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コースを学ぼう!-part39-【小倉芝1200m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はGIII北九州記念やGIII小倉2歳Sなどの舞台でもある小倉芝1200mについてまとめました📊
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!✍🏻





🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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小倉芝1200mコース図

小倉芝1200mは向正面ポケット地点からのスタートとなる短距離コースです。
このコースでは夏に北九州記念や小倉2歳Sといった重賞レースが行われます。



🔴押さえておきたいポイント🔴

スタートから下りが続く平坦コース!
小倉芝1200mはスタート後が下り坂となっており、前半のペースが速くなりやすいコースです。3コーナーも下り坂で直線は平坦となっているため、スタートの下り坂でスピードに乗ってそのまま駆け抜けるレースとなります。前半から速いペースになるためスピード(追走力)が重要となるコースです。
(データ編で更に深掘りしていきます!)


夏は芝の状態が良く、特に時計が速くなる!
小倉開催は冬と夏に開催されますが、夏は芝の生育状態も良いため速い時計が出やすくなります。
2021年の夏の小倉開幕週では、1勝クラスで1分6秒台が計時され、CBC賞では1.06.0のレコードタイムが出るほどの高速馬場でした。
馬場状態が良好な時は、コース形態も相まってより高いスピード能力が問われるため高速馬場適性(速い時計での決着に対応できるかどうか)も大事な要素です。




📊データ編📊

ここからはデータを基に更に深掘りし考察していきます。
データは2017年1月〜2022年6月26日(日)の期間に行われた小倉芝1200mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝50倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると感じたためです。)

🐴枠順別成績🐴

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14頭立て以上

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頭数に関わらず好走ゾーンは外に寄っていることがわかります。
短距離戦はアクションを起こせる時間が短く、道中の位置取りには枠順が大きく影響するため外枠が不利になるコースもありますが、この舞台は外枠でも先行できれば好走率が高く、馬場が荒れると内枠不利外枠有利が顕著になるケースもあります。
そのため天候や過去の傾向から馬場がどんな状態なのかを予測・確認し、柔軟に内有利か外有利かを判断していきたいコースです…!




🐴脚質別成績🐴

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14頭立て以上

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頭数に関わらず逃げ先行馬の好走率が非常に高く、回収率で見ても優秀な数字を残しています。
短距離コースは基本前有利な舞台が多いものの、小倉はスタートが下り坂で直線も平坦なコース。スピードに乗った逃げ先行馬がそのまま押し切りやすいコース形態のため、前有利が顕著なコースとなっています。そのため先行するスピードをもっているかも重要で、馬場が荒れていない時は特に大事な要素となります。

ですが、雨の影響や開催が進んで馬場が傷んでくると差し決着になるケースもあります。傷んだ馬場のなかハイペースで行ってしまうと、逃げ先行馬が最後にバテてしまい差し追込馬が有利なレースとなります。
しかし、馬場が傷む(内が不利になり外が有利になる)=差し有利ではないという点には注意が必要です。外差しが決まり出し、内は不利であることがわかると多くの馬が内を避けるレースとなります。逃げ先行馬が外に進路を選ぶと、外の差し馬は更に外を回されてしまい大きなロスに繋がり、馬場のいいところを選んだ逃げ先行馬がそのまま残る…といったパターンが生まれます。
馬場が荒れて外有利だから差し馬を狙おう!と考えると逆の結果になってしまうこともあるため、騎手の動きも見て前有利になるのか差し有利になるのかを考えるのが大切です。
(前半は前有利→外差しが決まり出す→騎手も気付き逃げ先行馬が内を避けまた前有利に…の流れがあることを頭の片隅に入れておきましょう)


基本前有利なコースですが、重賞レースでは差しも決まりやすいことは覚えておきたいポイントです。
昨年の開幕週に行われたCBC賞を除くと、過去5年の重賞レース(北九州記念、小倉2歳S)で逃げ切って勝利した馬は一頭も出ていません
これはこのコースに限った話ではありませんが、クラスが上がるにつれて力のある差し馬が多くなります。この2レースは開催後半に行われる上にメンバーの揃う重賞らしく、しっかりハイペースになることが多いため差しも届きやすいレースとなっています。
重賞は逃げ先行有利にとらわれず、馬場やメンバー同士の力関係など他の要素も考慮して予想するのが大事です…!




