「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章ep.2 七王国の騎士 みんな明日死ぬのか?
さぁいよいよ死者との戦いの日がやってまいりました。というので、このエピソードはもっぱら「やっておくことはやっておく」がテーマw
しょっぱなからジェイミーが裁かれております。当然、ブランが「こいつに塔の窓から突き落とされた」と言うんだろうとビクついているようにも見えるが、三つ目の鴉としては「愛のためならなんでもする(The things we do for love.)」と、一番最初のエピソードの最後でジェイミーがブランを突き落とした時に言ったセリフがここで!
口を挟むティリオンとデネーリスのやりとり。
「陛下、兄は…」(Your grace, I know my brother.
「信じられない」(Like you know your sister.
原文通りだと、ティリオン「兄のことはわかっています」に対し、デネーリスは「姉のことをわかっているみたいにね(ウソをついていたことがわからなかったでしょ)」という含みがあるんだけど、短い日本語で表すのは無理かなぁ。
じゃあなぜ、今になって家族を捨てた?と問うデネーリスに、Because this goes beyond loyalty. This is about survival.というのはブリエンがジェイミーに言った言葉そのまま。そこでブリエンはジェイミーが自分が言ったことを理解してくれたことを知り、援護射撃するわけですな。
せっせと武器を作っているゲンドリーのところにアーリャが催促に来る。
「おまえは戦士だろ?」Aren't you a fighter?
「今は違う」I've done my share.
死の兵士相手に1回戦ったからもうこりごり、ってニュアンスが出てないな。どうだった?と聞くアーリャに「最悪」としか答えられないゲンドリーに「鍛冶の弟子の方が雄弁よ」Even a smith's apprentice can do better than "really bad."っていうのも、「鍛冶の弟子だから、雄弁までは期待しないけど、もう少しまともな言い方できないの?」という意味なのでちょっと外してるな。
死を覚悟したティリオンとジェイミーの会話なんだけど、イマイチなんだよなぁ。ってこれで終わりじゃないということかね? それより、ジェイミーが聞いてなかった「死んでから王都へ行き彼女を引き裂いてやる」って部分が気になる。
ジェイミーとブリエン(なんで訳がブライエニーになっているのかナゾ)の会話も、これはどっちかがどっちかを庇って死ぬのね、という気がする。
サンサとデネーリスの会話もお互いにトゲを隠しあって和解しようと言うムリゲーぶり。1点だけサンサが「あなたも彼を信じた」You never should have, either.というのは、ティリオンじゃなくて、サーセイのことだけどな。しかも2人してジョン・スノウがチビだって笑うのはどーなのよ?
そこへシオンがやってくるんだけど、サンサってそんなにシオンのこと信頼するようになったんか? ラムジーのところから逃げ出す前はどうだったんだっけ?
ラストハース城から生き残りが帰ってくる。トームンドったらジョンのことをMy little crow(俺のちっこいカラスちゃん)って呼んで「あのデカイ女は生きてるか?」って、恋する野人はこれだからw
作戦会議で一つ、間違いがあったな。ジェイミーの「それが事実なら身を隠すだろう(If that's true, he'd never expose himself.)」に対し、ブランが「隠します(Yes, he will.)」ってのは逆で、「隠さない」が正解。この場でサムが「死というのは忘れられること」ってスピーチしているのは、この後誰が死んで誰が生き残るかを暗示している。つまり自分のことを覚えていてくれる人がいると、死んじゃう確率が高くて、ヒーローじゃない端役でも“覚え役”としてなら生き残る確率が高い。
ミサンデイちゃんとグレイウォームも可愛い約束を交わすわけだが、これは潰えるな。
そして暖炉の前の最後の宴。ここでもトームンドがブリエンの気を引こうとして「最後の夜かもよ」とか、10歳の時に巨人を殺して…というエピソードを披露するわけだが、その飲みっぷりはいただけないなw
アーリャとゲンドリーのシーンなんだけど、シーズン1から観ているファンはアーリャをちっこい妹のように思っている人が多かったらしく、「自分でパンツ脱げ」って言っちゃうアーリャにモヤッた人が多かった模様w
そこからまた暖炉の前のトームンドの顔がアップになるんで笑ったんだが、こいつ、ブリエンが女だから騎士になれないと聞いて「伝統なんてクソだ」と良いこと言う。「俺が王だったら君を即座に騎士にする」のところはI'm no king, but if I were, I would knight you ten times over.(10回でも騎士にする)と言ってるんだけど、でもほんとの10回やりたいのはあっちだよね、という含みがある。
騎士になりたくないといいながら、本心を見抜いているポドリックをなんどもチラ見するのがかわいい。ブリエンの笑顔なんてこれが最初で最後じゃなかろうか。見納めなんだろうなぁ。
ジョラ・モーモントとサムのシーンも、1ヶ所、「まだ家族がいるのか?」ってそれ、疑問形になっているみたいだけど、ここでジョラが言っているのは「父と弟を焼き殺されたのはわかったけど、私のように一族から追放されたわけではないのだから、家宝の剣を手放す理由はないでしょ?」といっているのだ。
再び暖炉前で、誰も歌えないの?と聞くティリオンにサー・ダヴォスが「耳が腐るぞ」っていうの、これは原文がYou'll pray for a quick death.(即死させてくれと祈ることになるぞ)と言っているので、これは秀逸な訳かと。この歌詞を深読みすると、ジェニーという平民の娘と、ダンカン・タゲーリアンが恋に落ちて、彼は婚約を破棄して王位も退位したのに死に別れた歴史を歌っているので、ダネーリスとジョン・スノウもハッピーエンドにはならないよ、ということを示唆しているかと。
さてさて、来週は誰が生き残りますやら。
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