「キービジュアル」 作品サンプル #1
2022年1月から始まったラインミーツラインの新メニューラインミーツライン謹製「キービジュアル」の作品サンプルです。
クライアントは日本在住の20代女性 滝川あかりさん。
プロダクトデザイナーとして活動されていらっしゃいます。
あかりさんのinstagram :@akari060100
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「現状を知るための今時点のイメージ」
「 ”道筋を立てる”。 私とワタシが友人になる 」
これから先のさまざまな「コミュニケーション」をとっていくための手作り電信柱を立てているような感じ。
それは一見、あたかも外の世界(他人・遠くに住む、志を同じくする/感性を共有する人々など)に向かって働きかける通信コミニケーション手段のようだが、最も大事な本当のことは、あかりさん自身の心の奥底とつながるための電線を紡いだばかりつないだばかり、という感覚。
ちなみにこの手作り電信柱の素材は、たとえばフィールドワークで行った森とかどっかの裏山とかでとってきたちょっと太めの枝みたいなもの。ホームセンターで無機質にカットしてもらったような味気ない木材ではない。生きている自然の中の、おじいさんツリーからとってきた木の枝。
あかりさんはそこまで意図して考えてやってる。
ある意味「とっても現実的な理想主義者」みたいな感じで。
今とこれからをつなぐ間の対話
ところで、【今時点のイメージ】と【キービジュアル】の間に《役に立つとはなにか を再定義・再発見したい》というあかりさんの心の声を感じました。
世の中やクリエイティブ学校の先生(?)ですらが言う「役に立つ」っていうものが、あかりさんにとってのそれとはズレがある。
世間の「役に立つ」は ”世界規模の大義名分” だったり、規模だけ大きいけど結局狙いどころが時間短縮だったり、《何かを縮めるためのもの》。
縮めたあとにできた余白を使って何かしてくださいね、という意味で「役に立つ」と世間では定義しているっぽい。
だけど、あかりさんにとっての「役に立つ」は真逆で、《拡大するもの》。
もしくは「そこにあるはずだけど目に見えないものを物体化してあげるもの」。
たとえば、義足のようなもの。つまり、誰かが持っている目に見えない可能性を3次元で物理的に拡げるためのもの。
それは、木の枝がこっちに生えてこようとしているよーって目にはまだ見えないけれどもまず先にエネルギーがニョキニョキっと生まれでて、そのあとから物質の枝が出てくるような事象ととてもよく似ている。
義足は無いものをつけるんじゃなくて「そこにあるけど目に見えないもの」を物質化している。
それこそがあかりさんにとっての「役に立つもの」。
つまり誰かの夢や可能性など、もともと在る姿を発揮できるように拡げてあげるサポートになるもの。
他のわかりやすいたとえをいうと、表札ネームプレートなんかもそうです。そこにはその人の「名前」と言うものがあって、ただ名前は物質にはなっていないから、名前という「目に見えないエネルギー=概念」を誰もが目に見える形で物質化したものが、表札。
イギリスの古いお屋敷についているプラークや車のナンバープレートも同じこと。
確実にそこにあるけど目に見えないものを、目に見える化している。
これがあかりさんにとって「役に立つ」デザイン。
もうひとつ。
ものをクリエイトするための、クリエーションのための "ホワイトホール(別次元から何かを引っ張ってくるための穴)"。このホワイトホールの存在をあかりさんは感じているんだけど「これからは何を指針にしてそのホワイトホールからものを引っ張り出そうかな?」って少し考えて迷っている部分があるかもしれません。
今まではある特定の ”検索ワード” (=テーマ・題材)があって、それをもとにホワイトホールから作品を引っ張り出していた。これはあかりさんにとって慣れた作業だった。でもこれからはどうやって無限の穴からクリエイションを引っ張り出したらいいんだろう? と少し考えている。
「キービジュアル」
「 ちはやふる!イメージ群を自在に操り吟味する直感カードセレクターあかり 」
絵の黒い線で描かれたもの=物理的・実践的な行動、社会生活、3次元的なものなど。
絵の金色の線で描かれたもの=エネルギー的なこと、実際に行動した先に起きうることなどをあらわします。
中央にカードを格好良くかかげるあかりさんの手。
その手にあるカードの絵柄は「たくさんのカードを蛇腹式にまとめた束」。このカード集は閉じられておらず、これからもいくらでも数を増やすこともできるようにあかりさんの手で簡易的にスタイリッシュなリボン/紐で閉じてあるだけ。
背後には宙からたくさんのカード群がテトリスみたいに降っている。
それらはみなビーム光線で繋がっていてカーテンのよう。
頭上には叡智のダイヤモンド。この叡智は【今時点でのイメージ】で登場した電線と繋がっている。
Message from the Key Visual
夜の闇の中から 真っ白な朝もやが 生まれ出すように
エネルギーの流れと形を変える
夜の闇と、白い朝は、もやはすべて同じもの
ただ形を変換しただけ
私はそれを可能にするカードマスター
私の手を通れば、夜は朝に朝は昼に昼は夕暮れに夕暮れは夜に変わるだろう
やり方は簡単。ただ「自然な流れ」に耳を傾けるだけ
葉っぱが育ちたい方向にその葉の先端を広げていくように、
私は闇が動きたい方向に耳を傾けてあげて、
その変身の手伝いをただするのみ
そして私はこれを楽しむ。私はこの作業を愛す
なぜなら世界が私を愛しているから
あかりさんは「0から1」を苦労して出産するのではない。
もうすでにある完成品 ーそれはあたかも「人間が見るけど忘れてしまった完成度の高い夢」の数々ー、
それらをカルタみたいに並べて、眺めて、必要な時に最も的確なイメージを選び取ることができる。それがあかりさんがやること。
カード群は、テトリスみたいに上から降ってくる。
上=天=宇宙。つまりインスピレーションともいえますし、直感ともいえますし、ストレートに言えば宇宙からのメッセージとも言えますね!