🐴種牡馬別成績🐴

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勝利数トップはロードカナロア、2位はダイワメジャーと短距離戦での活躍が目立つ種牡馬で、この2頭は好走率と回収率も高い数字を残しています。

ロードカナロアは2位に大きな差をつける44勝を挙げており、2021年のCBC賞ではファストフォースが1着、2019年の北九州記念ではアンヴァルが3着、2020年の小倉2歳Sではフォドラが3着、2018年にはファンタジストが1着、ミヤジシルフィードが3着と重賞でも複数の好走馬が出ています。
産駒は高速馬場適性の高い子やスピード決着に強い子が多く、スタートから下り坂でスピードを活かせるこのコースと相性がいいのではないでしょうか。

また、人気馬が強いのも大きな特徴です。
1〜5人気に限定すると
勝率23.3% 連対率36.4% 複勝率45.5%
単勝回収率129 複勝回収率95

と、更に優秀な成績となります。
穴をあけるというよりも、人気馬が堅実に走りやすいタイプいう特徴があるのは覚えておきたいです。


ダイワメジャーは29勝を挙げており、好走率・回収率どちらで見ても優秀な成績を残しています。
このコースでは牡馬・牝馬共に好成績で、どちらも高い好走率・回収率となっています。
重賞では2020年の小倉2歳Sでモントライゼが2着に好走、仕上がりの早い産駒が多いのもダイワメジャーの特徴で、好走率が高いのも2〜3歳時となっています。

しかし、回収率が優秀なのは4歳以降。競馬をされてる方、特に血統に詳しい方は『ダイワメジャー産駒は早い時期から活躍する!2〜3歳戦に強い!』という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。実際に2〜3歳時の好走率は高く正しい格言ですが、人気してしまうケースも多くなっています(それでも優秀な数字ですが)。
好走率は下がりますが、穴での好走が多く妙味があるのは4歳以降。他場で負けて人気落ち→人気薄になり小倉替わりで好走のパターンが目立つため、人気薄でも要注意です。


他、注目したいのはエイシンフラッシュ
重賞での好走こそないものの、人気薄の好走も目立ち特に時計のかかる馬場で好成績を残しています。
近年で穴をあけたレースを順に振り返ってみると、2021年の未勝利戦で10人気3着に好走したアシナダカは稍重馬場での好走、2020年の3勝クラスで11人気1着と穴をあけたタマモメイトウは良馬場ながらも最終週の荒れた馬場、同年の未勝利戦で10人気1着と穴をあけたテーオーソクラテスは重馬場での勝利でした。
エイシンフラッシュ産駒は重馬場や時計のかかる馬場で注目と覚えておきましょう。


そしてこれからの活躍に期待がかかるのがミッキーアイル
非常に高い好走率を残しており、2020年に産駒がデビューし出走機会が少ないにも関わらずランキングに入る活躍を見せています。
大きな特徴は8勝全てが牝馬であること、2歳戦で7勝を挙げていることで、牝馬は早い時期からスピードを活かして活躍するタイプが目立ちます。い時期から活躍できこのコースでは牝馬の活躍が目立つと覚えておきましょう。



続いて、2歳戦で活躍している種牡馬もチェックしておきましょう。この舞台では小倉2歳Sも行われます。

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早い時期からの活躍が目立つキンシャサノキセキダイワメジャーなど、2歳戦に強い種牡馬がランクインしていますが、ここでも注目したいのはミッキーアイルです。
先程述べたことと重なりますが産駒は2020年にデビューしたものの、既に過去5年のこのコースでの勝ち星数はトップのキンシャサノキセキに並んでいます
好走は殆どが牝馬(馬場はそもそも出走機会が少ないですが)で、これからの小倉開催で要注目です…!


🍀注目種牡馬ロードカナロアダイワメジャーエイシンフラッシュミッキーアイル




🐴平均ラップ🐴

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参考として古馬1勝クラスCBC賞(小倉開催の2021年のみ)、北九州記念小倉2歳S小倉芝1200m全レースの平均ラップをグラフにしました。

短距離戦らしく前半から速いペースを刻み失速し続けるラップとなっていますが、小倉は特に前半が速くなりやすいコースとなっています。
押さえておきたいポイントで述べた通り、小倉芝1200mはスタート後に下り坂、3コーナーも下り坂で直線は平坦とスタートから下っていくコース形態です。自然とスピードに乗りやすく逃げ先行馬がそのまま残りやすいため前半から速いペースとなります。

ここで競馬場毎の前半600mと後半600mに分けたタイムを比較して見てみましょう。後半600mよりも前半600mが速いラップのことを前傾ラップといい、前傾の数値が高くなるほどハイペースになりやすいコースである、ということです。

