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コースを学ぼう!-part22-【東京ダート1600m】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回は今週行われるGIフェブラリーSの舞台でもある東京ダート1600mについてまとめました✍🏻
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!


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🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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東京ダート1600mは向正面の芝の部分からスタートし、一周してゴールを迎えるコースです。直線には高低差2.4mの緩やかな上り坂があり、直線距離は501.6mとJRA全10場のなかで最も長い距離のダートコースです。
冬にはGIフェブラリーSが行われるほか、ユニコーンSや武蔵野Sなど複数の重賞が行われるコースです。



🔴押さえておきたいポイント🔴

スタートは芝コース!外枠有利な舞台!
東京ダート1600mはスタート地点が芝コースとなっています。
最初の逃げ先行争いはこの芝の部分で繰り広げられるため、芝の部分で加速できるか・スピードに乗れるかといった芝への適性も大事になります。芝での走りが苦手な子はダートスタートのコースと比べてダッシュをつける事ができず、位置取りが悪くなってしまうなどの不利を受けてしまいます。反対に芝での走りも得意な子はこの舞台では一つのアドバンテージとなるため、過去に芝スタートのレースでどのような走りをしていたのか注目しておきたいポイントです。
また、外に行くほど芝を走る部分が長くなるためダッシュがつきやすく、最初のコーナーまでの距離も長いため外枠は不利になりにくいコースです。反対に内枠の子は外から被されてしまったり、包まれてしまったりと不利を受けやすく、外枠有利・内枠不利が顕著なコースです(詳しくは枠順別成績で後述します!)。
特にダートの内枠は、馬群で砂を被っても我慢できるのか?という部分も予想する上で大きなポイントとなるため、枠順や逃げ先行馬の並び順にも注目です。


緩やかなコーナーのワンターンコース!
他場のダートコースは、小回りコースやスタートから一周してゴールとなるO型コースなど器用さが求められるコースも多いですが、東京ダート1600mはワンターンのコースでコーナーを曲がる回数が少なく、コーナー角も緩やかなため器用さが求められにくいコース形態となっています。そのためコーナーでの加速が苦手で他の競馬場ではなかなか良い実績を残せないものの、東京コースでは末脚を活かして強いレースを見せるいわゆる東京巧者と呼ばれるお馬さんも多く見られます(今回のフェブラリーSに登録してる子のなかではソリストサンダーやサンライズノヴァ、タガノビューティーあたりが東京巧者と言えるのではないでしょうか)。
特にダート1600mという距離は東京競馬場以外では行わない距離設定でもあり、他のコースとは違う適性が求められるためコース実績も大事な舞台となっています…!


直線距離が長いコース!
東京ダートコースは直線距離が501.6mと、JRA全10場の中で最大となっています。②で記載したコーナー角が緩いことも相まって直線での末脚が発揮しやすい舞台となっているため、他場のダートコースと比較すると差しが決まりやすく上がりの速さ(末脚)も重要となります。
長い直線でも最後までバテずに脚を伸ばす事ができる持続力を活かせる舞台のため、他の競馬場でいい脚で伸びてきているものの差しきれずあともう少し直線が長ければ…といったレースをしている子が、東京に変わって末脚を活かして好走するといったケースも見られるので、近走の上がりの速さ、末脚の伸ばし方にも注目しておきたいです!



📊データ編📊

データは2017年1月〜2022年2月6日の期間に行われた東京ダート1600mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝50倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると感じたためです。)


🐴枠順別成績🐴

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14頭立て以上

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頭数に関わらず外枠有利・内枠不利な傾向が見られ、特に1枠の複勝率は他の枠と比べると大きく下降しています。
芝コースは内枠有利なコースが多いですが、ダートコースは全体的に外枠有利な傾向があり、このコースも基本は外枠が有利なコースです。
押さえておきたいポイントでも少し触れたため重なる部分はありますが、外枠が有利になる理由としては
内枠は包まれるリスクが高くなる
外枠はスタートで芝の部分を長く走る事ができる
といったことが考えられます。ダートのレースでは前にお馬さんがいると砂を被ることになるため、それを嫌がって走る気を無くしてしまうお馬さんもいます。
特にこのコースではスタートから最初のコーナーまでの距離が長くコーナーも緩いため、内枠を走る恩恵が他のコースと比べると少なく不利な条件となっています。
反対に外枠は包まれるリスクが減り、スタートで芝の部分を長く走る事ができるためスピードに乗りやすいという特徴があります。コーナーまで距離があるためポジションを確保するまでに使える時間も長く、外を走る事も他のコースと比べると大きな不利に繋がりにくいため、コース形態からも外枠が有利なコースとなっています(チャンピオンズCが行われる中京競馬場ダート1800mは外を走ると大きなロスになってしまうため内枠が有利なコースです。このコースとは真逆の特徴をもっていますね)。




