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馬券妙味もあり!?ザファクター産駒の特徴について!

こんばんは、碧馬らいむです🍀✨

今回は種牡馬考察、ザファクターについてです!
皆さんは血統に興味はありますか?
血統を知ると、未知の要素や産駒にどんな特徴を伝えているのかを推測することができ、血統表を読み解くのがどんどん楽しくなります🐴

ここでは産駒の特徴どんなレースで活躍しているのか、馬券的な狙い目はどこなのか?などを血統とデータから考察しています🐎
是非最後までご覧いただけると嬉しいです🌟

(お馬さんの紹介としてnetkeibaさんのリンクを貼らせていただいています。そちらではプロフィールや過去の戦歴等詳しい情報が記載されておりますので気になる子がいれば是非覗いてみて下さい…!)




【現役時代】

2008年にアメリカで産まれ、主に短距離路線(ダート・オールウェザー)で活躍した芦毛の競走馬。
3歳時にサンヴィセントS、レベルSと重賞を連勝。距離延長で臨んだアーカンソーダービーでは7着と敗れたものの、距離を短縮した次走のパットオブライエンSでは初GI勝利を飾ります。その後も短距離ダートGIマリブSを制するなどの活躍を見せ、2012年末(4歳末)のビンググロスビーSでの2着を最後に引退、通算成績は13戦6勝(GI2勝)でした。



【種牡馬入り後】

2013年にアメリカで種牡馬入り。翌年からはシャトル種牡馬(北半球と南半球の季節のズレを利用し、1年に2期種付けを行う種牡馬のこと)としてオーストラリアでも併用され、初年度産駒からはアメリカ2歳GIシャンデリアS(ダート6F)を制したNoted and Quotedなどの活躍馬が出ています。
2018年にリース種牡馬(期間限定で国外へレンタルする種牡馬)として来日し、日本では現3歳世代の85頭がデビューしています。



【血統面の考察】

ザファクターの父War Frontダート短距離路線で活躍したダンジグ系の競走馬。
種牡馬としても活躍し、代表産駒にはプリークネスSを制したWar of Will、デルマーオークスを制したSummer Soiree、フェニックスSなど2歳GIを3連勝したAir Force Blue、日本でも産駒が走っているアメリカンペイトリオットや今年産駒がデビューするデクラレーションオブウォーなどがいます。
Greyciousnessはアメリカで2勝、母の父Miswakiは芝ダートの短距離〜マイル路線で活躍したミスプロ系の種牡馬です。

ダンジグ系の血の特徴は、短距離向きのスピード(先行力)パワー仕上がりの早さを伝える血で、ザファクターやその父War Front、彼らの産駒にもその影響が見られます。
(Danzigの血は世界中に広がっており、ハービンジャーなど中距離〜での繁栄を見せている系統もあります。)

現役馬でその特徴が見られる子を挙げるならレシステンシア
父はダイワメジャー、母父は短距離路線で活躍したダンジグ系のLizard Island。どちらもパワーや先行力、仕上がりの速さを伝える系統の種牡馬で、本馬はハイペースとなった2歳GI阪神JFを勝利し翌年の桜花賞もハイペースを先行して2着と好走しました。

もう一頭例を挙げるならサリオス
母母父がダンチヒ系で本馬はその影響を強く受けており、500kgを超える大きな馬体と2歳時から活躍する仕上がりの早さを見せました。
父ハーツクライは古馬になってから本格化する産駒も多い種牡馬で、父は違いますが半姉のサラキアも古馬になってから本格化したタイプでした。しかしサリオスが早期から速いペースにも対応出来るスピードを持っていたのは、ダンチヒ系の血の影響が強く出たからではないでしょうか。


ザファクターの血統を見ていくと、父系はそのダンジグ系のWar Front、母系はMiswakiという短距離向きのスピードやパワーを持つ血を重ねた配合と言えます。
ザファクター自身も7F以下の短距離路線で活躍し、2歳時にはダート6F戦でレコードタイムを記録するなど、成績からも血統通りのスピードを受け継いだ部分が感じられます。
それでは次の項目でザファクター産駒の成績を実際に見ていきましょう。



【産駒成績】

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🔵牡馬🔵

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🔴牝馬🔴

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産駒は芝で8勝、ダートで22勝を挙げており、好走率で見てもダートでの活躍が目立っています。
回収率で見ると、湿った馬場のダートや牝馬のダートが高い回収率となっていますが…?