全競馬場で行われる1200m戦における前半600mと後半600mの平均タイムの比較(過去5年・前傾度合いが高い順)
※京都のみ2020〜2016年

小倉33.70-35.26(前傾1.56)
函館34.09-35.39(前傾1.30)
福島34.24-35.53(前傾1.29)
中山33.89-35.10(前傾1.21)
札幌34.27-35.40(前傾1.13)
新潟34.35-35.43(前傾1.08)
中京34.14-34.77(前傾0.63)
阪神34.49-34.84(前傾0.35)
京都34.46-34.74(前傾0.28)
東京(対象レースなし)

古馬OP以上のみ(前傾度合いが高い順)

小倉32.88-34.90(前傾2.02)
札幌33.66-35.03(前傾1.37)
福島33.76-34.92(前傾1.16)
中京33.53-34.60(前傾1.07)
函館33.28-34.30(前傾1.02)
中山33.49-34.49(前傾1.00)
阪神33.76-34.53(前傾0.77)
京都33.99-34.37(前傾0.38)
新潟(対象レースなし)
東京(対象レースなし)


比較すると、小倉が全競馬場で最も前傾度合いが高いことがわかります。
スタート後の速いペースに対応できるスピード(追走力)、そこから失速するラップが続くためハイペース適性が他の短距離コースより問われるコースです…!




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年2月13日(日)
小倉11R 北九州短距離S
ビオグラフィー 6人気1着(単勝10.7倍,複勝3.4倍)
デトロイトテソーロ 8人気2着(単勝14.3倍,複勝4.3倍)

こちらは小倉らしい逃げ先行馬の決着も人気薄のワンツーとなったレースです。
この日の小倉芝は内が荒れており外有利な馬場状態でしたが、逃げ先行馬が外に出して進路を選んで走っていたため差し馬は大外まで回されるロスの大きい競馬を強いられてしまい、その結果前が残るレースとなりました。
ビオグラフィーは昇級後は馬券内に絡めていなかったもののGIIで5着に好走した実績があり、その後は展開に恵まれないレースが続いていました。前走の淀短距離Sでは内枠の差し追込馬が上位に好走するなか、中枠から先行する競馬をしていました。そして今回舞台が替わって先行力を活かすと見事に穴をあけました。

2着のデトロイトテソーロは前走福島で3勝クラスを逃げ切り勝ち。しかし昇級初戦で人気を落としていました。
それでも前走同様ハナを奪うと粘り強さを発揮し2着に好走しました。小倉は過去に2戦2勝と好相性の舞台で、ハイペースに強いSpeightstown産駒らしい逃げ粘りを見せました。



穴をあけた例②
2021年7月4日(日)
小倉11R CBC賞
ファストフォース 8人気1着(単勝18.2倍,複勝4.2倍)

こちらも前残りで穴をあけたケース。
この週の小倉は開幕週で、1勝クラスでも1分6秒台が計時される超高速馬場でした。そのため短距離戦はスピードに乗った逃げ馬がそのまま押し切ってしまうケースが目立ち、このレースまでに行われた芝1200m戦で逃げ馬は6戦4勝の活躍を見せていました。
そしてこのレースで逃げたのがファストフォース。久々のレースでしたが、先行力は過去に示しておりこの時は軽斤量+内枠逃げるには好条件が揃っていました。
鞍上の鮫島克駿騎手も押して逃げを主張すると、前半3F32.3のハイペースでも止まらずそのまま逃げ切り。後のGI馬ピクシーナイトの追い込みを凌ぎ穴をあけました。



穴をあけた例③
2021年9月5日(日)
小倉11R 小倉2歳S
ナムラクレア 4人気1着(単勝6.4倍,複勝2.1倍)
スリーパーダ 3人気2着(単勝6.2倍,複勝2.2倍)
アネゴハダ 8人気3着(単勝21.3倍,複勝5.0倍)