🐴脚質別成績🐴

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14頭立て以上

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ダートコースは芝コースよりも前有利な傾向があり、このコースも逃げ先行馬が好成績を収めています。しかし、多頭数では逃げ馬の単複回収率が100を切っており、他のダートコースと比較すると逃げ先行馬の回収率は低く、差し馬の活躍が目立つコースとなっています。直線が長くコーナー角も緩いため、先行力や器用さを活かしたレースはしづらく後方から末脚を活かしたいお馬さんにもチャンスのある舞台となっています。そのため速い上がりを使えている子や、直線でバテずに長く脚を使える持続力に長けた子が出走馬のなかにいる時は要注目です。
ですが競馬は基本前有利な競技です。差し追い込み馬に人気が集中しているときや、逃げ先行馬が少なくペースが遅くなりそうな時は前残りを狙う…というのも一つの戦略です。
(次の項目でさらに深掘りしていくよ!)




🐴実際どの程度差し有利なコースなのか🐴

先程の項目で他場のダートコースと比較すると差し馬が活躍しやすいコースと述べましたが、実際どれくらい差が決まりやすいのかを見てみましょう。

【差しで好走しやすいコース】
※4角10番手以下且つ出走回数100回以上のコースでの成績です。複勝率の高さ順・低さ順に並べています。また、ダート1000mは極端に前有利な舞台なので除外しています。

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【差しで好走しづらいコース】

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このコースは2番目に複勝率が高く、直線を向いた時点で後方にいてもチャンスのあるコースだという事がこの表からわかります。1位は東京ダート1400mでこちらも直線の長いコース、3位は中京ダート1400mで直線の長いコース&芝スタートで前半のペースが速くなりやすいコースです。

反対に札幌や函館など小回りコースの中距離戦では非常に低い好走率となっています。
直線が短いから後ろにいたら届かないのは当たり前だろ!と言われてしまいそうですが
『人気の差し追込馬が小回りコースに出走していたらつい買っちゃう…』
『強い子なら馬券に絡んでるんじゃないの?』
という方もいるのではないでしょうか。ということで次は単勝10倍以下に絞った人気馬の成績を見てみましょう。


【差しで好走しやすいコース・単勝10倍以下】
※4角10番手以下且つ出走回数50回以上のコースでの成績です。複勝率の高さ順・低さ順に並べています。また、ダート1000mは極端に前有利な舞台なので除外しています。

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【差しで好走しづらいコース・単勝10倍以下】

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どちらも人気馬に絞っているため好走率は上がりますが、変わらず好走率には大きな差があります。
人気を背負う立場の子でも、直線に向いた時点で後方にいるのではさすがに厳しいということがわかります。先行力があるかどうか・後方からの子は道中で上がっていける器用さがあるかなど、小回りコースでは前のポジションを確保することがいかに大事であるかがわかりますね。

差しで好走しやすいコースに話を戻すと、後方にいる子は人気を問わず差し有利なコースでも回収率は50%程度です。
では次に逃げ先行で好走しやすいコースを見てみましょう。(先行して好走しやすい=差しが届きにくい、ですので何となく想像はつきそうですね?)

【逃げ先行で好走しやすいコース】
※4角3番手以内且つ出走回数100回以上のコースでの成績です。複勝率の高さ順・低さ順に並べています。また、ダート1000mは極端に前有利な舞台なので除外しています。

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【逃げ先行で好走しづらいコース】

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逃げ先行馬は小回りコースでの成績がよく、直線の長い東京コースが好走しづらいコーストップ3にランクインしました。先程とは真逆の結果ですね。
しかし、それでも後方にいる子より好走率は高く、単勝回収率・複勝率回収率共に100%を超えています
いくら差しが決まりやすいコースとはいえ競馬は基本前有利である、ということは意識しておきたいポイントです。
(ただし、クラスが上がるにつれて逃げ先行馬の成績は下降し、重賞クラスになると単複回収率も100を下回ります。上のクラスに行くほど末脚の確かな有力馬が揃うため、前有利傾向はクラスが上がるにつれて薄れるというのも覚えておきたいポイントです。)




