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カラーリングの参考サイトまとめって見ちゃうよね…(前編)


『配色』とGoogle先生の検索ボックスに入れると、世の中の数多いる”色”に関わる職種の人々の叫びが見えてくることでしょう。特に「デザイナー」の文字がありとあらゆる場所に列挙されているので、いかにデザイナーが配色によって悩まされているのかが分かっていただけるかと思います。

えぇ、何を隠そう私もその一人です。少し前に、黄色を調べていたんですが、最終的に「黄色ってなんだっけ?」と黄色のゲシュタルト崩壊を起こしていました。長時間似たような色をみてはいけませんね。

さて今回は、普段から私がよく使っているカラーリングの参考になるサービスサイトをご紹介したいと思います。少し長くなるので、前編/後編に分けてお話ししたいと思います。これでカラーリング地獄から解放される!!とまでは言いませんが、これを読んでくださった配色に悩む皆さんの帰宅時間が、少しでも早くなることを願って書いていこうと思います。


1. いろんな色を見たいとき

さて、まず色をたくさん見なければならない時からいこうと思います。一番最初の「何色にしようかなぁ〜?」の段階で役にたつサイトです。

- 配色の見本帳-

「配色の見本帳」は、その名の通り、様々な色の見本を一覧で見ることができます。「マンガ配色検索」や「旅する配色見本」などのちょっとユニークな色の組み合せも見ることができます。

個人的なおすすめ機能が「色検索」です。1色決まってさえいれば、その色のカラーコード(色を表示するために、RGB値を十六進法で表記した文字列のことです。よく使う色はだんだん覚えてきますよ。#ffffffとか)を検索にかけると、選んだ色をキーカラーにして配色技法に則った色の組み合わせを提案してくれます。教科書的な配色ではありますが、基本ですからね。一通り、色の組み合わせを見ることができるので重宝しています。

- 原色大辞典-

「原色大辞典」は色の名前とカラーコードが一目でわかるサイトです。このサイトとのお付き合いは長く、大学生のころから使っています。見ているだけでも楽しいので、よく立ち寄るコンビニみたいな感じでフラ〜と見にいってしまうんですよね。

個人的に和色大辞典が好きです。「錆鉄御納戸(さびてつおなんど)」「深支子(こきくちなし)」など、名前から色が想像しにくい色を見るとワクワクします。ちなみに私は「秘色色」が好きです。和色だけでなくビビットカラーなど様々な色が一覧で見れるので、デザイナーでなくても、いろんな意味で役立つと思います。

また、このサイトの面白いところは、「色調合」という、パレットの上で絵の具を混ぜる感覚と同じように色を作ることができる機能があるところでしょうか。「この色とあの色を混ぜるとこんな色になるのか〜」と遊び感覚で知ることができます。


2. 色の組み合わせを考えるとき

さて、運よく「この色!!」とすんなり決まれば良いのですが……「デザインのイメージ的にはここら辺の色かな〜って決まってるけど、まだ正確には分からないなぁ……」という時ももちろんあると思います。全体に同じトーンで統一感を持たせるのか、メインカラーが目立つように色を選ぶのか……「(はぁ〜……色決まらないわ〜〜)」という時によく使うサイトです。

- Adobe Color  CC(旧:Adobe Kuler)-

Adobe製品を使ってデザインをしている人が多いと思うので、IllustratorやPhotoshop、InDesignと相性の良い配色計画(カラースキームや色彩計画という言い方の方がメジャーですかね?)ができるソフトをまずは紹介したいと思います。

「Adobe Color  CC(Creative Cloud)」はカラーホイール(色相環)を使って、自分で作った配色をPhotoshopやIllustrator、InDesignに直接書き出すことができます。

また、このサービスの一押し機能が、世界中のAdobeユーザーが投稿したパレットを閲覧/保存できる機能です。それがどうした?という方も多いでしょうが、Adobe CCのアカウントを持っていれば、「ライブラリ」に登録できるので、 気に入ったパレットは、PhotoshopやIllustratorなどにすぐ反映できるのです。これがすごく便利なんですよねぇ。とても助かってます。

- Coolors -

「Coolors」は、複数の色で色彩設計(カラースキーム)ができます。選択した色をロックしてスペースキーを押すだけで、ランダムにカラーパレットを生成してくれます。

「何も思い浮かばないのに、5色も配色しないといけないの〜???」って時にすごく有能です。5色ぐらいになってくると配色って難しさが一段階上がりますよね(…え?私だけですか…?)また、このサイトの特徴として、色覚異常の方にはどのように見えているのかも確認することができます。

- Color  Hunt -

「Color  Hunt」は4色配色の際に使います。カラーコードをコピーできるだけでなく、PNG形式で画像をダウンロードもできます。お気に入りボタンが付いているので、「まぁ、素敵!」と思ったらコレクションできるようになっています。また、人気順に並べ替えることも可能です。4色限定ですが、毎日新しい配色パターンが追加されていくので、非常に数が豊富です。また、ベースカラー、メインカラーなどの区別が割と分かりやすいので、実際にデザインをする際に便利ですね。


3. ちょっと休憩

さて、ここまでいろんなカラーリングの参考サービスサイトを紹介してきましたが、まだまだ続くんですね。カラーリングの話になると話がどうしても長くなってしまいますね。

それでは、後半へ続く〜。

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