今敏監督作品_パプリカ__東京ゴッドファーザーズ_

今敏監督作品『パプリカ』『東京ゴッドファーザーズ』

5月12日の日曜日。同じデザイン部のメンバーのYi Thyingさんを誘って、今敏監督の『パプリカ』と『東京ゴッドファーザーズ』をキネカ大森で観てきました!

つい4月下旬まで、私のお隣の席には酒うさぎさんがいたんですが、元々の希望勤務先が大阪ということで、本社で研修後に大阪支社に配属になりました。隣で酒うさぎさんと「いい血飛沫と悪い血飛沫」の話をしていたのが懐かしいです(その話を詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ)。
ほんの一瞬だけ私の隣の席が寂しくなりましたが、その後すぐにいらっしゃったのが、マレーシア出身のYi Thyingさんです!おんなじデザイン部ということもあり、よくデザイン上の相談させてもらったり、英語を教えてもらったりしています。ちなみに私は英語は一切話せないので、Yi Thyingさんがわからない日本語あるとGoogle翻訳先生を頼りながら、ルー大柴のような話し方で説明します。


1.『パプリカ』

さてさて、それではそろそろ映画の話を始めようかと思います。キネカ大森では、通常の最新映画の上映だけでなく、過去の上映作品を2本、お得な料金にて鑑賞できる「名画座」という素敵な上映方法もされています。今回はその「名画座」にて、《【きねあにvol.1】浸食するイマジネーション、今敏の世界》という今敏監督の作品を2本観てきました。

まず、今敏監督ですが1963年生まれの日本のアニメ監督、漫画家さんです。細部にまでこだわった繊細な描写力と、「リアル」と「想像」の境界線を描き出す並外れた創造力が素晴らしい監督です。残念ながら、 2010年8月24日に46歳という若さで膵臓癌にて亡くなられました。

今敏監督の作品の中でも、私が特に好きなのが「パプリカ」です。2006年に上映された作品で、筒井康隆による同名小説をアニメ化した作品です。他人の夢を犯すテロリストに立ち向かう夢探偵「パプリカ」の姿を描くSF小説です。

【あらすじ】精神医療研究所で開発された、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー"DCミニ"が盗まれた。誰が何の目的で、DCミニを盗んだのか分からないまま、次々と研究員たちが奇怪な夢を見るようになり精神を冒されれていく。謎の解明に挑むセラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿もまったく別人の"夢探偵パプリカ"に姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込むが、狂ったイメージに汚染された夢の中では、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた...。

こちらの赤い髪の女性がパプリカちゃんです。少女と女性の狭間ぐらい、という印象を受けるヒロインです。

この作品で一部界隈で有名なセリフが「オセアニアじゃあ常識なんだよ」という発狂シーンでのセリフです。この映画の面白さは「夢」と「現実」という、普段は分かたれているはずの世界の境界線が崩れ去って「夢」が「現実」を侵略してくるという部分を描き出したことにあると思います。夢の中のヘンテコな出来事、例えばセーラー服を着た阿弥陀如来だとかそんなものが現実世界を闊歩するようなシーンがふんだんに盛り込まれて面白いです。

ありえない世界を垣間見たい、そんな世界に没入してみたいと思う方にはぜひオススメの映画です。


2.『東京ゴッドファーザーズ』

次に見たのが、内容がガラリと変わる『東京ゴッドファーザーズ』という映画です。2003年に公開された『東京ゴッドファーザーズ』は、元競輪選手(?)のギン、元ドラァグクイーンのハナ、家出少女のミユキという3人のホームレスが、ゴミ置き場に捨てられていた赤ん坊の親を探してクリスマスの街を奔走する物語になります。

ゴミ置き場に捨てられていた赤ん坊の親を探す話なのですが、偶然の連続が重なって、様々な事件や嬉しい出来事に3人のホームレスが巻き込まれます。笑いあり、涙ありの話ですので、すごくハッピーな気分になれます。ストーリーの様々な箇所に伏線が盛り込まれているので、それが回収されていくのも爽快ですね。クリスマスの時期になったら、友達とぜひ見たい映画の候補の1つになりました。


3.最後に

映画を2本連続で見ると首や肩がしんどいですが、それ以上の満足感をえられました。今回は同じデザイン部のメンバーであるYi Thyingさんと映画を終わった後の帰り道で「あのシーンすごかったね!」「感動して泣いたよ〜」と感想を共有できたものよかったです!!映画を一人で見るのもいいですが、こうやって誰かと映画の話ができるのも素敵な時間でいいなぁ〜と思いました。また誰かと一緒に行きたいですね〜。

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