🐴種牡馬別成績🐴

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勝利数1位はヘニーヒューズ、2位はゴールドアリュール、3位はキングカメハメハとダートでの活躍が目立つ種牡馬が並びました。

ヘニーヒューズ産駒はこのコースでの好走率が高く、産駒のモーニン(日本輸入前の産駒で外国産馬)が2016年のフェブラリーSを制しているほか、ワイドファラオが2019年のユニコーンSを制しています。

ゴールドアリュール産駒は好走率や回収率で際立って高い数字を残しているわけではないものの、フェブラリーSでは2020年にサンライズノヴァが3着、2019〜2017年はゴールドドリームが3年連続で馬券に絡み、2015年と2014年はコパノリッキーが連覇、2013年はエスポワールシチーが2着、2012年はシルクフォーチュンが2着と産駒が高頻度で馬券に絡んでいます
ゴールドアリュール自身は2017年に亡くなってしまったため今後産駒は少なくなってくるものの、後継種牡馬であるコパノリッキーエスポワールシチーもこのコースで活躍しており適性を見せています。コパノリッキー産駒はリッキーマジックが先月1月の1勝クラスのレースで12人気1着(単勝91.2倍)と大穴をあけており、エスポワールシチー産駒は複勝率42%、単勝回収率100超え優秀な成績を残しています。今後の活躍もチェックしておきたい種牡馬です。

キングカメハメハ産駒も好走率が高く、昨年のフェブラリーSではエアスピネルが2着、2019年にはユラノトが3着と好走しており、遡ると2014年にはホッコータルマエが2着、ベルシャザールが3着とGIでも好走しています。
また、エアスピネルやベルシャザールは芝重賞でも好走歴があり、父の万能性や芝スタートで芝適性も求められるこのコースとの相性の良さを感じます。

キングカメハメハの後継であるロードカナロアもランキング4位に入る活躍を見せているほか、ランキング外ではドゥラメンテホッコータルマエも好成績です。
共にまだまだ出走機会が少なく、ドゥラメンテ産駒は人気馬の出走も多いものの
ドゥラメンテ
【8-6-6-19/39】
勝率20.5% 連対率35.9% 複勝率51.3%
単勝回収率86 複勝回収率89

ホッコータルマエ
【6-4-4-19/33】
勝率18.2% 連対率30.3% 複勝率42.4%
単勝回収率93 複勝回収率101
と、ドゥラメンテは複勝率50%超え、ホッコータルマエも複勝率40%超えの高い好走率を残しており今後の活躍にも期待したい種牡馬です。

ほかではTapitが好成績。外国産馬で産駒が少ないため出走機会は少ないものの、勝率はなんと30%を超えており単勝回収率は140と優秀な成績を残しています。
揉まれ弱い面を抱えた産駒も多いため勝つか惨敗かというケースも多く、勝率の高さが目立っているのも特徴です。

🍀注目種牡馬…ヘニーヒューズキングカメハメハ系(ロードカナロアドゥラメンテホッコータルマエ)、ゴールドアリュール系(コパノリッキーエスポワールシチー)、Tapit




🐴平均ラップ🐴

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参考として古馬1勝クラスユニコーンS武蔵野SフェブラリーS、そして東京ダート1600m全レースの平均ラップをグラフにしました。

レース毎に大きな変化は見られず似たようなラップを刻んでおり、スタートで速いペースを刻んだ後は少しずつペースが緩み、直線で加速する流れとなっています。
そのため最後の長い直線での末脚が重要となるコースで、バテずに長く脚を使えるけど加速が遅くて他のコースで差し損ねてしまった…というタイプの子は特に要注目です。

また、このコースは中盤でペースが緩みやすいとはいえ、前半が速くなり無理をしてしまうと差し有利な展開となるため逃げ先行馬にとっては前半の3Fをいかに無理せず運べるかが鍵となります。
前半楽なペースで運べると、道中もペースは上がらないためそのまま前が残りやすく、2019年のインティが勝利したフェブラリーSはまさにそのパターンでした。

直線が長いためダートのレースにしては差し・追い込みが届きやすいコースではありますが、長い直線を意識してペースが上がらず前有利な流れになることもあるため、出走メンバーを見て逃げ先行馬が少ない、もしくは隊列がすんなり決まりそうな並びの時は前に行けそうな子を、反対に逃げ先行馬が多くペースが速くなりそうなメンバーなら差し追い込み馬を…と、出走メンバーも確認した上で予想を組み立てたいコースです。
(フェブラリーSもその年によって全く違う流れとなっています。詳細は後述します!)




