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【西武ライオンズ 今日の見どころ】シーズン折り返しの72試合目 ベルーナの石川柊太には付け入る隙あり

●シーズン72試合目 二桁借金での折り返しは9年ぶり

【2日◇ライオンズ‐ホークス10回戦(ベルーナ)13:00】
イーグルスに3連勝して、ファイターズとは1勝1敗。そしてホークス相手には2連敗と、現在のパ・リーグ順位表通りの結果となっている。上位のチームが相手になると、エラーや暴投といったミスからの失点も目立ち、個々の力量差と選手層の差が浮き彫りになる。

もし、きょうも敗れて、同一カード3連敗となると、イーグルス相手の3タテが‘チャラ’になってしまう。その上「西武特急シリーズ」と銘打ち、9月にも再着用が予定されている「Laviewユニフォーム」の縁起が悪くなる。

ライオンズはきょうが開幕72試合目。ちょうどシーズンの折り返しとなる。現在29勝41敗1分で、借金12のため、二桁借金での折り返しがすでに決まっている。

シーズンが現在の形に近い144試合制になった2007年以降、二桁の借金を抱えてシーズンを折り返すのは、11年、14年に続いて、9年ぶり3度目になる。今シーズンと順位や首位とのゲーム差も似通っていた11年と14年なのだが、後半戦の戦いぶりはひじょうに対照的だった。

14年の後半戦は、ほぼ1勝1敗ペースの33勝35敗4分で、前半戦の借金が重くのしかかったまま、最終順位も5位でシーズン を終えることになった。

それに対して11年は、ストッパーに抜擢したルーキー牧田和久の奮闘などで、後半戦を40勝25敗7分と、勝率6割を超えるペースで巻き返し。特に9月に入ってから怒涛の10連勝で、最大15あった借金を一気に完済。バファローズとのマッチレースとなった3位争いを、シーズン最終戦でひっくり返し、クライマックス・シリーズ進出を果たしたのだった。

ライオンズ  シーズン折り返し時成績 (07~13年は144試合制 20年は120試合制)

今シーズンの後半戦、目指すべき戦いが、後者であることは言うまでもない。

●PayPayとベルーナでは 投球内容が違う石川柊太

ホークスの先発は6月17日以来、およそ2週間ぶりの1軍登板となる石川柊太。交流戦で2試合続けて4回持たずにK・Oされて、1度登録を抹消。28日にウエスタンのドラゴンズ戦で先発、2イニングながら4奪三振ノーヒットに抑えて、中3日での再出発のマウンドとなった。

2020年8月1日、昨年7月3日と、石川柊太はライオンズ相手に2度の1安打完封をするなど、ライオンズ戦で通算12勝しているだが、このうち9勝がPayPayドームであげたもの。2度の1安打完封も、舞台はどちらもPayPayドームだった。

ところがベルーナドームになると、石川の3勝5敗。PayPayドームでは1点台の防御率も、ベルーナドームでは3.65と、別人のようにはね上がる。

石川柊太 球場別ライオンズ戦成績

おそらく不安を抱えての先発となる石川に、付け入る隙はあるはずだ。

オールスター前まで残り12試合。現状12ある借金を一桁にして、オールターブレイクを迎えるためには、最低でも8勝4敗が必要になる。シーズン折り返しの72試合目。なにかしら後半戦への希望が感じられるような一戦にしてもらいたい。

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