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グルメ英単語#9 ー 「I」はアイシング  I for Icing

キッチン英語辞典#1から#28 で、ざっとお料理に使う英単語や解説を見てきました。ここでは、それが使われるシチュエーションsituationに目を向けたいと思います。気軽にやってみたいと思うので、手軽に読んでいただけたら嬉しいです。

それでは、

グルメ英語の「I」


A: Look! This cup cake has beautiful icing.
B : Usually cupcakes have frosting, not icing.
A : Are icing and frosting different?
B : I would say yes.

A: 見て、このカップケーキ、アイシングの飾り付けがきれい。
B:  普通、カップケーキはフロスティングでアイシングじゃないけど。
A: アイシングとフロスティングって、違うの?
B:そう思うけど。


ということで、I は Icing


ケーキなどの仕上げにバッチリ外側を固めてくれる、
仕上がりが美しくなるクリームのようなものです。

子供の頃は、タワーのように高いウェディングケーキを見て、
単純に憧れましたが、
ある時あれは、
ケーキカットする部分だけ柔らかいケーキが入っていて、
しかもその柔らかいケーキもバッチリ硬く固められている
と知って、
ちょっとショックでした。

私はケーキ作りなどしないほうですが、
(学校のイベントとかで必要な時だけやります。ベイクセールとか)
一番真剣に、ケーキ作りに取り組んだのは、
若い頃イギリスにいた時だと思います。
最初は、可愛くて綺麗なイメージの
クリスマスケーキとかクリスマスプディングに憧れて、
人に習ったのです。
そして分かったのは、

「すごい量のブランデーが入って
長期保存が可能になった
ドライフルーツケーキのバリエーション」

ということです。

考えてみれば、保存が難しかった昔からあるものなので、
日本なら、さしずめ、
お節料理みたいな面があるのかも。
保存が効いて、お祝いの日に、
主婦がちょっとは楽ができるような食べ物。
そういえば、昔の日本では、
結婚式の引き出物に、落雁とか金華糖
(とか言ったと思うのですが)
の、硬く砂糖を固めて鯛や花をかたどった、
色とりどりのお菓子がありました。
いつの間にか、そういうものをいただくことはなくなりましたが。
金華糖もイギリス風クリスマスケーキも、
今では特に、食べたいと思いません。
でも、作ってみたのは良い経験でした。

クリスマスケーキは、八月ごろに作って、
缶に入れておくのですが、
そんなに長いこと保存ができるというだけでもすごい技です。
イギリスなどで、
クリスマスシーズンにお買い物に行くと、
やたら可愛い缶を売っていたりして、
必要ないのに買っちゃったりするのですが、
食べ物を保存するために、
缶は大事なものだったんですね。

今では個別包装プラス紙の箱に、
取って代わられた感があります。
きちんと缶に入ったクッキーなどいただくと、
美味しいけど、食べた後の缶の捨て方が面倒だ、
と思ったりしてしまうことも。

で、八月ごろに焼いちゃうクリスマスケーキですが、
クリスマスの直前に施すのが
アイシングのデコレーションです。

ハロッズ・デパートのケーキ売り場などで、
燦然と輝く、真っ白な美しいケーキ。
アイシングで固めた上に、
マジパンで作った動物やツリーなどが乗っかっているものもあります。
ケーキの側面は、布製のリボンが一周したりしています。
布をくっつけても大丈夫なケーキの表面って・・・
すごくハードです。板みたい。

ハードな砂糖に囲まれた、
ブランデー風味たっぷりのドライフルーツケーキって、
そんなに美味しくないです。
アメリカのショートブレッドケーキから変形して、
日本で完成された、
いちごショートケーキのクリスマスバージョンの方が、
ずっと美味しいです。
(私にとっては、です)

とはいえ、
イギリスにいれば、
スーパーなどで簡単にものが揃うので、
慣れてしまえばそんなに大変ではありませんでした。
アイシング用のシュガー confectioner’s sugar
もいろいろ売っているし、
バラエティが豊富です。
実際に作業した時は、
どんどん固まっていくアイシングと、
時間との勝負、みたいな記憶があります。
フロスティングとなると、
ずいぶん扱いやすかったように覚えています。

今は日本でも、
いろんな種類が簡単に手に入るのかもしれませんが、
当時の日本では滅多に見なかった
cream of tartar クリームターターという、
混ざり方を安定させるために使うものも、
スーパーで簡単に手に入りました。
レシピに書いてあるから買い揃えましたが、
それが一体なんなのか。
日本語のウィキピディアでは、「酒石酸水素化カリウム」という
難しい名前が載っています。
なんなんでしょうね。

ところで、上の会話にある、
アイシングとフロスティングの違いですが、

Are icing and frosting different?

と、
ネットで検索すると
たくさんの答えが出てきます。
つまり、それくらい、ディベートのある話題なのですね。

と言っても、
大半の人は、
それら二つが同じようなものだと思っていて、
何が違うのか正確を記すために検索するのだと思います。

つまり、ほぼ同じものです。
と言い切ってしまうのは乱暴です。

とっても大まかですが、
フロスティングの方が柔らかくて、クリーム状。
外側をバチっと固める時にはアイシング。
カップケーキの上のデコレーションは
フロスティングが多いけれど、
マフィンのトップを固めたり、
クッキーの表面はアイシング。
特にアイシングクッキーは、一つの分野。

と覚えています。
本当に大まかです。
細かい内容は、その時々のレシピに従います。

再度上の会話ですが、

I would say yes. (I’d say yesも同じ)


という文章。
英語が上手な人ならなんてことのない、
よく口をついて出てくる言葉だと思いますが、
これが、グラマーの授業で、多くの人が苦労する仮定法です。

省略しないと
If it was me, I would say yes
(この場合は、現実としてありうるのでIf it were me よりwas が適切かと)
「自分だったらイエスと言った」
ぐらいが直訳です。
この文章から「自分だったら」が省略されています。
私も仮定法を学校でやった時は苦労したし、
今も間違えます。
すみません。
でも、実際に英語で生活して、
I’d take it」(私ならやります/もらいます)とか、「I would pass the exam」(その試験なら受かったと思う ー 勉強していればという条件が省略されてその意味が内包されています)とか、
しょっちゅう使われていました。
含んだ意味も一気に表現できて、
なんとも便利。

C: He asked me for a date.
D: I would take it.
C: 彼がデートに誘うのよ。
D: 私なら行くわ。

という感じ。

誘われたのは自分じゃないけど、彼、結構いい男じゃない、私だったら行くわね、といったような意味で、Dが応えています。

追記:すみません、上記ですが、
He asked me on a date. と、for ではなく on にする方が正しい
という意見も多いです。
または He asked me out (on a date).
これも地域によって、捉え方がちょっと違うみたい。
でも、ほぼ同じと思っていいと思います。
for の方が丁寧、という解釈もあれば、
この場合は、絶対にon という人も。

また、Dの回答ですが、この it は、
the opportunity そのチャンス、程度の意味です。
(私ならそのチャンスを掴むわ、が直訳)
単純に、I would go の方が、私なら行くわ、という日本語にピッタリの表現でした。
このような、言い訳がましい部分が抜けてしまい、
失礼しました。
やっぱりネイティブではなく、
年取ってから知識でつけた言語は基盤が弱いですね、と自己反省。

またまた、アイシングとはずいぶんずれてしまいました。なぜアイシングから仮定法なのか・・・。


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