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ウクライナ語:母は持つ,子供らは置く

筆者はウクライナ語の超初心者で,単語もごく初歩的なものを学んでいるところ。覚えた端から忘れていくので,なんとか記憶に定着させたい,というお話。

ごく最初のほうに мати(マーティ;母)という単語が出てきた。
大昔にかじった(全然習得できなかった)ロシア語の мать とよく似ていたので覚えられた。
先頭の音節 ма(マ)は「ママ」とか中国語の「マー(母)」とも結びつきやすい。

少し進むと,今度は動詞の мати が出てきた。発音は同じで,「持つ」という意味らしい。
そう言えば動詞の不定形は -ти で終わるのだった。

ウクライナ語で最初に知った同音異義語がこの мати だ。

まだ学んでいないのだが,教科書の後ろのほうをチラ見したところでは,どうやらこの мати という動詞のあとに他の動詞の不定形を置くと「〜しなければならない」という表現になるらしい。
えっ,それ,なんか英語の have to 〜 に似てね?
よし,その課に達する前に挫折することがないよう頑張るとしよう。

さて,そうこうするうちに дитина(ディティーナ;子供)という単語を知った。これの複数形は діти(ヂーティ)だという。
えっ,こんなん,覚えられへんわ。
なんか -на が消えてるし,и が і に変わるとか,嫌がらせかいな。
ウクライナ語の名詞の複数形はだいたい単数形から規則的に作られるが,これはどうにも不規則なやつだ。

で,単語集を見てたら діти という動詞があった。「置く」というような意味らしい。
これが二番目に知った同音異義語。

さて,単語を覚えるコツの一つに,同音異義語や形の似た語を一緒に覚える,ということがある。単語がなかなか覚えられないのは語形と語義の結びつきが恣意的だからだが,この方法は二つの単語を倍未満の労苦で獲得しようというものだ。

今回,同音異義語が二組見つかったので,「母は持つ,子供らは置く」という記憶フレーズを考えた。これ自体は母語なので容易に覚えられる。記憶を強化するため画像も作ってみた。飲み物のボトルをお母さんは手に持ち,子供たちはテーブルに置いている,というところ。今回初めて「いらすとや」さんの素材を使わせていただいた。

このフレーズにはウクライナ語の語形が全く出てこないので,そこは弱い。頑張って覚えるしかない。

мати は上にも書いたとおり楽勝。ママの「マ」だし,動詞の不定形でもあるから必ず「ти」で終わる。四文字であることが思い出せれば「мати」の形しかない。
問題は діти。動詞の不定形でもあるので「ти」で終わる。こちらも四文字であることが思い出せれば,埋めるべきピースは「ді」だけ。
ううむ,「子供たちは」とか?
あと,やはり単数形の дитита も覚えなければ。ええと і/и の交替と -на の有無かあ。
がんばりまっす。

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