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MG グフVersion 2.0ようやく完成

キットの発売自体は調べてみると2009年らしい。
同僚と酒を呑みながらガンダムユニコーン(UC)とガンプラの話になって盛り上がり、急にガンプラを作りたい欲が再燃して購入したことは何となく覚えている。UCの話で盛り上がったのに1stのプラモを買うあたりが何とも世代を匂わせるが、UCもかなり好きな作品である。

2017年に購入し、2018年にようやく作り始めている。
グフを放置していたその間、RGフリーダムを素組するなどは行ったが、グフは塗装まで行うつもりで温めてしまっていた。というか本音はエアブラシの塗装の準備などが億劫になっていたのだろう。

さて、以前10年以上前に作成したザクIIを記事にしたが、今回も無改造で塗装を楽しむための作成とした。

実に製作期間は3年となるが、実働時間で考えると仮に毎日作業していれば1週間程度で済んだだろうか。

素組をして、ヤスリもかけずにグレーサーフェーサーを吹きつけ。
サーフェーサーを吹くときは組み上げた状態で吹いている。見えるところだけ塗れば良い。

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とは言ったものの。

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バラしてみるとかなりの部分にサーフェーサーが塗布できていないことがわかり、結局バラした状態で塗り直すことに。

塗装は黒ベースでの立ち上げにしたかったので再度黒サーフェーサーを吹いて下地完了。
グレーサーフェーサーが塗れていなかった部分にも均一に吹いたので厳密には段差ができているはずだが、少々見た程度ではわからないので細かい事は気にしないことにする。

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以前は黒に近いグレーの下地処理用塗料をベース色で使っていたが、黒いサーフェーサーがあるならこれで良いだろう。
特に全パーツヤスリがけなどの処理はしていない。
ザクIIでは全パーツヤスリがけ、中性洗剤での洗浄なども行ったがどの程度仕上げが変わるかも見てみるとしよう。(面倒くさいだけ)

歳を取る毎に省ける作業は省きたいという、自分の残りの人生を頭に浮かべてしまう癖がついてしまったらしい。
失敗したから丁寧にやり直し、みたいな作業も嫌になった。誤魔化せる失敗なら誤魔化した方が早い。
ガンプラは作りたい。塗装などの楽しい作業だけに時間を使いたい。
面倒くさくてやりたくない事に時間を使うのは避ける。時間は有限。そんなお年頃。アラフィフ。

コンテストに出す、販売するために製作する、などという目的もなく自分で満足して息子達にドヤ顔で自慢するクオリティの確保が目標である。

能書きはこのあたりにしておいて、とりあえず全体的な工程を振り返る。

水色部分は2018年当時に半分くらいのパーツをエアブラシで塗装し、箱の中に放置していた。

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アクリル系の塗料(Mr.カラー)を愛用しているが、4年前に調色したカラーが調色瓶に残っていたものの、カチカチに凝固しており「同じ色は二度と作れないから全部塗り直しか〜」と絶望したものの、お道具箱に真・溶媒液があったので取り急ぎ水色の物体が固着した調色瓶に注ぎ込む。
こちらの液体は今回のように固着してしまったMr.カラーに混ぜると溶解して、塗装できる状態まで復活させてくれる魔法の液体である。成分としては溶剤なので、揮発した溶剤を補填して溶かしてくれるだけなのだが、非常にありがたい。GSIクレオス様に感謝。

無事に水色が復活したので残り半分のパーツをエアブラシで塗り直す。
塗装は所謂グラデーション塗装で、かつて流行したMAX塗りが好きだった私の中ではお約束な塗り方。
水色部分に関しては明度を3段階に分けたので都合3回塗っている。
あまりに派手なグラデーションは好みでないので、エッジ部分にわずかにベースの黒を残す程度。

濃い青は新たに調色し、一気に塗装。水色に比べるとパーツ数は少ない。
こちらもグラデーション塗装をしたがあまりにパーツ中心部の明度を上げると違和感が出そうだったのであまりグラデーションはかけていない。
ただ明度はやはり3段階に分けて3回塗りはしてある。

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明度を上げる、などと偉そうに語っているが要はもとの色に白を混ぜているだけ。たまに下地色を透過させ彩度を上げたい思いでクリアーブルーなども混ぜたが、効果が出ているのかどうか自分でもわかっていない。
テストピースで比較したりするのも面倒なので、昔雑誌で読んだ受け売りでおまじない程度にやっている。

内部構造のパーツについては何となくスーパーシルバーを買ったので、何となくスーパーシルバーで塗装。内部はサーフェーサーも塗ってないので下地処理無しの直塗り。
かなりキレイな発色をしてくれたので調子に乗ってヒートロッドもシルバーにしてみた。
原作や作例などではグレーで表現されるのだが、導電体なら金属で良いんじゃない?と思い自分では納得している。
ヒートロッドの設定を調べてみようと思い、デアゴスティーニのガンダムパーフェクトファイルをこれまた数年ぶりに紐解いてみるが、私には理解できなかった。

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全181巻コンプリートしたガンダムパーフェクトファイルより。当時もユニコーンが上映されながらの発刊だったので次々に新作が作られるガンダムシリーズには終わりがないのでいつまでもパーフェクトなものは作られない運命なのだろう。総索引見てるだけでも楽しい。

全体塗装が終わったら墨入れなのだが、全体的にメリハリをつけたいので代わりにウォッシングを行った。
前回作ったザクIIと並べて飾ることもしたいので、雰囲気を合わせておきたい。
エナメル塗料のフラットブラックとオリーブドラブを混色してみた。本当はブルー系を混ぜたかったが買いに行く暇がなかった。完全な準備不足なので良い子はマネしないように。