次の項目で更に深掘りし、馬券的な狙い目を紹介していきます。



【ザファクター産駒の狙い目】

さて、ここからが本題です。
血統面の考察では短距離向きのスピードやパワーを重ねた配合、産駒成績では芝よりダートで好成績と述べましたが、一つ目の狙い目牡馬の芝・ダート中距離戦です。
いやさっき短距離向きの〜って言ってたじゃん!と思われるかもしれませんが、まずは下記の牡馬と牝馬の距離別成績をご覧ください。

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牡馬は芝ダート問わず中距離までこなす産駒が出てきているのに対し、牝馬は短距離が主戦場となっています(牝馬はそもそも中距離に使われてる回数も少ないですが)。
種牡馬にもよりますが、牡馬に対し牝馬は短距離志向が強く出ることがあります。ダイワメジャーなどがその例です。
ザファクターも同様のタイプかもしれないと現時点では考えており、牡馬は距離が伸びても対応できるかわりに牝馬と比べると短距離ではスピード不足な面があるのではないか?とみています。

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〜単勝オッズ50倍未満に限定した場合〜

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芝中距離では先週ラジオNIKKEI賞でショウナンマグマが8人気2着と重賞でも穴をあけており、ダート中距離でも人気薄の産駒が何度も馬券に絡んでいます。
牡馬は小回りコースの中距離戦、特に先行できるタイプに注目です。



【ザファクター産駒の狙い目2】

二つ目の狙い目牝馬のダート短距離戦です。
先程の表を見ると、牝馬のダート1000〜1200mでは高い好走率と回収率を残していることがわかります。牝馬は短距離志向が強いと述べましたが、1400mを境に好走率に大きな変化があり芝もダートも距離が短くなるほど好走率が高くなっています。
牝馬のザファクター産駒は短距離向きのスピードと先行力を活かして穴をあけることが多く、芝ダート問わず距離短縮ローテで好成績を残しています。
前走1200mより長い距離で凡走→距離短縮のパターンは覚えておきたいです。

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(芝ダート兼用でダート短距離で先行して粘る競馬を得意としていることから、牝馬のザファクター産駒は新潟芝1000mにも適性があるのでは?と密かに注目しています。)



【人気薄での好走例】

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年7月3日(日)
福島11R ラジオNIKKEI賞(芝1800m)
ショウナンマグマ 8人気2着(単勝10.5倍,複勝3.5倍)

先週穴をあけたザファクター産駒。
前走は11着に敗れていましたが、直線の長い東京コースで逃げられず折り合いを欠いていました。
今回は1勝クラスを勝ち上がった時と同じ小回り1800m替わりに加え開幕週の福島。スタートを決めて逃げの手を打つと、そのまま粘り込み穴をあけました。

-買い要素-
・小回り替わり
・開幕週(内前有利馬場の恩恵)
・前走不利(折り合い欠いた)
・距離短縮(折り合い不安の解消)



穴をあけた例②
2022年5月29日(日)
中京3R 3歳未勝利(ダート1200m)
ルクスレガート 11人気3着(単勝132.5倍,複勝22.6倍)

こちらは単勝オッズ100倍超えながら3着に好走した牝馬のザファクター産駒。
前走の新馬戦では6着と敗れていましたが、初出走の影響もあってか行き脚がつかず後方からの競馬となっていました。勝ち馬とは2.0秒差と着差も大きく人気していませんでしたが、このレースの勝ち馬ペプチドアケボシは同日2勝クラスと0.5秒差の好タイムで勝利しており、牝馬限定戦に替わるここでは相手関係も楽になる一戦でした。
更に今回は1200mへの距離短縮、一度レースに使った慣れもあってかスタートを決めると先行する行き脚を見せ穴をあけました。

