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【色彩検定UC級から学ぶ!】高齢者特有の色の見え方

こんにちは、Link-UのUIチームです!
気がつくと1月も後半になりましたね💭

私は昨年、色彩検定UC級の資格を取得して学びの一年でもありました📚
そこで今回は、UC級の勉強から学んだことを中心に、「高齢者の色の見え方」についてお話ししていこうと思います!


はじめに

色の見え方は人によって様々で、さらに、年を重ねるとともに変化していくものでもあります。
UC級の試験勉強で学んだ知識を元に、専門用語もわかりやすい表現に言い換えながらお話ししていこうと思っておりますので、
ご興味のある方はぜひ見ていってください🌱


『色彩検定UC級』とはそもそもどんな資格?

『色彩検定UC級』とは、色覚異常の人や加齢によって変わる色の見え方など、色覚の多様性について体系的に学んでいく資格です。

2019年から全ての都道府県で実施されていて、例年、夏期(6月頃)と冬期(11月頃)の年2回試験日が設けられています。
特に教育関係、官公庁、webデザイナー、広報、インフラ関係など、色覚の多様性に配慮すべきお仕事をされている方や、将来そのようなお仕事を目指している方におすすめの資格となっています。

色彩検定の各級についての情報や2024年の試験日の情報なども色彩検定協会のホームページに記載されていますので、気になる方はぜひ下記のリンクからチェックしてみてください🔍


加齢による視覚機能の変化

加齢によって眼の各組織が変化していくと共に、視覚機能が変化する場合もあります。
主なものとして以下のような機能の変化が挙げられます。
・水晶体の透過率の低下
・水晶体の硬化による焦点調節機能の低下
・瞳孔径(瞳孔の直径)の縮小 などなど…
このような視覚機能の変化によって、遠方または近法の視力が低下したり、色を見分ける感度が低下したりする傾向があります。
また、年齢を重ねることにより、白内障や緑内障、加齢性黄斑変性など、眼の病気にかかるリスクも高まるので注意が必要です。

正常な人と白内障の人の見え方比較イメージ


高齢者特有の色の見え方

1. 青色が暗く見える

水晶体は年齢を重ねるとだんだんと混濁していき、さまざまな波長の光に対する透過率が低下していく傾向があります。
特に、水晶体は黄変するため、短波長側の青系の光に対する透過率が著しく低下し、人によっては青い色が暗く見える場合があります。

ガスコンロの火の見え方比較イメージ


2. 近くの物が見えづらくなる

私たちの眼は毛様体筋という眼の周りの筋肉のはたらきにより、水晶体の厚みを変えてピント調節を行っています。
しかし、加齢によって水晶体の弾力性が低下すると、ピント調節が円滑にできなくなっていく場合があります。そのため、近くの物が見えにくくなるといった老眼(老視)を引き起こしやすくなります。

細かい文字や書類の見え方比較イメージ


3. まぶしさを強く感じやすくなる

加齢に伴う角膜などの老化により、眼球内で光が散乱しやすくなるため、明るい光が眼に入ったときにまぶしさを強く感じやすくなります。
また、水晶体や硝子体の透過率の低下や縮瞳などの影響により、網膜に届く光の量が減ると、明るさの識別機能が低下したり明暗のコントラストの感度が弱くなったりします。
そのため、高齢者が作業を行う際には、照明を明るくしたり物のコントラストを高めたりして視覚機能の低下を補う工夫が重要になってきます。
ただし、必要以上に照明を明るくしすぎてしまうとまぶしさを強く感じ取ってしまい、かえって物が見えにくくなることがあるので注意しなければなりません。


高齢者にとって区別しづらい色

色を区別する機能は、20代半ば頃が最も優れ、その後、年を重ねていくにつれて徐々に低下していきます。
機能の低下の度合いには個人差がありますが、色相の中でも赤紫系と青緑系は特に区別がつきづらくなることがわかっています。

色ごとの見え方比較イメージ


さいごに

UC級の勉強を通して、色の見え方は多種多様で、その多様性を意識して情報設計・デザインを進めていくことの大切さを学ぶことができました。
今回の勉強をきっかけに、実際に自分の祖父母にも色の見え方についてリサーチをしてみようと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました🌼



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