これは結果的に大失敗で、オリーブドラブが黄色っぽく発色してしまい、水色部分では拭き取り後が黄色っぽく見えて、劣化したポリカーボネートのような見た目になった。
週末に作業をしたくて急いだ結果の失敗である。
結果としてはフラットブラックのみでやれば良かったのだが。
黒のみだと全体のトーンが暗くなりすぎるかと懸念したが、なぜオリーブドラブを混ぜた。

これについては一旦ウォッシング終わった後に黄色っぽさが消えるまでエナメル溶剤でさらに塗料を拭き取った。


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余分なエナメル塗料拭き取り完了。

しかしなんだかのっぺりしてる。平面的。
一緒に飾りたいザクIIとも雰囲気を合わせるためにドライブラシを施す。
エッジ付近にグラデーションしつつハイライトを入れるため、エナメル塗料で3回〜4回、徐々に明度を上げてひたすら筆を擦る。
ドライブラシ専用筆をもってないので普通の面相筆を使ったがいかんせん筆も古くて抜け毛があったので苦労した。やはり筆先が長いと失敗しやすい。
次回はドライブラシ専用筆を買うか筆先をカットして使いたい。

エナメル溶剤がプラ素材を侵して脆くなる、というがあれは本当にそうで。

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割れた顎のパーツ。写真では1つの欠片が見えるが、この後同じ側がもうひと欠けしてしまい、3つの破片に分割してしまう。

頭の動力パイプの軸受け部が見事に折れている。こういった輪になった部分や薄いパーツは本当に崩れやすく注意が必要。だが瞬間接着剤でつければ即リカバーである。

一旦ラッカークリアーを吹いてエナメル塗料を保護。
エナメルの上からアクリルの順番はご法度だがドライブラシ、ウォッシング程度の塗料なら問題無いというのが経験則。

ようやくここで完成が見えてくるが苦手なデカール貼りが待つ。
苦手なくせに水転写式のデカールに挑戦。
ランバラルのパーソナルマークを貼りたいのに、キットのドライデカールには無いから仕方ない。
別売りのジオンデカールセットは水転写式。
マークセッターなしでもショルダーアーマーに貼ったデカールはうまく定着。
しかしその油断が失敗を生む。
バックパックや胸部アーマーに貼った小さな文字デカールが定着前に触れたので剥がれてしまった。

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がっかりしつつキット付属のドライデカールにも同じロゴがあったのでそちらで代用。
はじめからこっちにしておけば良かったか。
他にもパラパラ何枚か剥がれたので、生かせるデカールはマークセッターを使ってしっかり接着。折り目がついて死んだものは廃棄。
全体のバランス見て、前に作成したザクIIとのバランスを確認すると、あまり多数を貼らないほうが良いと判断して終了。

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バランス確認のためのテストショット。この後さらにデカールを追加。
ドライブラシは結構派手目にハイライトを入れてるが最終的につや消しクリアーを吹くのでこれくらいで丁度いい。はず。

仕上げのつや消しクリアーを吹く。デカールの上からなので今度は水性のプレミアトップコート。
ここでまた失敗。
モノアイカバーをマスキング外してそのままにしていた。

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盛大に曇ったモノアイカバー。このままにはしておけぬ。

水性のうすめ液をもっていなかったので速攻で買いに走る。
無事にモノアイカバーがクリアに戻ったところで再度組み上げ。
この少し前に気づいたのがパーツ紛失である。

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多分素組の時にここをすっ飛ばしてしまい、そのままランナーや余剰パーツとともにゴミ箱へ放り込んでしまった。今からおよそ3年前のことである。

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結果、この状態で組み上げることに。バンダイに注文すればパーツ1つだけでも販売してくれるが。まぁ、この確度が見えなければ問題ないし、フィンガーバルカン側なのでここから排莢されるんだよね?くらいの心意気で作業続行。

もう1つ、忘れ物があった。
クリアーパーツなのでそのままでも悪くは無いが、ヒートサーベルを未塗装のまま放置していた。

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このまま持たせるとどうにも浮きそうだったので、グラデーション塗装してみることにした。先端を少しヤスリがけしてシャープにし、白サフを吹いてヤスリがけをし、ホワイトで塗装したら濃度調整ミスして泡が付着してしまったので再度ヤスリをかけて2回塗装。

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1回目のホワイト塗装で泡がついてしまった。濃度調整とエア圧調整のダブルミスかと思われる。

その後手元の柄の方から高熱にする、という脳内設定をして白→黄色→オレンジ→赤のグラデーション塗装をしてみた。

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ちょいちょい失敗しているがリカバーもできたので、自分なりにはかなり満足した出来あがり。

久々の細吹きで緊張しつつもかなり楽しい塗装作業で締めくくることが出来た。やはり下地処理きちんとやると塗料の乗りが違うと実感する。女性のお化粧、車のワックスがけ、エアブラシ塗装。下地作りは大切である。

やっと完成した。。。
2018年から3年もかけて。
実際にはほとんどの工程をこの1ヶ月くらいでやったけど。

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カッコいい写真が撮れなかったので背景、照明などについては研究してみよう。ゲート跡の処理も適当な感じで組んだ割には自分で満足できる仕上がりになった。

次はRGジオングをキレイめ塗装で仕上げるため、下地処理からしっかりやってみようかと思う。
しかし妻が素組したMGズゴックも塗装素材として捨てがたいし、MG陸戦ガンダムも箱の中で素組が眠っているしで全く定まっていない。


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