-買い要素-
・デビュー2戦目(レース慣れ)
・1200mへの距離短縮(牝馬は1200m以下で好成績)
・牝馬限定戦替わり
・前走ハイレベル戦(翌日未勝利戦より1.0秒速く同日2勝クラスと0.5秒差の好タイム)



穴をあけた例③
2022年5月15日(日)
中京6R 3歳1勝クラス(ダート1200m)
ミラビリス 10人気2着(単勝43.1倍,複勝6.6倍)

こちらもダート短距離で穴をあけた牝馬のザファクター産駒。
前走は7着と敗れていましたが、東京ダート1400mでハイペースで逃げてしまい敗れたものでした。東京ダートは差しが決まりやすいコースで、そこで前半3F34.2のハイペース逃げと苦しい要素が重なりながらも7着に粘っており評価できる内容でした。
そして今回は距離短縮に加え前有利な中京ダート替わり。ここは他にも逃げ先行勢が多く6番手の好位グループからの競馬となりましたが、じわじわと末脚を伸ばし2着に好走しました。

-買い要素-
・1200mへの距離短縮(牝馬は1200m以下で好成績)
・中京替わり(前有利コース)
・前走不利(展開不利・ハイペース)
・過去に地力の裏付けあり(22/3/5の勝ちタイムが優秀)



【今後注目したい子】

ここからは今後穴をあけるかも?と思いボクがチェックしてる子を紹介します。

注目馬①
ナックドロップス 牝3
前走:22/4/24
東京6R 3歳1勝クラス 13着(東京ダート1400m)

過去にはダート1200m以下で10人気1着、10人気3着、7人気2着と何度も穴をあけており、前走は1400mのレースでハイペースを先行し展開不利のレースでした。現級通用の力は既に見せており、距離短縮で狙いたいです。



注目馬②
デライトアゲン 牡3
前走:22/6/26
函館8R 3歳上1勝クラス 10着(函館ダート1700m)

前走と2走前は大敗していますが、前走はハイペース逃げに加え常に外からプレッシャーをかけられる形、2走前は強く主張しすぎてハイペースの大逃げとなりどちらも無理をしすぎた苦しい展開でした。未勝利戦勝利時は後続に10馬身差をつける圧勝で同日1勝クラスとは0.5秒差、楽に行ければ一変する可能性を秘めていそうで人気薄になるなら追いかけたいタイプです。



注目馬③
スカイトレイル 牝3
前走:22/7/2
函館6R 長万部特別 10着(函館芝1200m)

1勝クラス昇級後は馬券内に絡めていませんが、折り合いを欠いてしまったり展開に恵まれていないレースが多く、本来の力を出しきれていない印象です。
ハイペースの1200mは道中の手応え的にも少し忙しそうな印象で、近走は無理に先行して伸びきれないレースが続いています。牝馬限定戦替わりや函館より前半のペースが緩みやすい札幌替わり、未勝利戦の内容から距離が伸びても好走出来るタイプにも見えるので1400m替わりで狙ってみたいです。また、人気薄になるならダート替わりでも一変の可能性に賭けてみるのも面白いかもしれません。



注目馬④
キャンドルベリー 牝3
前走:22/6/19
阪神1R 3歳未勝利 16着(阪神ダート1400m)

前走は16着と大敗してしまいましたが、テンのスピードは速く道中も楽そうな手応えで先行することが出来ていました。
牝馬なだけに距離短縮で一変する可能性を秘めていそうで、人気落ち×距離短縮が叶えば狙いたいです。




以上、ザファクター産駒についてでした!

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(ザファクター産駒、現3歳世代しかいないのがさみしい)



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