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チューリング論文読解3.1

チューリング論文読解2.2のつづきです。

1.直訳(前半)

2.直訳(後半)

3.解釈

4.メモ

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担当:加藤

2章 定義

自動機械

もし各段階で機械(1章の意味で)の動作がそのその環境設定によって完全に決定されるなら、その機械を「自動機械」(もしくはa-機械)とよぼう。いくつかの目的のために、私たちはその動作がたった一部だけ環境設定に決定される(そういうわけで1章で「可能」といった)機械(選択機械またはc-機械)を使うかもしれない。そのような機械がこれらの不明瞭な環境設定に直面したとき、その機械は外部の指示者によりなんらかの任意の選択が成されるまで動きはじめることができない。もし私たちが機械を自明の体系を論じるのに使っていたら、これは事実だっただろう。私は自動機械だけを扱うので、接頭辞a-をしばしば省くだろう。

計算機械

もしa-機械が1種目(値と呼ばれる)が全て0と1から成る(その他が2種目のシンボルと呼ばれている)2種類のシンボルを印字するなら、その機械は計算機械と呼ばれるだろう。もしこの機械が空欄のテープを与えられ、正しい頭文字であるm-配列からはじまる動作を挿入するなら、(それによって印字された、1種目に属する)シンボルに続くものは、その機械に計算された数列とよばれるだろう。その2進法の少数としての表記が、小数点からこの数列をはじめることによりえられる実数は、その機械により計算された数とよばれる。機械の動作のいかなる段階でも、テープ上の全シンボルの完全な数列であるスキャンされたスクウェアの数と、m-配列は、その段階における完全な配列を説明するといえるであろう。連続する完全配列間の機械とテープの変化は機械の動きとよばれるだろう。

(前半おわり)


つづき→チューリング論文読解3.2

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