ポケモンカードのような、トレーディングカードのようなこれらイメージ群を自在に操るカードマスター。それがあかりさん。選び取るべきカードを、選び取るべき瞬間にぴしっと選ぶ。「ちはやふる」。
カード群の意味はものすごく簡単に言うと「さまざまな "イメージ" のインスピレーション」。
インスピレーション・ソース(源)は「もうすでに世界にあるもの」。
たとえばー「親しい人たちとの旅行先で初めて行った街…外国か別府か房総か..海か湖のある温泉地みたいな…で道端に出されたガーデンチェアに座って夕暮れを見ながら食べたブラマンジェとかプリンとかパフェとか」
ーその味。あの時のあの気持ち、あの時にしかなかった味わい。
またはー「湯上がりに寝転んだ、硬い木の床の、冷たくもぬくもりのある感触」。
ーあの感覚。太ももとショートパンツに冷たい湿度がピタッとくっつく、あの感じ。
そういったものは他の人にとっては抽象的かもしれないけれど、あかりさんには非常にはっきりとした形を持っているはずです。
色や触り心地や、触れる物質としての大きさみたいなものも、あかりさんなりに定義できる。
これらが、あかりさんが操ることが得意な「たくさんのカード群」です。
そういったカード群を必要な時に選び取ることができる。
仏像を掘る仏師や彫刻家が言うことがあるでしょう?
「石や木の塊を見ていたらそれが何に掘って欲しいか声が聞こえてくる」
みたいなこと。それにとても近いかもしれません。
頭上のダイヤモンドは、ストレートに言って「叡智」だと感じます。
つまり、きらめく直感、のことです。
おでこの真ん中、奥の方にあるサードアイ。そのレーダーを研ぎ澄まして非常に「実直に」きらめくインスピレーションをサーチする
(あかりさんは現実的な理想主義者ですから!)。
”電線”をつなぐ。見えないけど確実にそこに存在する”イメージ”を、目に見える物質化につなぐ。
思想をつなぐ。情感をつなぐ。思い出をつなぐ。
「いま行動するべきキーアクション。次に探しに行くモノ・ヒト・コト」
縁側で、ボーンチャイナの茶碗で、緑茶を飲む。
同じ「日本茶を飲む」でも、シチュエーション+容器が違うと「まったく異なった体験になる」ことを体感してみて。
たとえば東京の自由が丘にある古民家カフェ古桑庵のような場所とか?(私は伺ったことはないのですが一例としてピンときました)。
あかりさんの「見えないけどそこにあるものを物質化する」能力・スキルを刺激して拡大させてくれます。
セッション実施日:2021年12月
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ラインミーツライン謹製 「キービジュアル」って?
1.「キービジュアル」
2.クレド〈行動指針〉
「現状を知るための今時点のイメージ」と「いま行動するべきキーアクション」と含みます。3〜4000字前後。
3. 絵を見ながら直接お話しして内容を掘り下げる「なんでも質問できるライブドローイング Zoomセッション」・60分)
上記すべてを使ってクライアントの「これから」を刺激するアート・セッションです。
詳細・お申し込みはこちらから
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ラインミーツラインは絵とクレド〈行動指針〉によるオリジナルアート/セッションです。インスピレーションで感じる内面的ポートレイトを「目に見える」絵にして紐解きます。
『絵』とともに『クレド〈行動指針〉』をお渡しします。
LINE MEETS LINE is the one of a kind inspirational inner portrait drawing session created by YUKO, Tokyo.