上位2頭は人気薄ではありませんが、2歳戦からも紹介したいためこちらのレースを取り上げます。
このレースのポイントは
2歳戦であること
小倉最終週に行われること

です。
平均ラップの項目で述べた通り、この重賞は短距離新馬戦を逃げ先行で勝ち上がってきた子が多く、ハイペースになりやすいのが特徴です。更に最終週に行われることで馬場が荒れてタフ寄りになり、差しが届きやすいレースとなります。
このレースの上位3頭は皆後方から差してきた子で、近走で逃げていないという共通点がありました。近走逃げていたのは4頭いて、ブレスレスリー、ショウナンマッハ、ソリッドグロウ、シュンメキラリといずれも掲示板外に敗れています。
勝利したナムラクレアと2着のスリーパーダはこのコースで好相性なミッキーアイル産駒。3着のアネゴハダの前走はダートでしたが、芝ダートどちらでも活躍が目立つキズナ産駒で、牝馬はダートより芝での活躍が目立つのが特徴です。
世代限定戦や開幕週・最終週に行われる重賞は顕著な傾向が表れることもあるため、レースのポイントを押さえておくと予想精度の向上、予想時間の短縮に役立ちます。




〜まとめ〜

○スタートから下り続ける平坦コース!スピードが求められる舞台!

○夏は芝の生育状態がよく、速い時計が出やすい!高速馬場適性も大事に!

外枠の好走率も高いものの、開幕週や開催後半、雨で馬場が傷んだ時などは顕著な傾向が表れることもあり、柔軟に考えて判断したいコース!

○基本は逃げ先行が有利な舞台、しかし重賞レースは差しも決まりやすい!馬場が荒れるにつれて内先行有利→外差し有利→外先行有利に変わる流れも意識しておこう!

○注目種牡馬はロードカナロアダイワメジャーエイシンフラッシュミッキーアイル!ロードカナロア産駒は人気馬が堅実に走り、ダイワメジャー産駒は4歳以降の穴馬、エイシンフラッシュ産駒は時計のかかる馬場で注目!ミッキーアイル産駒の牝馬は好走率が高く2歳戦でも好成績、これからの活躍にも注目!

○スタート後は下り坂で、全競馬場の1200m戦でもハイペースになりやすいコース!スピード(追走力)ハイペース適性が求められる!





〜北九州記念のポイント〜

このレースで問われる能力・要素・傾向は
ハイペース適性
差し有利(馬場に注意)
やや外枠有利(馬場に注意・今年は内枠有利に?)

小倉芝1200mはスタート後に下り坂があるため前半から速いペースになりやすいコースです。3コーナーも下り坂、直線は平坦なため前半の速いペースから失速し続ける流れになりやすく、スピードハイペース適性が求められるコースです。

2022年(良)
11.7-10.3-10.8-11.1-11.3-11.7
前半3F32.8-後半3F34.1(前傾1.3秒)
勝ちタイム:1.06.9

2021年(稍重)
11.7-10.6-10.9-11.2-11.7-12.1
前半3F33.2-後半3F35.0(前傾1.8秒)
勝ちタイム:1.08.2

2020年(稍重)
11.5-10.3-10.6-11.2-11.7-12.5
前半3F32.4-後半3F35.4(前傾3.0秒)
勝ちタイム:1.07.8

2019年(良)
11.5-10.1-11.1-11.7-11.7-12.1
前半3F32.7-後半3F35.5(前傾2.8秒)
勝ちタイム:1.08.2

2018年(良)
11.6-10.2-10.6-11.2-11.3-11.7
前半3F32.4-後半3F34.2(前傾1.8秒)
勝ちタイム:1.06.6

過去5年のうち、稍重馬場で行われた2021年は前半3F33秒台に落ち着いたものの、それ以外の年は前半3Fが32秒台を記録しています。
前半から速いペースを追走し失速する流れに耐えなければならないため、速い流れに対応できるスピードがあるのかの見極めも重要です。


そしてこのレースのポイントは差しが決まりやすい点です。

初角5番手以内
【1-3-2-23/29】
勝率3.4% 連対率13.8% 複勝率20.7%
単勝回収率30 複勝回収率53

初角6番手以下
【4-2-3-51/60】
勝率6.7% 連対率10.0% 複勝率15.0%
単勝回収率364 複勝回収率70

差し馬の回収率は2022年に16人気で好走したボンボヤージの影響で上振れていますが、このレースは開催が進んだなかで行われる影響+コース形態からほぼ確実にハイペースになるため、差しが決まりやすいのが特徴です。

ただし、これは今年(2023年)注意が必要な点でもあります。それは今年が例年と開催スケジュールが異なるためです。
今年は開催2週目にこのレースが行われます。そのため過去5年のなかでも綺麗な馬場コンディションで開催される可能性が高く、内前有利に傾く可能性が考えられるためです。
開幕週だった前週は特に内有利傾向が強くみられたため、レース当日のトラックバイアスにも注意が必要です。