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

🐎穴をあけた例①🐎
2022年1月19日(土)
東京3R グローリー 13人気1着(単勝190.7倍)

単勝100倍超えの大穴馬でしたが、前走の中山ダート1200mでの新馬戦では大きく出遅れながらもで上がり最速となる37.4の末脚で追い込んできていました。上がり2位のタイムが38.7だったことから一頭だけ抜けた末脚を見せていたことがわかります(直線でよく伸びていましたが、離れた後方にいたためレース映像からはわかりにくくなっています。これも人気の盲点になったポイントではないでしょうか)。
2走目のこのレースも後方からとなったものの、新馬戦の時よりスタートは改善しており距離も延びたことで道中の追走も楽になっていました。そして直線で外に出すと凄い勢い伸びて見事差し切り勝ち。長い直線の東京コース替わりで末脚を活かしました。
また、この子の父はこのコースと相性のいいホッコータルマエでした。


🐎穴をあけた例②🐎
2021年11月14日(日)
東京1R メリーセンス 7人気3着(単勝14.0倍)

前走は芝のレースで敗れて人気を落としていましたが、2走前はダートのレースで5着と好走しており、この時は差しの決まりにくい函館コースで差して好走したレースでした。
今回は差しが届きやすい東京コース替わり。上位二頭には離されてしまったものの、後方から上がり2位の末脚で追い込み穴をあけました。
差しの決まりにくいコースで差し損ね→差しの決まりやすいコース替わりで穴をあける展開的なパターンでした。


🐎穴馬じゃないけど紹介したいレース!🐎
2021年11月13日(土)
東京11R 武蔵野S

このレースは東京ダート1600mらしさがわかりやすく現れたレースでした。
前半3Fが34.4と速いペースになり、このコースらしい差し有利な展開となりました。そしてこのレースの上位馬を見てみると

1着ソリストサンダー(8枠)
2着エアスピネル(7枠)
3着オメガレインボー(6枠)
4着ブルベアイリーデ(5枠)
5着スリーグランド(3枠)
6着タガノビューティー(1枠)
7着ワンダーリーデル(2枠)

上位馬は道中後方寄りのポジションで進めた子達ばかりですが、綺麗に外枠に入った子が上の着順となり、内枠を引いた子はその下の着順に敗れています
内枠に入った子は包まれるなどの不利受けやすいと述べたように、内に入ったタガノビューティーとワンダーリーデルは直線で詰まる不利があり、内の差し馬は不利を受けるリスクが高いと再確認したレースでした。




〜まとめ〜

芝スタートのワンターンコース!直線の距離が長く他の競馬場にはない距離設定のため、長い直線でバテずに走り切れる持続力をもった末脚タイプのお馬さんに注目!また、この舞台で実績を残している東京巧者にも注目!

外枠有利・内枠不利が顕著なコース!

○他場のダートコースより差し・追い込みが決まりやすいコース!出走馬や枠の並び順を見て前有利になるのか、差し有利になるのかの見極めも大事!

○注目種牡馬はキングカメハメハ系(ロードカナロアドゥラメンテホッコータルマエ)、ゴールドアリュール系(コパノリッキーエスポワールシチー)、Tapit

中盤緩んで直線で加速する流れになるコース!前半が速ければ差し追い込みが届きやすく、前半緩い流れになれば前が有利になる!





🍀フェブラリーSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
外枠有利
差し有利(当日の馬場傾向には注意)
距離短縮有利

東京ダート1600mは最後の直線が長く、コーナーも緩やかなため最後の直線での末脚が重要となるコースです。
芝スタートで最初のコーナーまでの距離が長いため前半のペースが速くなりやすくダートにしては差しが決まりやすいのが特徴で、スタートの芝部分で加速でき包まれにくい外枠が有利なコースでもあります。速いペースを追走して長い直線を迎えるため、最後までバテずに走り切る持続力が問われるコースです。
また、ダートは他場に似た条件がなく、1600mという距離設定も東京コースにしか存在しないため、このコースを得意とする東京巧者と呼ばれる子もおりコース実績も重視しておきたいポイントです。


