名な人気店の分店だったことを。夜の本店はとても入れないほどの行列。おいしいわけだ。そしてたまたまだけど食べることができてラッキー。

花蓮の名物は「扁食」と呼ばれるワンタンということで、夕食はその線で。

セロリや焦がし玉ネギの芳香が特徴
息子の頼んだ酸辣ワンタンもとろみがうまそう

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