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【西武ライオンズ 今日の見どころ】山川3度目の40本塁打なら球団4人目 

●山川 自身3度目のシーズン40本塁打に王手

【13日◇ホークス‐ライオンズ22回戦(PayPay)18:00】
カード頭を失う痛い敗戦ではあったが、最後は藤井皓哉、モイネロをマウンドに引っ張り出すなど、無抵抗にただ敗れたワケではなかった。

最大の収穫は、山川穂高に5試合ぶりのホームランが出たことだ。ヒット自体が19打席ぶり。前日までの9月の8試合で27打数1安打と苦しみ抜いていただけに、これ以上ない復調のキッカケになるだろう。

この一発で山川は、自身3年ぶり3度目となるシーズン40号に王手を掛けた。シーズン40本塁打を3度以上達成した打者は、過去16人しかいない。ライオンズでは、秋山幸二、カブレラ、中村剛也の3人だけで、山川が40号を打つと、球団史上4人目となる。

シーズン40本塁打 回数ランキング

過去に山川が40本塁打した2018、19年と比較すると、今年はシーズン序盤の戦線離脱が響いて、40号到達までに時間が掛かっている。

山川穂高 シーズン本塁打ペース

2018年は10号を打ってから20号を打つまでに50試合、2019年には20号から30号までに40試合、同じく30号から40号まで39試合を要したように、どうしてもペースダウンする時期もあり、今年も30号から39号を打つまでに38試合掛かっている。

2019年は40号を打ってから、残る21試合で3本塁打と、ペースが鈍くなったまま、シーズンを終えることになってしまった。今シーズンは残り12試合。さすがに自己最多47本の更新は難しそうだが、どこまで上積みができるだろうか。

●10~40号リーグ一番乗りを3度なら 王貞治以来2人目

現在パ・リーグ本塁打ランキング2位の浅村栄斗が25本だから、山川のリーグ40号一番乗りもほぼ間違いないところ。2018年、19年にもリーグ最速で40号を打っており、こちらも達成すれば、3度目になる。

リーグ40号一番乗りを3度以上した選手は、過去7人しかおらず、山本浩二、落合博満、バース、松井秀喜といった球史に残るスラッガーたちも達成していない記録だ。

リーグ40号一番乗り 回数ランキング

また今シーズンの山川は、10号、20号、30号本塁打もリーグ一番乗りだった。山川は2018年、19年も10号~40号までの区切りの本塁打を、すべてリーグ一番乗りで打っている。

40号までの区切りの本塁打を、すべてリーグ最速で打ったシーズンが3度以上あるバッターは、これまでに王貞治(5度)ひとりしかいない。

王貞治 10~40号 リーグ一番乗り

山川が40号一番乗りして3度目の達成となると、「世界の王」に次いで、プロ野球史上2人目のことになる。

●ホークス奥村 プロ初被安打は山川の本塁打

きょうのホークスの先発は奥村政稔。プロ4年目の初先発となった8月29日マリーンズ戦では、1回表にいきなり髙部瑛斗に3号ソロを浴びたが、5イニングを投げて、失点はこの1点だけ。きょうのチャンスをつかんだ。

じつは山川は、奥村が新人時代の2019年、プロ2度目の登板だった3月30日、初めての対戦でホームランを打っている。これが奥村のプロの世界で初めての被安打、初めての被本塁打、初めての失点となっており、生涯忘れることはできない一打だろう。

マウンド上の奥村に「嫌な記憶」がよみがえったなら、しめたもの。節目の40号アーチで、さまざまな記録を達成してもらいたい。

パ・リーグ4強 きょうの勝率

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