最初のポイントは外枠有利です。

1〜4枠
【4-1-3-30/38】
勝率10.5% 連対率13.2% 複勝率21.1%
単勝回収率34 複勝回収率47

5〜8枠
【1-4-2-33/40】
勝率2.5% 連対率12.5% 複勝率17.5%
単勝回収率7 複勝回収率100

このコースは芝スタートに加えて、最初のコーナーまでの距離が長いコースです。それにより外枠の馬はポジションを確保しやすく、反対に内枠の馬は外から被されてしまったり、砂を被るなどのリスクがついてくるため、基本外枠有利なコースです。
近年の勝ち馬は内枠から出ていますが、多く穴をあけているのは外枠の馬。2022年は8枠のテイエムサウスダンが5人気2着、6枠のソダシが4人気3着。2021年は5枠のエアスピネルが9人気2着。2020年は枠のケイティブレイブが16人気2着と穴をあけています。
基本は外枠有利をベースに置きつつ、砂を被っても大丈夫な馬なのか、逃げ先行馬の並びはどうなっているかを考えて予想していきたいレースです。


続いてのポイントはやや差し追込有利です。

初角5番手以内
【4-1-1-24/30】
勝率13.3% 連対率16.7% 複勝率20.0%
単勝回収率44 複勝回収率46

初角6~9番手
【1-2-2-12/17】
勝率5.9% 連対率17.6% 複勝率29.4%
単勝回収率16 複勝回収率187

初角10番手以下
【0-2-2-27/31】
勝率0.0% 連対率6.5% 複勝率12.9%
単勝回収率0 複勝回収率39

このコースは最初のコーナーまで距離があるためペースが速くなりやすく、最後の直線も長く末脚を活かしやすいため、差しが決まりやすいコースです。
重馬場で行われた2022年前残り決着でしたが、2023年はレッドルゼルとメイショウハリオが追い込みで2,3着。2021年はエアスピネルが9人気2着、ワンダーリーデルが8人気3着と人気薄の差し馬が好走。2020年もケイティブレイブが差して16人気2着。2019年もユラノトが8人気3着と穴をあけており、差し馬は人気薄での好走が目立ちます。
一見近走の成績だけでは評価しにくい馬も、展開面の恩恵を受けて好走するケースがあるため注意しておきましょう。


続いてのポイントは距離短縮有利です。

距離延長
【2-2-2-29/35】
勝率5.7% 連対率11.4% 複勝率17.1%
単勝回収率14 複勝回収率44

同距離
【0-0-1-6/7】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率14.3%
単勝回収率0 複勝回収率31

距離短縮
【3-3-2-28/36】
勝率8.3% 連対率16.7% 複勝率22.2%
単勝回収率30 複勝回収率111

距離短縮+前走GI
【2-3-2-17/24】
勝率8.3% 連対率20.8% 複勝率29.2%
単勝回収率35 複勝回収率161

このコースは最後の直線が長く、末脚が求められるコースです。そのため短距離レースで問われるような速いスピードを持続させる能力が問われにくく、距離延長勢は不振傾向にあるレースです。唯一距離延長で好調なのが前走根岸S組。距離は違えどこのレースも東京で行われるため、フェブラリーSと相性のいいレースとなっています。
また、距離短縮で臨む馬が好成績な理由は、前走GIを使われている馬も多くレベルが高いという点も関係しているため、強い相手と戦ってきている馬にも要注目です。


最後のポイントは前走GI敗戦組に注目です。

前走GI
【2-4-2-22/30】
勝率6.7% 連対率20.0% 複勝率26.7%
単勝回収率28 複勝回収率136

前走GI+6着以下
【2-2-1-9/14】
勝率14.3% 連対率28.6% 複勝率35.7%
単勝回収率60 複勝回収率249

前走GIで3人気以内または中央GIで5人気以内+6着以下
【2-1-1-0/4】
勝率50.0% 連対率75.0% 複勝率100.0%
単勝回収率210 複勝回収率745

このコースは中央では唯一となるダート1600mのコースで、さらに芝スタートとダートコースのなかでは他に似た舞台がない異質なコースとなっています。そのため前走敗れていた馬がコース替わりで巻き返すケースも多く、特に前走GIで人気を背負っていた馬は優秀な成績となっています。
前走人気で敗れていた馬が人気を落として巻き返す、このパターンには注意しておきましょう。




