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ローマ帝国興亡史 - 0

「そこで、あなたの見たこと、現在のこと、
今後起ろうとすることを、書きとめなさい。」
ヨハネの黙示録1 : 1-19

はじめに

このNoteは4月から5月にかけて開催したSid Meier's Civilization Vというゲームのマルチセッションを振り返るシリーズ、その第0回です。そもそもCivilization Vってなに?という方は以下の記事を読んでみてください。

Civilization(シヴィライゼーション)とは、文明発展をテーマにしたターン制のストラテジーゲーム(戦略シミュレーション)のシリーズ「Sid Meier's Civilization」である。 略称は「Civ」。

筆者自身このゲームには深く嵌まり込んでおり、一時はあまりの中毒性に人生を棒に振りかけさえしました。そんな思い出深いCiv5にはマルチプレイのモードがあります。オンラインでプレイヤーが集まり、決着がつくまで夜な夜な集まっては外交ゲームを繰り広げる、というものです。桃太郎電鉄と人狼を足して2で割らないようなものと想像してみてください。好きな人はとことん好きなはずです。

しかしこのセッション、毎回参加者全員が予定をすり合わせて集まる必要があるので長期間続けるには高いハードルがあります。皆さん他にも予定や仕事、学業がありますし。今まで何度もあちこちで企画してきましたが尽く頓挫してきました。今回最終回まで続けられたのは折しも新型コロナウイルス流行によって外出自粛が叫ばれ、休日に予定のない者同士で集まることができたからでした。皮肉なものではありますが...それでも今回私の個人的な趣味に賛同し、最後まで付き合ってくれた参加者一同にはこの場をお借りして感謝の意を表します。

ゲームルール

今回実施したセッションの主なルールは下のとおりです。
上部分はゲームの設定、下部分はハウスルール、いわゆるプレイヤーに対する「縛り」です。

- 参加者は6人
- マップはパンゲア
- マップサイズは小(6人用)
- 都市国家は10個
- ゲームスピードはスタンダード 

- 開始後50ターンはプレイヤー同士の戦争行為を禁止
- 労働者拉致、レベリング目的の都市国家への宣戦布告を禁止
- 都市国家からの資金の徴収禁止
- ビーカーバグの意図的利用禁止
- 世界遺産「万里の長城」の建設禁止
- ゲーム画面SSのやりとりは禁止
- AI文明への宣戦依頼を禁止
- 上記以外のあらゆるコミュニケーションはこれを外交手段として認める

特にハウスルールの最後がミソになります。シングルプレイではAI文明に対するヘイト/好感度管理が外交の根幹に当たりますが、相手が人間とあってはパラメータで接することはできません。そこには現実と同様に国家間の利害関係があり、プレイヤー同士の交渉、外交ゲームが勝敗を握ります。つまりプレイ時間1000hours越えの玄人も外交的に嵌められては手も足も出なくなるし、逆に今日はじめて遊んだプレイヤーが権謀術数の限りによって勝ち上がることもあるわけです。言ってしまえばマルチプレイですから当たり前のことなのですが、個人的にこの部分を膨らましてこそやる意味があると思うので敢えてルールとして明記しています。

参加者紹介

今回ゲームに参加したのは下の6文明でした。HNは仮称、右に記したのは各参加者のプレイ時間です。文明は敢えて自由に選んでもらいました。バランスについて小うるさく言うよりも使いたい指導者を使ってもらうほうがみなさん楽しめるかなと思ったので...勿論ポーランドや朝鮮は論外なんですが。

ローマ      /  筆者          1500時間       
イギリス  /  EGさん      150時間
ケルト      /  TMさん     170時間
オランダ  /  KFさん       420時間
マヤ         /  VIさん        36時間(?)
日本         /  TKさん       30時間

(私を含めて)全員とも内輪のDiscordで付き合いも長く、よく見知った中での集まりでした。やはりこうした場では人となりが良く現れるようで普段の素行や人望に交渉が左右されることもありましたが、そこも含めてこのゲームの醍醐味なので我々をよく知る読者にはそのあたりも楽しんでもらえたらと思います。

次回から本編、セッションそのもののレポートに入っていきます。