最後のポイントはやや外枠有利な点です。

1〜4枠
【3-3-0-34/40】
勝率7.5% 連対率15.0% 複勝率15.0%
単勝回収率469 複勝回収率75

5〜8枠
【2-2-5-40/49】
勝率4.1% 連対率8.2% 複勝率18.4%
単勝回収率80 複勝回収率56

内枠は2022年に16人気1着と好走したボンボヤージの影響で上振れていますが、こちらも開催が進んだことによる影響が大きく、馬場の荒れていない外を走ることができる外枠が有利になりやすい傾向があります。

ただし、このレースはその年によってトラックバイアスや開催週が異なっている点に注意です。
例年はAコース最終週に行われていましたが、昨年はBコース替わり初週、そして今年は開催2週目と近年の開催週はバラバラです。
Bコース替わり初週だった昨年は1枠のボンボヤージが穴をあけ、2枠のタイセイビジョンが2着に好走しました。

先程述べたことの繰り返しになりますが、今年は開催2週目にこのレースが行われるため昨年同様内有利に傾く可能性が考えられます。そのためレース当日のトラックバイアスにも注意が必要です。




〜小倉2歳Sのポイント〜

このレースで問われる能力・要素・傾向
ハイペース適性
荒れ馬場適性
外枠有利
差し追込有利
能力重視

小倉芝1200mはスタート後に下り坂があるため前半から速いペースになりやすいコースです。3コーナーも下り坂、直線は平坦なため前半の速いペースから失速し続ける流れになりやすく、スピードハイペース適性が求められるコースです。

このレースは開催最終週に行われるため荒れた馬場での開催となり、時計のかかる決着になりやすいのが特徴です。

2022年…1.08.1(良)
2021年…1.07.9(良)
2020年…1.09.6(重)
2019年…1.10.5(重)
2018年…1.08.9(良)

その年によってバラつきはありますが、1分8秒台以上の決着になることも多く平坦な小倉にしては時計がかかっています。そのため高速馬場が得意なスピードに特化したタイプの子は適性がズレやすい点に注意が必要です。


そしてこのレースのポイントは外枠有利な点です。

1〜4枠
【2-1-2-20/25】
勝率8.0% 連対率12.0% 複勝率20.0%
単勝回収率50 複勝回収率46

5〜8枠
【3-4-3-26/36】
勝率8.3% 連対率19.4% 複勝率27.8%
単勝回収率52 複勝回収率163

このレースは開催最終週に行われるため内が荒れていることが多く、外枠が好走しやすいレースとなっています。
それに加えてハイペースになり逃げ先行馬が苦しくなりやすいことから、スムーズに加速できる外枠が恵まれやすい点に注目です。


続いてのポイントは差し追込有利です。

初角3番手以内
【1-1-0-16/18】
勝率5.6% 連対率11.1% 複勝率11.1%
単勝回収率28 複勝回収率19

初角5番手以内
【3-1-1-27/32】
勝率9.4% 連対率12.5% 複勝率15.6%
単勝回収率55 複勝回収率28

初角6番手以下
【2-4-4-19/29】
勝率6.9% 連対率20.7% 複勝率34.5%
単勝回収率47 複勝回収率211

前走初角1番手
【0-2-1-21/24】
勝率0.0% 連対率8.3% 複勝率12.5%
単勝回収率0 複勝回収率49

小倉芝1200mはスピードを活かしやすく基本は逃げ先行有利なコースですが、このレースは世代限定戦のため短距離戦を逃げ先行で勝ち上がってきた馬が多く出走することでハイペースになりやすく、そこに開催最終週の荒れた馬場が重なるため差しが決まりやすいレースとなっています。

反対に逃げ先行馬は不審傾向で、特に前走逃げている子には注意が必要。
世代限定戦は全馬のキャリアが浅いため差して好走した経験がプラスに働きやすく、反対に逃げて勝利した子は控えた時に折り合いを欠くリスクや初の馬群に戸惑いパフォーマンスを落とすリスクがあります。
前走初角1番手で通過していた馬は、2022年にクリダームが2人気11着。2021年はショウナンマッハが1人気7着。2020年はフリードが3人気5着。2019年はカイルアコナが1人気5着。2018年にはシングルアップが1人気6着、ルチアーナミノルが2人気8着と、上位人気推されて人気を裏切るケースも多く目立ちます。
そのため差す競馬で経験を積めているかどうかも重要なポイントです。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つで、今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




以上、小倉芝1200mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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(ハンデ戦って面白いよね)



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