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カウントダウン「LEGEND GAME 2024」#58 綱島龍生編

綱島 龍生(つなしま・りゅうせい)

内野手 右投げ・右打ち 2000年1月21日生まれ
ライオンズ在籍:2018~21年
通算成績:7試合 3打数 0安打 打率.000
背番号:63(18~21年)
当日所属:TEAM LIONS

中学時代のポジションはキャッチャー。春夏あわせて3度の甲子園に出場した新潟県の古豪、糸魚川白嶺高に入学すると、すぐに正捕手となり、3番打者を任される。

遠投110mの強肩と、50m6.0秒の俊足を活かそうと、2年春にショートへコンバート。甲子園出場はなく、県内ベスト16が最高成績と全国的には無名だったが、「ウサギみたい。バネがずば抜けている」と早くからマークしていたライオンズが、17年のドラフト会議で6位指名した。西川愛也と平良海馬が、同学年の同期になる。

イースタンが開幕して1ヶ月くらいは出場機会も少なかったが、徐々にフィジカル面が向上。スイングに力強さが出てくると、7月には5打席連続安打。自身の持ち味である外野の間を抜ける鋭い打球も増え始める。

また6月10日には、南魚沼ベーマガスタジアムで開催されたイースタンのヤクルトスワローズ戦で先発出場。第3打席にレフトへヒットを放って、地元・新潟凱旋をみずから祝っている。

1年目はサード、2年目になると主にショートで起用され、フレッシュオールスターにも出場した。プロ3年目の20年からは、ほとんどの試合をセカンドで出場。この年10月には9試合だけの出場ながら、月間打率.409をマークしている。

迎えた4年目は、春先からイースタンでヒットを量産、打率は4割を超えていた。すると、左腓骨を骨折した外崎修汰との入れ替えで、4月4日に1軍初昇格。2日後の東北楽天ゴールデンイーグルス戦、大量リードをされた7回表の守りからセカンドに就くと、2死から無難にゴロを処理して1軍デビュー。9回裏にまわってきたプロ初打席は、空振り三振に終わっている。

その後も、イースタンでは好調をキープ。コロナ禍により、源田壮亮ら6選手が登録抹消した5月下旬に1軍再昇格するが、出場は6試合、2打席ノーヒットで、ファームに戻ることになる。

結局これが最後の1軍出場。これ以降はイースタンの成績も下降。最終的には、打率.256、3本塁打でシーズンを終了。10月下旬、宮崎フェニックス・リーグの参加中に、戦力外を通告される。

球団からは、育成での再契約を打診されたそうだが、「今年はキャンプから、いつクビになってもという覚悟で過ごしてきた」ことから、みずから引退を選択する。

4年間の現役生活で一番の思い出は「同期の平良と一緒に1軍の舞台に立てたこと(21年5月28日、阪神タイガース1回戦の8回表)。アイツが投げている後ろで守れて、本当にうれしかった」と話している。

引退後、地元に帰ったことは分かったものの、進路や消息がなかなか届かず、ファンをやきもきさせた。久しぶりに元気な姿を見せたのが、22年12月17日にベルーナドームで行われた「THE LAST GAME」。

ファンや家族へ、引退選手が最後の雄姿を見せるのが趣旨のイベントで、綱島は、眼に涙を浮かべて見守る母親の前で、レフト前ヒット。晴れやかな表情を見せていた。すると、その4日後、ライオンズ・アカデミーのコーチ就任が発表されたのだ。

今回「LEGEND GAME 2024」に参加するメンバーのなかで最年少の24歳。なにせ交代自由なだけに、代打、代走、内外野、人手の足りないあらゆるポジションで走り回される(こき使われる?)ことが予想される。諸先輩方のケガを防ぐためにも、ぜひ獅子奮迅の働きをお願いしたい。

綱島龍生 年度別成績

「LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」
3月16日(土)12:00開場/14:00試合開始
会場:ベルーナドーム
配信:パーソル パ・リーグTV
放送:BS朝日(翌日録画放送)

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