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【西武ライオンズ 今日の見どころ】最遅記録を更新 完投一番乗りを 今井に期待

●開幕93試合で完投なしは プロ野球記録を更新

【29日◇ホークス‐ライオンズ12回戦(paypayドーム)18:00】
1位から5位までのゲーム差が2.5の大混戦のなか、始まる首位ホークスとの3連戦。結果によっては首位浮上もあれば、Bクラス転落もあり得る。眼の離せない戦いが続いていく。

オールスター明け最初のゲームの先発は今井達也。言うなれば、後半戦の開幕投手を任されたわけで、首脳陣の期待の大きさが感じられる指名となった。

開幕から93試合を消化したライオンズだが、セ・パ12球団で唯一完投した投手がまだいない。

両リーグ チーム完投数(7月28日現在)

ここ数年、特に菊池雄星が移籍した2019年以降は、ライオンズの完投数は激減していて、2020年のシーズン完投数1は、プロ野球最少タイ記録だった。

昨シーズン、チーム初完投を記録したのが、開幕93試合目でのこと。8月21日バファローズ戦で、ようやく今井達也が8回2失点で敗れながらも、最後までひとりで投げ切った。

最近20年 ライオンズチーム完投数 & チーム完投一番乗り

じつは、これがプロ野球史上最も遅い「チーム完投一番乗り」だったのだが、今シーズンはこの最遅記録を更新することが、すでに確定してしまったことになる。

もちろん今シーズンのライオンズに関しては、リリーフ陣の充実が完投数を減らしている面があるので、一概にマイナスなことではない。とはいえ、増田達至不在のリリーフ陣に疲労の色が見え始めたなか、できるだけ長いイニングを投げられる先発投手に、カード頭は任せたい。きょうの今井の起用には、そんな意図も込められているのではないだろうか。

ちなみに、完投が1度も記録されないままシーズンを終えたチームはまだない。残り50試合で、誰かが完投しないと、ライオンズがプロ野球史上初めてのチームになってしまう。

今井達也が千賀滉大と先発で投げ合うのは、およそ2年ぶり3度目。過去2試合とも、今井のほうが先に降板しており、まだ今井に勝ちは付いていない。

今井達也 対 千賀滉大 先発対決

きょうこそ今井には、千賀より早くはマウンドを降りない心づもりで、今年のチーム完投一番乗りを目指してもらいたい。

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