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楽しい不動産英単語 第6回 リビングルーム ー Enjoy English Expressions for Properties Vol6 Living Room

<文章からバーチャルな不動産を想像して楽しもう!>
<Fun Reading for Imagining the Virtual Property!>


海外の街で見かける不動産広告のフリーペーパーなどを読み解けるよう、英語やその背景にある知識をアップデートしていく企画です。

では、

リビングルーム、


行ってみましょう!

家の中心となるリビングルーム。ここでくつろげるかどうかは住みやすさの大きな決め手です。
第一回のペリカンアイランドの物件広告には、少ししか触れられていなかったリビングルームの記述。
ここで、再度思い出してみます。
(参照:https://note.com/lindsay_journal/n/n85abc0f46f2a

Brand new kitchen w/ full appl pkg & ctr isld, formal LR w/ frpl, DR, den w/bar area, MBR w/ brand new mstr bath & sliders to new fiberglass deck.

太字の部分だけが、
さっと語られたリビングルームの記述です。
訳は「フォーマルのリビングルームは暖炉付き」となります。

アメリカなどで

理想的とされる間取り


を考えると、
フォーマル・ダイニングルームとフォーマル・リビングルームが
あることが多いです。
それ以外に、
家族用リビングと毎日食べるカウンターやファミリーダイニングがあります。
お友達に呼ばれて、
素晴らしいダイニングを見せてもらっても、
私が滞在中、そこでは一度も食事をしない、
というケースが多いです。
家族と一緒に、キッチンのカウンターや、外のテラスで食べさせてもらう。
8から12脚ぐらいの椅子を揃えた、豪華なダイニングルームは、
一般の家庭だと、
サンクスギビング(感謝祭)やクリスマスに
一族郎党が集まってご馳走を並べるときに使うみたいです。
リビングルームもフォーマルの方は全然使う形跡がない、
でもすごく綺麗にデザインされている、
ということがしばしばです。

フォーマル・リビングルームは、
昔日本でもあった、「応接室」とか「客間」
に該当すると思います。
居間は汚していいけれど、応接室は子供が入っちゃダメ、
という家も多かったのではないでしょうか。
もっとも、現代の都心部で、
このような間取りがある家は、かなりのお金持ちと思われます。

次に、

リビングルームの表現ですが、


少なく見積もっても、
以下に上げる11個ぐらいは、同義語があると思います。

sitting room / sitting chamber
family room
great room
common room
drawing room
fore room
front room
guest room
lounge
salon
parlor / parlour

sitting room / sitting chamber 直訳だと、「座る部屋」ですが、
リビングルームには必ずソファや椅子が置かれていて、
くつろぐ場所なので、このように呼ぶ人もいます。

family room 「家族の部屋」つまり「居間」ですからリビングルームですね。

great room  家族の部屋を、フォーマルなリビングルームより大きくとって、
天井の高い豪華な部屋にして、
このように呼ぶ場合が多いです。
現代の生活様式を考えると、
フォーマルの部屋より家族の集まる場所の方が大事ですよね。

common room   本来は学校などで
みんなが集まって共用で使う「社交室」「休憩室」の意味ですが、
自宅に当てはめた場合は、リビングルームの機能となります。

drawing room (withdrawing room)   告白すると、
私は絵を描く部屋だと思っていました。
昔のイギリス人のお嬢さんたちが
絵や刺繍のキャンパスを掲げているからかなあ、などと。
でも、実は、
withdrawing room から来ているそうです。
それが短くなったみたいです。
で、何をwithdraw(引っ込める、引き出す、取り出す、撤退する)のか、
というと、
どうも、客人とのプライバシーをより保つために、
カーテンや間仕切りなどを引くことから来ているみたいです。
続きに great chamber 「謁見の間」みたいのがあって、
そこから隔てた場合もあるようですし、
大きい正式の間から下がって休む部屋
という意味もあったようです。
お家がお城みたいに大きかった頃の名残でしょう。
fore room や front room と一緒で、
建物の入り口付近にあったと言われます。
客人を迎え入れる「応接間」が
本来はぴったりきたのかもしれません。
「書院」「客間」という訳が当たることもあります。

fore room    本来「前室」という意味ですが、昔は玄関のそばにあって客人を迎え入れた部屋。

front room  これも「前室」もしくは「表の間」と訳すこともできます。
ホテルなどで、
Do you prefer the front rooms with swimming pool view?
「プールの見える表向きの部屋がお好みですか?」
などと聞かれますが、
この場合は、場所を指していて意味が違います。

guest room  直訳は「客間」ですが、自分の家の部屋をどう呼ぼうと、その人の好き好き。まさしくフォーマル・リビングルームの意味です。

lounge    ホテルなどだと、待合室やロビーを指すこともありますが、ゆっくり休憩できる部屋です。

salon     大邸宅の「大広間」「客間」、そして、パトロンが一つの趣旨のもとに芸術家などに開放した「社交場」のイメージがあります。

parlor(米語) / parlour(英語)   日本語でも「パーラー」になっていますが、元々はフランス語の「話す」が語源の「談話室」的なものだったようです。

また、広告文では、

リビングルームに構造上の形容詞がつく


ことがよくあります。

アメリカのデザインでよく目にする表現

a sunken living room
「一段低くなったリビングルーム」
と訳せると思います。
片側だけが、階段で数段低くなっている場合もあれば、
全体が階段に囲まれて、低くなっているものもあります。
家族が階段部分に、腰掛けたり寝転んだりする図、が浮かびます。

a great room  
これは上記にも出ましたが、
通常グレート・ルームというと、天井が高いことが多いです。
吹き抜け天井で、陽の光に溢れている部屋。
広さもあることから、
リビングルーム、書斎、子供の遊び部屋、など
複数の機能を兼ね備えている部屋です。

いかがでしょうか。訳してしまえばリビングルームとなることが多いですが、それぞれの表現には意味がありますので、もし英語で読むときには、それらを想像してみてください。

次回は同じくリビングルームの中で、暖炉に焦点を当ててみたいと思います。


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