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ひとり旅日記〜浪江、日立、常磐線編〜



今更ですが、数年前からちょくちょく行っているひとり旅日記を残そうとおもいます。


その時感じたこととか、ワクワクしたこととか、考えさせられたこととか、たくさんあるんだよね〜。

せっかくなら当時残せばよかったんだけど。

1年以上前だからぼんやりしてるところもいっぱい。
もったいないと言えばもったいない。
そのときしか感じられないことを、今更掘り起こしてもね。


でも、こうやって文字にすることで思い出すことはたくさんあるから、ちょっとずつ残します。


先に言っておくとインスタ用にレタッチしてるものと、iPhoneで撮ってそのままの写真両方あるのでごちゃごちゃしたnoteになりそうです。
よろしく。



一発目のひとり旅note。
何書こうかな〜と考えたんだけど、

心に残ったでいうと、常磐線日帰り旅行🚃

かな。



ただ単に常磐線に乗ったことがなかったから乗ってみたいな〜という気持ちから、ふと思い立って行った旅。

前、仙台に行った時に、常磐線の表示を見つけて、
ここにも常磐線!!東京と本当に線路が繋がってるんだな〜って思って乗ってみたかった。



でもいちばん大きなきっかけは

あるニュースを見たから。


2020年まで、震災の影響が残っていて、
市民の大事な足、インフラであるはずの列車すら走れない地域がまだ残っていることを知らなかった。


首都圏に住む人間だけど、私は東日本大震災を知らない。


日本に大きな傷を残した大災害なのに、

今後30年の間に高確率で私はきっと大きな災害に巻き込まれるとわかっているのに、

東日本大震災を知らない。


2011年3月11日。
何も知らない私は、学校から帰ってテレビを見て驚愕した。


同じ日本で起きてることには思えなくて、怖かった。


日本人として、知るべきことだと思って行くことにしました。


行っただけで知った気になるな、
と言われればそれまでなんだけど。




とりあえず目的地を浪江駅に、

10:00 上野発

特急ひたち

12:07  いわき着
12:14  いわき発

常磐線普通

13:17  浪江着


ここで、私の「特急ひたち」に乗りたい欲もついでに満たしていきます。

特急ひたち

かっけえ〜。

スパリゾートハワイアンズに行くであろう大学生4人組と私しか、同じ車両に乗ってなかった。

平日の昼間に移動する人はやっぱ少ないのね、本数減らされてもおかしくなさそう。


途中、海沿いを走るところもあって、太平洋がキラキラしてて、車窓を楽しんでいたら結構すぐ着いた。



ひたち駅からは、普通列車に乗り換える。

途中から、制服を着た高校生がたくさん乗ってきて、車内がものすごく青春だった。

たまたまこの日、バレンタインデーだったから、
男子高校生の集団がチョコ何個もらったか話してたり。

盗み聞きごめんなさいね。
かなりの声量でお話されてたもので。


いいよね、日本全国男子高校生は共通だった。
ちょっと訛ってたけど。




ここで私の勝手なひとり旅ルールをご紹介。
・イヤホンしない
・移動中寝ない
・本を一冊お供にする


ひとり旅で、電車乗るときは音楽聞かないで、本を読んで、電車のガタゴトと言う音に包まれて、ふと見上げた時の風景を見るのが好き。

見上げたときの、その街で営まれている生活に想いを馳せるのが好き。

この人はどんな人生を送ってここにいるのだろう、とか。
民家がないただの田んぼの畦道で歩いている人はどこにお家があるのかな、とか。


半分妄想だ……。


あ、もちろんひとり旅なので、誰かにつけられたりとかのリスク諸々も加味してますよ。
ビビりなので。




今回の旅は途中から、本に集中できなくなった。

海沿いを進んでいくと、だんだんと、不自然さを感じる景色になってきたから。


道路が広くて、舗装もガードレールも全部綺麗。
家が新築。

駅が綺麗。



でも、

高台は古い家。



少し不気味だと思ってしまった。

震災から10年経っていたし、
さすがに瓦礫とかは残ってないだろうし、
意外とわからないものかな、と思ったけど、
全然そんなことなかった。


車窓から見える不自然さが怖かった。


新しい道には車が通っていたし、
新しいお家には洗濯物がかかっていたし、
間違いなくそこで人々が日常生活を営んでいることは明らかなんだけど、
私から見ると非日常的な日常だった。


復興って人が住めるようになること、瓦礫をなくして日常を営めるようになることがゴールかと思ったけど、全然そうじゃないんだろうな。


傷跡も爪痕も、ありとあらゆる痕跡がわからない状態になって、人の記憶から薄れていって、忘れられるようになるまで元に戻らないと復興とは言えないのかな。


そこに住む人たちは、日常生活と思って、
もしかしたら普段は何も気にしていないのかもしれないけど、
初めて見た私には衝撃的すぎた。


私は被災者ではないけれど、
こんな私ですら向き合うのが辛いと感じたんだから、
きっと地元の人の心の傷は計り知れない…。


辛い思いをしてでも、またこの地でやり直す、という人たちの強さも感じられました。


強さ、なんて言葉使っちゃだめかな。
別に強くなりたくてなっているわけではなく、頑張らなくちゃいけなかった、生きていかないと行けなかったから、強くなってしまったんだろうな、



