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グルメ英単語 #25 ー 「Y」は「ヤングベリー」 Y for Youngberry

キッチン英語辞典 #1から #28 で、ざっとお料理に使う英単語や解説を見てきました。ここでは、それが使われるシチュエーションsituationに目を向けたいと思います。気軽にやってみたいと思うので、手軽に読んでいただけたら嬉しいです。
毎週月曜と木曜の午後2時ごろをターゲットにアップしているブログです。


それでは、

グルメ英単語の「Y」


A : The fruits are different depending on the region.
B :  That’s right.  I didn’t know youngberries till I live here.
A : Me neither. I even didn’t know dewberries.

A : 地域によってフルーツは異なりますね。
B : その通り。ここに住むまでヤングベリーを知りませんでした。
A : 私もです。デューベリーも知らなかったので。

と言うことで、

Y for Youngberry 「Y」はヤングベリー


です。
ヤングベリーの日本語名があるのかなと思って調べたのですが、どうも説明はあっても日本語名は無いようで、カタカナ書きで良いようです。デューベリーも同様です。もしかして、調べ方が足りなかったらすみません。
ヤングベリーの定義 definition は、
The Free Dictionary By Farlex (https://www.thefreedictionary.com/youngberries)によると、

  1. A trailing, prickly shrub that is a hybrid between a blackberry and a dewberry.

  2. The edible, dark red berry of this plant.


  1. 地を這うような棘のある低木で、ブラックベリーとデューベリーの交配種

  2. この植物の食用の暗赤色の果実

と訳せるでしょうか。

私がアメリカのスーパーで見た時には、
ブラックベリーにしては、実が小粒で、
実についている粒々の一つ一つがずいぶん大きいなあ、と思ったら、
ヤングベリーという名前がついていた、
という感じです。
また、ブラックベリーにこけももという訳がついていることがありますが、
red currant の方がこけももに近いという説もあり、
魚や野菜の種類で苦労した時と同じように、
フルーツも似て非なるものがたくさんあって、
訳す時はカタカナ語に発音から訳すのが一番無難なようです。
currant「ふさすぐり」というものだそうです。
そして、「こけもも」
ユーラシア大陸なら cowberry
北米大陸なら lingonberry
というらしいです。
ベリーは、見かけが似ていても、
蔓上に灌木になっているか、イチゴみたいに草状の蔦なのか、または高い木になっているかなどで、
種類が異なるそうです。
専門知識が必要で、私にはとても…お手上げ。
食べて楽しむだけにします。 

ヤングベリーは、木苺属 Rubus です。この交配に成功した人がヤングという名前だったからこの名前がついたようです。実験は1905年ごろ始まり、市場に出回るようになったのは1926年とあります。煮込んだジャムなどに加工して売られていることも多いので、お菓子作りにも重宝します。

ところで

デューベリーの定義

は以下のようです。
Merriam-Webster Dictionary のオンラインページによると、
1 : any of several sweet edible berries related to and resembling blackberries
2 : a trailing or decumbent bramble (genus Rubus) that bears dewberries
1 : ブラックベリーに関連または類似した、いくつかの甘い食用ベリー全てを指す
2 : 地を這うような、あるいは横ばいのいばら(木苺属)でデューベリーをつけるもの

とあります。
ちなみにデューベリーのデュー dew は「露/朝露/しずく」 などの意味です。

ところで、

日本のフルーツは美味しいですが、


中でもイチゴのおいしさは格別のように思います。
若い頃、イギリスで地元のイチゴを食べた時に、
その硬さと酸っぱさに驚きました。
日本のあの、
甘くてジューシーでフレーバーの豊かなイチゴを想像して齧ったので、
口が曲がってしまいました。
といっても、慣れてくると、
海外のフルーツにもその土地なりのおいしさがあるし、
そのおいしさを使った、もしくは補完した、
料理法があるのだとわかってきました。

ジャム、もしくはプリザーバティブス、または最近はフランス語でコンフィチュールと呼ばれるものは、
あの酸っぱくて硬いフルーツを美味しく食べ、その上、長期保存する知恵から始まったのだと思います。
私がイギリスにいた頃は、
日本のイチゴはほとんど入ってこなかったので、
日本に帰った時に大量に食べて我慢していました。
しかし、
日本食好きな香港の人たちは、
かなり前から積極的に日本のフルーツを輸入し、
あらゆるところで簡単に買うことができるようになっています。
といっても、日本のフルーツの高額なこと!
最近、
日本国内でもフルーツの値上がりは激しいですが、
日本で600円ぐらいのものが、香港で200ドル(3,600円)ぐらいするのは普通なので、
その横に並んでいる、日本のフレーバーによく似た韓国製のイチゴを
買うことが多いです。
日本のイチゴを日本で買うのと同じ程度の金額なので、ありがたいです。
日本の桃、日本のメロン、日本の葡萄など、
買いたいなあ、と思っても、
高くてとても手が出ませんでした。

しかし、これからは、
これらの美味しい日本食品が香港などで手に入りずらくなるのかもしれません。
東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む処理水の放出に反対して、
日本食品の輸入を大幅に減らすと言っていますから。
日本の農水産業生産者の方には本当にお気の毒だと思いますが、
それによる不利益は一時的だと思います。
まず、私がもし、
香港のローカルで獲れた魚と、福島の海で採れた魚のどっちを選ぶか、
と言われれば、
俄然後者です。
香港で、下水が海に垂れ流しで無くなったのは、
ここ10年ぐらいのことです。
それまではバンバン流してました。
そして、香港自体は大して重工業などありませんが、
周囲の国々から、どんな産業廃棄物が流れてきているのか、
全くわからないのです。
日本は管理しているから数値が出るわけで、
きちんと数値を出しているからそれを踏み台に批判されてしまって、
政治問題になってしまうという、
なんとも変な状況です。

香港には美味しい日本食文化が花開いていたのですが、
これらもどんどん無くなってしまうでしょう。
そして、長期的には、
面倒臭いことを言う国に、こちらもいつまでも関わっていられません。
世界の大抵のところよりも、
よっぽど良いものを良心的に生産している日本の漁業製品や農産品は、
すぐにどっか他の国が買うようになって、
きっと香港には、全然入ってこなくなってしまうでしょう。
入ってきても、今よりもさらにお高いお値段で、
庶民には手が出ません。
あ~あ、香港の日本食店経営者さんもかわいそうだし、
それを食べられなくなるお客さん、
つまり私もかわいそう。
でも、どうしようもないですね。


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