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泣き入りのひきつけ? − 1歳祝で卒倒

次男は心臓病と染色体異常をもって生まれてきました。
先日無事に18歳を迎えた彼の今までの生い立ちは、
下の記事に概要がまとめてあります。

私がこの記事を書く意味は2つです。

■ 私達家族の記録として残しておきたい
■ 心臓病を持って生まれた子の親御さんの気持ちの支えになりたい

2つめの理由は、おこがましいかもしれませんが、
私自身が本やブログで心臓病の子を持つ先輩方の情報に
助けられ、励まされたからです。

今記事を書くことで、その恩返しをできればと思った次第です。
生まれた時から、手術の時のこと、普段の通院、国や自治体の補助など
何本かに分けて記事を書いていきます。

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1歳の誕生祝いに突然倒れる

生後3ヶ月での緊急手術を終え
その後は体重も増え、すくすくと育ってくれました。

術後しばらくして家族全員で自宅に戻り
楽しく暮らしていました。

ただ成長自体は長男に比べるとやや遅く
寝返りは9ヶ月ころでやっとできるようになり
歯もなかなか生えてきません。

こども病院には月に1回検査のために通いましたので
毎月地元に帰りました。

そして1歳になるタイミングでも検査を受け
特に問題はありませんでした。

1歳の誕生日翌日、私の実家に帰り
次男の1歳お祝いパーティをしました。

次男は機嫌よく車のおもちゃに乗って遊んでいました。

その様子をニコニコ見守っていたら
何の前ぶれもなく次男が倒れて車から転げ落ちました。

ドーーン!としたたかにフローリングの床に頭を打ち付けて動きません。
泣きもしません。

私は慌てて次男を抱きかかえ、胸に手を当てますが心拍が感じられません。

必死に大声で次男の名前を呼びかけましたがピクリとも反応がありません。

「救急車ーーーっ!!!!!!」

妻が119にダイヤルし救急受付の方と話している間も
次男の様子を確認します。

口や鼻に手を当てても呼吸が感じられません。
顔色は真っ白で頬を軽く叩いても反応なし。
身体は硬直しています。

「うそ!うそ!待って!!死んだらいかん!!!!!」

家族全員パニックでした。

一番次男の状況を見ていた私が妻から受話器を受け取り
救急受付の方の質問に答えました。

「意識はありますか?」

「ありません。」

「呼吸していますか?」

「手を当てましたがしてないみたいです。」

「1〜2分で回復することもあります。
すぐに救急車を向かわせますがお子さんの様子を見ていてください。」

など、やり取りをしていると次男の胸が大きくゆっくり動き始めました。

「あっ!あっ!今息をしはじめたみたいです!!」

その後こども病院がかかりつけである事や
ファロー四徴症を持っていることなども伝えました。

電話を切った頃には次男は寝ているような状態で
顔色にも赤みが戻ってきました。

ちょっと一安心。

ほどなくして救急車が到着し、こども病院に搬送されました。

泣き入りのひきつけと見られるが断定できず

色々と検査はしてもらいましたが、結果としては原因不明でした。
脳波などにも異常はなく、てんかんでもない。
先生の推測としては泣き入りのひきつけの一種ではないかとのこと。
次男は全く泣いてなかったので断定できず。

これは健康な赤ちゃんでも起こるそうですが、
激しく泣いた後などに起こることがあるそうです。

けいれんを起こすこともあれば
次男のように全く動かない場合もあるようです。

心臓病や染色体異常との因果関係も認められず
後遺症もなく1週間ほど様子見で入院してから退院できました。

この時大声で呼びかけるのは正しい対処ですが
揺すったりせず、安静にしてあげることが大切なようです。

舌を噛むことはないそうですので、口に指やタオルを入れるのは厳禁です。
窒息する危険性があるそうです。

[泣き入りのひきつけ]で検索すると山ほど情報が出てきます。
生後6ヶ月〜2歳くらいまでは発生する可能性があり
4〜5歳くらいには自然と治るそうです。

後遺症も残らないので特に治療の必要もないそうです。
でも、この状況に直面したら救急車呼んじゃいますよね。。。

次男もこの時から後は一度も発生しませんでした。

これまでの18年間で一番焦って取り乱したのはこの時でしたね。

小学校に上がってから
一度熱性けいれんを起こしたことはありましたが
その時はかなり落ち着いて、救急車を呼ぶことができました。

正しい知識を得て経験を積むことで
だんだんと親として肝が座ってくるのかもしれませんね。

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