この手の話題、全く話を出さないのは違うと思っていて、
なぜなら、日本人なら誰しもが寄り添うべき出来事だから。


次の災害に備える、それが今の私たちのできることのはずだから、知らないといけない。

想定外と言われたものが現実になって、想定できるものになったんだから。


でも私は、当時、西日本でのほほんと暮らしていた人間で、こんな私に語られたくないと思う人もきっとたくさんいる。


難しい。言葉選びも、自分の考えが正しいのかもよくわからない。


難しいね。





そんな非日常的な日常を眺めて、ぼーっと考えていたら
あっという間に浪江駅に到着。


無人駅でした


浪江駅で降りたのは私ともう1人しかいなかった。


ちなみに、関東圏のSuicaエリア外だった気がするので乗車券を買って行きました。

地方の駅という感じで、待合室の椅子がいくつかならんで、観光パンフレットが置いてある感じ。



駅前すぐにはこんなものが置いてありました。

放射線量を常に測定しているらしい


浪江は、福島第一原発の事故が原因で、平成29年まで避難指示が町内全域に出ている地域。

今は、徐々に徐々に解除されています。

浪江駅周辺もかつては誰も住むことができなかったエリアです。



0.2μSv/hと言う値。
ちょっと高め?東京は0.06μSv/hとかだったはず。
※ど素人なので違ったら教えてください。



原発は今まで遠い世界のお話だと思っていたけれど、
こういう日常を送る人も、同じ日本にいると思うと不思議な気持ち。


駅前にはさらにこんなものも。

地元の子供達が作ったのかな?かわいい。


駅前に飾られていました。
かわいい。



無計画でただ浪江駅に来てしまったので、
その場でGoogle Mapを開くと、歩いて10分ちょっとのところへ道の駅を発見。


折り返しの電車の本数が少ないので、早歩き。

こんな街並み/国道459号線

結構車通りがあって、メイン道路になってるのかな?
と思い調べると国道でした。


国道459号線 
新潟県新潟市と福島県双葉郡浪江町を結ぶ国道

Wikipedia


原発事故の影響で一時通行止めにもなっていたらしいです。




歩いていると道の駅なみえに到着

なみえ焼きそば


名物なみえ焼きそば、なるものを食べました。
麺太め。
美味しかった。


道の駅自体は地元の人の溜まり場みたいになってました。

東北訛りの人たちの会話がたくさん聞こえてきて、
ちょっと楽しかった。


本当はもう少し歩いて、
震災遺構 浪江町立請戸小学校
へ行ったりしたかったんだけど、あまりにも遠くて断念。


次回は車で来たい。




食べてちょっと散歩して、浪江駅へ戻り、
今回の日帰り旅2つ目の目的地の日立駅へ。


14:27  浪江駅

常磐線普通

16:43  日立駅


冷静に普通列車に2時間以上乗ってたんだ。
興奮しすぎて、何も気が付かなかった…。

乗り鉄気質があるんだよね…私…。



日立駅に行ってみたかった理由は、駅舎が綺麗だから。

妹島和世さんという有名な建築家さんの作品です。
金沢21世紀美術館等にも関わっていらっしゃる、超偉大な建築家。



日立駅は、海の目の前にあり、
その立地を生かした素敵な駅舎。


改札出たところから見える景色


海の見えるカフェがあるんですよね。

ラストオーダーが早くて、残念ながらカフェへは行けなかった🥲


少し曇りなのが残念だったけれど本当に素敵な空間で、

普通なら、ただ電車に乗るための通路になるだけの空間で、みんなスルーしてしまうのに、
ここは電車に乗らなくても、わざわざ来たくなるような場所でした。


駅構内 


こんな素敵な場所だから、海を見ながらぼーっとしてたんだけど、


地元の人たちが電車待ちでこの椅子に座っておしゃべりしていたり、
駅ピアノが近くに置いてあって、みんなが好きなように奏でていて、


いいな〜、って。

語彙力が足りなくてなにがいいな〜なのかわからないけれど、

時間がゆったり流れてて、
ぼーーーーっとできる空間が大好き。




太平洋が広く広く続いてた



浪江に行って、海の怖さを知り、
日立で、海の綺麗さを知り、
自然はやっぱり切っても切り離せない存在であると再確認しました。



わたしは海が好きなんだろうな〜。

泳ぐのはそんなに好きじゃないけど、
波音とか、雄大な太平洋とか、時間がゆっくり進んでいる感じが1番落ち着く。



日立駅で1時間半くらいぼーっとして、
特急に乗って都内へ。

この時間の特急、車内の光が反射して車窓が見にくいのでそんなに好きじゃないです。


電車に乗るなら絶対朝から夕方派。
知らんがな、こんな話。




18:03 日立駅

特急ひたち

19:36 上野駅



意外と早い時間に上野駅へ戻れたのでかなり良い感じの日帰り旅だったと思う。


パッと思いついたし、車乗れないからなかなか全てを見て回るのは難しいけれど

常磐線の景色が大好きになったから、また、
心が疲れた時に乗りに行きたい。



こんな感じで、たらたら書くひとり旅📝に
需要があるかはわかりませんが、
自分のまとめ用にちょこちょこ残せていけたらいいな〜、って思います🚃


ひとり旅ってほんとに素敵。


これを書いている今、私は羽田空港にいます。
またまたひとり旅!
いってきまーす✈️

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