🍀ユニコーンSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
やや内枠有利(当日の馬場傾向には注意)
やや先行有利(当日の馬場傾向には注意)
前走同距離距離短縮有利
能力重視

東京ダート1600mは最後の直線が長く、コーナーも緩やかなため最後の直線での末脚が重要となるコースです。
芝スタートで最初のコーナーまでの距離が長いため前半のペースが速くなりやすくダートにしては差しが決まりやすいのが特徴で、コーナー角も緩いため外を回される負荷が小さくなりやすくスタートの芝部分で加速でき包まれにくい外枠が有利なコースでもあります。
速いペースを追走して長い直線を迎えるため、最後までバテずに走り切る持続力が問われるコースです。
また、ダートは他場に似た条件がなく、1600mという距離設定も東京コースにしか存在しないため、このコースを得意とする東京巧者と呼ばれる子もおりコース実績も重視しておきたいポイントです。


コースの特徴からは外枠が有利なコースですが、近年のこのレースは内枠の好走も目立つのが特徴です。

1〜4枠
【3-3-2-29/37】
勝率8.1% 連対率16.2% 複勝率21.6%
単勝回収率108 複勝回収率95

5〜8枠
【2-2-3-32/39】
勝率5.1% 連対率10.3% 複勝率17.9%
単勝回収率11 複勝回収率96


内外で分けて好走率に大きな差があるわけではありませんが、近年のこのレースは雨の影響で時計の速い決着になりやすく、外の差し馬が間に合わないパターンがよく見られます。

2022年は内で立ち回ったペイシャエスが7人気1着、同じく内枠を引いたセキフウが内から差して9人気2着、3着のバトルクライは外枠を引いたものの内をついての好走で、1人気のハセドンは内枠を引いていましたが、コーナーで外を回して敗れたものでした。
2021年も内をついたスマッシャーが7人気1着と穴をあけ、2着のサヴァは外枠だったものの先行してすんなりポジションを確保しての好走、外を回した2人気のルーチェドーロや4人気のクリーンスレイト、6人気のサンライズウルスは差しが間に合わず馬券外に敗れています。
2020年も内枠を引いたデュードヴァンが3人気2着、ケンシンコウが11人気3着に好走し、勝利したカフェファラオは外枠だったもののスムーズに先行しての勝利(これは能力が抜けていたのもありますが)でした。

馬場が湿って速い時計が出るようになると速い上がりが重要にはなりますが、外を回すとそれだけロスも大きくなるため当日の馬場コンディションにも注目が必要なレースです。
また、内が有利な馬場コンディションでは砂を被っても平気な子に大きなアドバンテージが生まれます。内枠を引いた子は、砂を被る経験を積んでいるかどうか、馬群で競馬ができるタイプかどうかも要チェックです。


また、このレースは近年先行有利の傾向が見られるのも特徴です。

4角5番手以内
【4-2-1-24/31】
勝率12.9% 連対率19.4% 複勝率22.6%
単勝回収率100 複勝回収率113

4角6番手以下
【1-3-4-36/44】
勝率2.3% 連対率9.1% 複勝率18.2%
単勝回収率30 複勝回収率86


先程述べたことの繰り返しとなりますが、本来は差しが決まりやすいコースではあるものの、近年のこのレースは雨の影響で時計の速い決着になりやすく、外の差し馬が間に合わないパターンがよく見られます。
2022年はハセドンが2人気8着、2021年はクリーンスレイトが4人気5着、2020年はタガノビューティーが4人気13着と人気を裏切っており、速い末脚は使えるもののポジションが取れない追込馬には注意が必要です。これも当日の馬場コンディションを見て判断したいポイントとなります。


最後のポイントは前走同距離・距離短縮が強い点です。

距離延長
【1-0-1-17/19】
勝率5.3% 連対率5.3% 複勝率10.5%
単勝回収率70 複勝回収率49

同距離
【3-2-2-30/37】
勝率8.1% 連対率13.5% 複勝率18.9%
単勝回収率77 複勝回収率80

距離短縮
【1-3-2-14/20】
勝率5.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%
単勝回収率11 複勝回収率170


