成熟と、そのはやさについて
私も、はやく成熟することを美徳として考えていた人間の一人でした。はやく学び、はやく習得し、はやく次へ進む。そんなことを「素晴らしいこと」と見做してしまう習慣を、なぜだか持っていました。反抗していたつもりだったのに、もっていました。場合によっては、何かをはやくこなすというのは必要な能力なのかもしれません。しかし、そうしているとき自己の心が消耗している具合を観察すると、とてもいいことだとは思えない。
どうやら世間では、はやく成長するということに心を消耗している人がいるようです。