このレースは前半のペースが速くなりやすく、それでいて最後の直線が長いため最後までバテずに走り切る持続力が問われます。そのため短距離戦で勝ち上がってきたようなスピードタイプの子にとってはタフなレースとなるため、同距離・距離短縮の好走が目立つレースです。
距離延長で臨んだ子は2022年のリメイクが1人気6着、2021年にルーチェドーロが2人気4着、2020年にレッチェバロックが2人気9着と人気を裏切っています。ただし、重馬場で時計の速かった2021年はスマッシャーが7人気1着と好走しているように、スピードが求められる馬場短距離戦で忙しそうなレースをしている子の距離延長ならば、買える要素となるため注意が必要です。

また、世代限定戦は実力差も出やすいため前走OPクラス以上のレースを使われていた子にも注目です。

前走から同距離または距離短縮+前走がOPクラス以上
【4-5-1-29/39】
勝率10.3% 連対率23.1% 複勝率25.6%
単勝回収率79 複勝回収率118

上記の条件+前走9着以内
【4-5-1-22/32】
勝率12.5% 連対率28.1% 複勝率31.3%
単勝回収率96 複勝回収率144




🍀武蔵野Sのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
直線でのトップスピード
東京コース実績
やや外枠有利
差し追込有利

東京ダート1600mは最後の直線が長く、コーナーも緩やかなため最後の直線での末脚が重要となるコースです。
芝スタートで最初のコーナーまでの距離が長いため前半のペースが速くなりやすくダートにしては差しが決まりやすいのが特徴で、コーナー角も緩いため外を回される負荷が小さくなりやすくスタートの芝部分で加速でき包まれにくい外枠が有利なコースでもあります。
速いペースを追走して長い直線を迎えるため、最後までバテずに走り切る持続力が問われるコースです。
また、ダートは他場に似た条件がなく、1600mという距離設定も東京コースにしか存在しないため、このコースを得意とする東京巧者と呼ばれる子もおりコース実績も重視しておきたいポイントです。

特殊な条件ということもあり、東京コース実績を持つ馬が強いのがこのレースの特徴です。

前走OPクラス以上の東京ダートで1〜3着
【3-1-1-4/9】
勝率33.3% 連対率44.4% 複勝率55.6%
単勝回収率378 複勝回収率138

前走OPクラス以上の東京ダート戦で好走していた馬はここでも好走率が高く、2022年はギルデッドミラーが2人気1着、レモンポップが1人気2着。
2019年はワンダーリーデルが9人気1着。
2018年はサンライズノヴァが1人気1着、ナムラミラクルが2人気3着と好走しています。

他にも、2021年3人気1着のソリストサンダーは前年の2着馬で、2人気2着のエアスピネルは昨年の3着馬。6人気3着のオメガレインボーは同年に同舞台で行われたOPアハルテケSの勝ち馬。
2020年のサンライズノヴァは2018年の勝ち馬で、東京ダートで6勝を挙げていたコース巧者。
好走歴のあるリピーターの活躍も目立つため、コース実績を重視したいレースです。


続いてのポイントはやや外枠有利な点です。

1〜4枠
【3-2-2-33/40】
勝率7.5% 連対率12.5% 複勝率17.5%
単勝回収率83 複勝回収率64

5〜8枠
【2-3-3-32/40】
勝率5.0% 連対率12.5% 複勝率20.0%
単勝回収率31 複勝回収率111

このコースは芝スタートである点、最初のコーナーまで距離が長い点から外枠の子がポジションを確保しやすく、内枠不利・外枠有利になりやすいコースです。
特に内枠は砂を被るリスクもあるため、内枠を苦にしないタイプかどうかを個別に判断することも大切です。


続いてのポイントは差し追込有利です。

初角5番手以内
【0-2-2-27/31】
勝率0.0% 連対率6.5% 複勝率12.9%
単勝回収率0 複勝回収率31

初角6番手以下
【5-3-3-38/49】
勝率10.2% 連対率16.3% 複勝率22.4%
単勝回収率93 複勝回収率123

このコースは最後の直線が長いことから末脚も大切となるレースであり、差し追込馬の好走が目立つのが大きな特徴です。

前走ダートOP以上で初角6番手以下から5着以内に好走
【5-1-2-12/20】
勝率25.0% 連対率30.0% 複勝率40.0%
単勝回収率229 複勝回収率227

前走ダートで差して好走している馬は好走率も高いため、要注目です。




以上、東京ダート1600mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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(フェブラリーSもヒヤシンスSも楽しみだ〜!)


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